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ワールド・コミュニティー・グリッド

グリッド・コンピューティング技術を用いて世界中のパソコンから集めた処理能力を結集することで仮想的なスーパーコンピューターを作り出し、それを基盤として社会的に意義の高い研究活動に世界最大規模の演算能力を提供する人道的活動です。

概要

ワールド・コミュニティー・グリッド(World Community Grid : WCG)は、個人や企業が所有するコンピューターのアイドリング時の処理能力を寄付し、それを結集することにより、グリッド・コンピューティング環境を構築し、世界を挙げて取り組む医療や社会的に難しい課題の研究や取り組みに演算処理能力を提供し支援する、世界規模の人道的な貢献活動です。

目的

人類や社会に貢献するプロジェクトに取り組むための、世界最大のオープンなグリッド・コンピューティング環境を構築し、社会的に難しい課題の研究や取り組みを、演算処理能力を提供し支援することを目的としています。

内容

参加について
ワールド・コミュニティー・グリッドのロゴ ワールド・コミュニティー・グリッドのホームページ(IBM外のWebサイトへ)から個々のコンピューターに無料の小さなソフトウェアをダウンロードし、導入するだけで参加できます。 WCGはコンピューターがアイドル状態の場合の時のみ起動するため、参加者からはスクリーン・セーバーとして使用いただけます。

仕組み
WCGのソフトウェアが導入されたコンピューターは、アイドル状態になるとWCGサーバーにプロジェクトのデータを要求し、サーバーから送られてきたデータを計算します。計算が終了すると、その結果をWCGサーバーに返送し、次のデータをサーバーに要求します。WCGソフトウェアがWCGサーバーへアクセスするのは1日1回です。また、参加者のコンピューターがプロジェクトのデータを処理している間はネットワークへはコンタクトしません。

運営
WCGは主要な財団、学術・公的機関の専門家やIBMのメンバーにより構成される諮問委員会、オープンソースのBOINC(ソフトウェア)、IBM(技術支援)の三者により、公平かつ公正に運営されています。この三者は営利目的ではなく、人類が直面する課題解決のため、各得意分野を活かし、WCGを社会貢献活動として推進しています。

沿革/実績

2004年11月のプログラム発表以来、世界中で約100万台のコンピューターが登録されており、これまでに「がん克服支援」「デング熱の治療薬を見つけよう」「ヒトたんぱく質解析」「FightAIDS@Home」「アフリカ気候モデリング」「効率的な太陽電池の開発」などの研究実績があります。

また、2009年3月には、小児がんの一種である神経芽腫の新しい治療薬を開発することを目的としたプロジェクト「ファイト!小児がんプロジェクト(Help Fight Childhood Cancer Project)」を開始しました。このプロジェクトは、長く神経芽腫の遺伝子研究を進めてきた千葉県がんセンター・センター長の中川原章博士が率いる研究チームが、WCGが提供する膨大なコンピューター処理能力を活用し、神経芽腫の新しい治療薬の開発を目指すもので、WCGでは初めてのアジア発の研究プロジェクトになります。

IBMは全世界的にワールド・コミュニティー・グリッドへの参加を促進しています。

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