
西野 真さん技術者自らが子どもたちに科学や数学、テクノロジーの面白さを伝えるとともに、エンジニアの仕事に興味を持ってもらう活動として、IBMを含めた50以上の企業や政府機関が協賛し、アメリカで始まったプログラム、エンジニアズ・ウィーク(Engineers Week : EWeek)。
エンジニアズ・ウィークは、現在世界中で活動を拡大、本来の名称の由来「エンジニアリング強化週間」にとらわれず年間を通して活動が行われています。
「技術者としてのこれまでの経験を、学校の子どもに伝え共有する」というエンジニアズ・ウィークのコンセプトに魅力を感じ、2006年日本IBMのボランティアの社員たちがエンジニアズ・ウィーク コーディネーターとして箱崎、幕張、大和の3都市でエンジニアズ・ウィーク パイロット・プログラムを立ち上げました。このパイロット・プログラムを行なった学校から大好評を博し、2007年は1年間を通じて学校訪問を実施。そして、エンジニアズ・ウィークのコンセプトにさらに磨きをかけ、内容を充実させていきました。
レゴ・ブロックとロボットと実験室を組み合わせた !

「算数が嫌いでやりたくないと思っていましたが、レゴで作った車を走らせた時、計算の面白さが分かりました」
(エンジニアズ・ウィーク参加者のコメント)
エンジニアズ・ウィークでは、オンデマンド・コミュニティー(ODC)がグローバル共通で提供している2つの教育コンテンツ「トライサイエンスが提供する科学実験コンテンツ」と「ROBOLAB授業用レゴ・マインドストームRCXロボット・コンテンツ」をフル活用しています。
各エンジニアズ・ウィークの授業は、Discover "E"という世界中でエンジニアズ・ウィーク活動の計画時に使用されているガイドに沿って組み立てられています。「エンジニアとは ?」と題したプレゼンテーションではじまり、子供たちとの質疑応答も行われます。エンジニアについて簡単に学んだ後は、子どもたちの大好きな「ROBOLAB」の登場です。子供たちにはレゴ教材とThinkPadが配られます。エンジニアズ・ウィーク ボランティアの指導の下、まず、トライサイエンスのロボット・ゲームを使い、簡単なプログラミングを練習。その後、各自が組み立てたレゴ・ブロックの車が、難易度別に用意されたコースを走れるような複雑なプログラムの作成に挑戦していきます。
将来が楽しみな子供たち

「子供たちとロボットを作る」
オンデマンド・コミュニティーの活動は、科学や数学に関連する多様なキャリアの魅力を子供たちに伝えています
日本IBMのエンジニアズ・ウィークチームは大和研究所の西野 真さんがリーダーを務め、10人のコーディネーターが箱崎、幕張、大和の3拠点を中心に活動を展開しています。2007年、科学技術館「サイエンス友の会」、全国の小学校、大和市こども科学教室、IBM EX.I.T.E.キャンプのコーディネーターと協力して、活動先を拡大。その結果、135人を超えるIBM社員が活動に参加し、21回の学校訪問を通じ、小学4年生から中学2年生まで約700人の子どもたちがエンジニアズ・ウィークに参加しました。
世界各地のエンジニアズ・ウィーク主催者には、毎年、各国の子供たちに最適なカリキュラムを作ることが求められています。西野さんは活動を振り返ります。「オンデマンド・コミュニティーが提供するソリューション、『子供たちとロボットを作る(Engineer a robot with kids)』には、ボランティアが子どもたちとやりとりをしながら、楽しく、教育効果の高いSTEM(Science,Technology,Engineering,Mathematics)活動を実施するための情報や支援資料が備えられており、大変すばらしいものでした」。
「日本の子供たちはROBOLABの授業が大好きです。参加した子供たちは、何度も何度もロボットをコースで走らせたがります。彼らは難しいコースにとても熱心に取り組み、成功すると感激し、達成感を得ています」。
現在、西野さんはROBOLABの授業とトライサイエンスのイベントの回数を増やすほかにも、外部の企業や組織と協力して日本中でエンジニアズ・ウィークの知名度を高めようと計画しています。「私たちの活動がもっと認知されるようになり、より多くの人にボランティアとして参加してもらいたいと考えています」と西野さんは言います。
「私たちの長期的な目標は、エンジニアが会社の分け隔てなく、日本中のあらゆる地域でボランティアとしてエンジニアズ・ウィークのイベントを開催することです。この目標は、私たちIBM エンジニアズ・ウィーク コーディネーターだけで実現できるものではなく、外部からの支援に加えて、個人の協力が必要不可欠です」。
