本文へジャンプ

リーディング・コンパニオン

声認識技術を用いたスマートな教育プログラム「Reading Companion」で中学校の英語授業を支援

生徒たちがゲーム感覚で楽しみながらいつでもどこでも勉強できるスマートなプログラム

竹尾さつみさんの顔写真
Technical Leadership Office 竹尾さつみさん


「ボランティア活動は楽しい」と語るGTS. ITSソリューション・センターの竹尾さつみさん。Distinguished Engineerという多忙な身でありながら、これまでEWeekや六本木クリーン・アップ活動など、さまざまなボランティア活動に参加してきました。そして2月26日には、横浜市立上の宮中学校において、IBMが技術提供する英語教育プログラム「Reading Companion」を使い、英語の授業支援を行いました。

Reading Companionは、IBMの音声認識技術とWeb技術を組み合わせ、英語の読み書き能力の向上を目的とした双方向のオンラインプログラム。すでに全世界400以上の学校や非営利団体が利用していますが、日本で実際に授業に取り入れたのは、この日が初めて。NPO法人企業教育研究会(ACE)様の協力で実現しました。

授業のテーマは、「世界を相手に働く人々」。グローバル化が進む中、必要性が高まる英語をもっと身近に感じてもらおうというのが狙いです。

そこで、竹尾さんはまず英語で自己紹介した後、「英語を使って仕事をする人」の代表として、社会での英語の必要性をレクチャー。それから「I am Eight」という教材でReading Companionのデモンストレーションを行い、生徒たちのreadingを見て回りました。



英語で自己紹介をしている竹尾さん


授業の様子を竹尾さんが振り返ります。

「中学生ともなると、パソコンを使うことに抵抗がないようで、Reading Companionは、ゲーム感覚で楽しんでいましたね。正解だと、『Very Good!』など何種類かの言い方でほめてくれるんです。自分の発音がマシンに機械的に判定されることを面白がっていました。最後には、70点とか80点とか採点結果も出ます。正解率がパターン別にも表示されるので、自分はtheの発音に弱いんだなとか、弱点の発見、克服にも役立ったのではないでしょうか。ふだん授業で積極的に発言しない生徒が、熱心に質問する姿もあって、先生も驚いていました。面白いプログラムだったからこそ、反応もよかったんだと思います」



生徒がReading Companionを使って勉強中


本邦初の授業でしたが、Reading Companionには、「英語教育プログラムとしての可能性も感じた」とも話します。
「インターネットに接続できる環境であれば、いつでもどこでも勉強することができるグローバルなプログラムですよね。今、IBMでは『Smarter Planet』を推進していますが、Reading Companionは、まさにその具体例だと思いました」

会社での一日をビデオで紹介 - 英語への興味を喚起するきっかけになればいい

この授業において、竹尾さんは、もうひとつ大事な役割を果たしました。授業では、IBM社員が、どんなシーンで英語を使うのか、モデルケースをビデオで紹介したのですが、竹尾さんは、事前にそのビデオ収録に協力していたのです。ビデオでは、外国人スタッフとのチャット、電話会議、ランチなど、社内で英語を話すシーンが紹介されました。

「ただ英語を勉強しなさいと言われるだけではピンと来ないかもしれませんが、ビデオを見て、日本で働いていても英語を使うことがあるんだと、その重要性をわかってもらえたと思います。授業全体を通して、英語が話せることはカッコよさそうだから、勉強しようとか、英語の勉強に前向きになるきっかけになればいいなと思います」



IBM社員がビデオ内で英語の勉強法を紹介。
竹尾さんからも動機づけを高めるアドバイス


プランニングの段階から、自らもアイディアを出して、この日を迎えただけに、「最終的に、いいカタチに持っていけてよかったと思う」と、無事に授業を終えた充足感はひとしおです。

生徒たちのアンケートでは、「今日の授業は楽しかったですか?」の問いに、94%が「楽しかった」と回答。「英語の関心が高まりましたか?」の問いにも、87%が「高まった」と回答しました。

なかには、「英語という言葉が、将来働く時にとても重要になることがわかりました」「英語はそんなに好きな教科ではありませんでしたが、今日の授業を受けて、英語への関心を深めることが出来ました。とても楽しく勉強ができてよかったです」という嬉しい意見も。竹尾さんの思いは、ちゃんと上の宮中学校の生徒たちに届いたようです。

ボランティアは「共に歩く」こと 自分がまず楽しむことです

竹尾さんのボランティア歴は長く、ODCに登録する以前から日本赤十字社医療センターのボランティア・スタッフとして、病気や障害を持つ人のサポート活動を行ってきました。1991年には東京で開催された世界ろうあ者会議で、参加者のアテンド等を行った経験もあります。ODCに登録したのは、 Academy of Technologyのメンバ−になってから。

「海外の人たちと話していると、教育支援の話題がよく出てくるんですよ。彼らもEWeekなどでボランティア活動をしています。私も刺激を受けて、やってみたいと思ったんですよね」。以後、EWeekの参加回数では、Top 10に入るほど熱心に活動しています。 「子どもたちの斬新な発想に触れられるのが毎回、楽しみなんです。喜んでもらえた上に、『また来てください』と言われると、嬉しくなりますね。私自身も、とても楽しんでいます」

ボランティア活動の面白さは、「やってみないとわからない」。それが竹尾さんの持論です。

「だから、いろんな人に薦めていますよ(笑)。Executiveも社員も、『一人一年に一回』を目標にしてもいいんじゃないかと思います。仕事以外の社会と接点を持つことは、視野も広がりますし、知らなかったことを知る喜びもあります。自分を顧みる機会にもなって、人間が豊かになりますよね」

でも、ボランティアは、「やってあげている、という気持ちでは続かない」と言います。「手話でボランティアはこうやるんですよ」と言って、竹尾さんは、人差し指と中指を脚に見立て、机の上で歩くしぐさをしました。

「ボランティアは、『共に歩く』なんですよ。だから、一番大事なのは、自分が楽しむ気持ちなんだと思います」

リーディング・コンパニオン

音声認識技術とWeb技術を組み合わせ、英語の読み書き能力の向上を目的とする双方向のオンライン・プログラムです。


IBM定年退職者の皆さんへ

オンデマンド・コミュニティーに参加して、皆さんのスキル・ノウハウを活かしてみませんか ?