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流通業に革新をもたらすRFID(EPC)技術とIBMの情報共有基盤

流通業に革新を IBMのRFID技術 情報共有基盤ネットワーク技術のもつ可能性

消費者ニーズの多様化が進むなか、流通業界において技術革新が求められています。その中で、欧米において先行して導入されているRFID技術は、取引先間での情報共有を促進し、生産者主導による商品提供から消費者需要主導の商品提供の仕組みへと変革させるエネーブラーとして大きく期待されています。本編では、RFIDがネットワーク技術や取引先間情報共有基盤と組み合わさることにより期待される新たな可能性と、弊社が提供できる最先端の情報共有基盤についてご説明します。
(最後に流通事業のお客様むけ資料ダウンロードもご用意しています)


流通業界における技術革新の必要性

消費者は、ネット等の情報力を駆使し、徹底的に安い商品を求める一方で、こだわりの商品に関しては、価格を問わず、あらゆるチャネルを通じて入手するという消費行動の二極化が進んでいます。そのなかで、差別化のできない商品やサービスに関しては市場から淘汰されており、サプライチェーンに関しても、需要特性に合わせた仕組みが必要となってきています。例えば、日用必需品等消費者が価格を重視する商品に関しましては、需要予測に基づいて自動発注・補充などコストをかけずに商品を確実に供給する仕組みが必要です。一方、高付加価値商品等、消費者が価格に関係なく探し求める商品に関しましては、個品単位でのきめ細かい管理により、変化に即応しつつ商品を的確なタイミングで提供する必要があります。これからの流通業界は、この2つの需要特性を満足できるサプライチェーンの仕組みをもつ必要があり、RFIDは、これらの仕組みの実現性を高める革新技術として期待されています。

説明図 「消費者のニーズを満たすため、消費財メーカーは特化した(場合によっては複数の)サプライ・チェーンを必要としている」


イノベーションをもたらすRFID技術

日本における本格的なRFIDシステム導入については、読取精度、価格、標準化、情報セキュリティーなどの課題があり本格的なものに至っていませんが、欧米ではRFID技術とネットワーク技術を組み合わせて活用することにより、逆にこれらの課題を克服するという動きが主流となりつつあります。それは、RFID自身が持つ特性(離れていても自動で読み書きができる、同時に複数の認識が可能、バーコードより多くの情報を蓄積することが可能など)だけではなく、ネットワーク技術と結びつけることで、今まで出来なかった企業間情報共有に新たな可能性とメリットを期待していることが理由であると考えられます。


RFIDとネットワークの融合による可能性

RFIDとネットワークの融合により、流通業界に変革をもたらすしくみが、EPCネットワークです。
EPC(Electronic Product Code)はRFIDタグに書き込まれたコードのことで、流通業であれば、商品そのものにつけられたり、ケース単位やパレット単位につけられます。そのコード体系は、国際標準の商品識別コードであるGTIN(Global Trading Item Number)です。EPCネットワークの普及段階では、RFIDタグには、シリアルIDのみをつけ、RFIDのついたパレット、ケース、商品ごとの属性情報は、RFIDではなくデータベースに保存し、必要に応じて参照します。例えば、小売の物流センターに商品が到着した際に、タグをアンテナで読取ることにより、その商品のロット番号や、賞味期限、製造年月日などがわかるようになります。また、商品の在庫情報をメーカー側からリアルタイムに見ることもできます。必要な情報の保管場所は、ONSという検索サービスで特定し、情報を取り寄せることができ、複数の取引先間での情報共有が可能です。遠く離れた場所から、ネットワークを介して情報をとることができるのかという疑問に関しては、日本GCIにてレスポンスの実験のなかで、ネットワーク環境により差異はあるものの、実用的との結果も出ています。


整いつつある情報共有基盤

EPCネットワークのコンポーネントの一つであるEPCIS(EPC Information Service)は、個々のタグについての情報を蓄えつつ、自社内、他社内のEPCISと情報をウェブサービスにて送受信することができます。情報をタグに書きこむのではなく、EPCISにて管理する利点は、変更があった場合、コントロールしやすいことと、情報のリアルタイム性を高めることです。さらに、取引先と同期化された商品情報マスターと連携することにより、EPCISは、情報提供サービスとして非常に重要な役割を期待されています。具体的には、個々の商品について、位置情報や時間情報との組み合わせにより、どの商品がいつどこでなぜ売れたのかという詳細の分析が可能となり、ます。また、実際に商品が届いたかどうか、販促ポップと同時に棚に並べられたかなどがわかるようになります。また、自動的に補充する仕組み、医薬品でにせ物や海外向けの商品がイリーガルに販売されていないかをチェックする仕組みなどにも利用が可能になるのです。

EPCISデータの4つの象限
EPCISデータ 4つの象限の図


IBMの最先端情報共有基盤とご支援内容

IBMは、これまでEPCの標準化団体であるEPCglobalの標準化作業に積極的に参加してきました。特にEPCISの標準化作業には、コアメンバーとして参加しているため、最先端の標準技術でお客様のRFID導入をお手伝いすることができます。さらに、IBMが開発した、EPCISは、商品情報マスターと連携しつつ、リアルタイムの情報を、必要なアプリケーションに提供することができます。このリアルタイム情報を活用したアプリケーションベンダーとのアライアンスにより、欧米のユーザー企業と実証実験を進め、成果を出しています。スケーラビリティーに関しましては、すくなくとも年間1.5億のRFIDのイベントをプロセスすることが可能で、ある前提レベルのEPCISにつき、年間約8.75億の問合せへの対応可能(複数箇所からイベントごとの問合せが発生することを想定)です。セキュリティーに関しても、安全認証および公共鍵インフラ(PKI)の対応、接続認証、データアクセス認証、データ暗号化などの整備により、取引先間情報共有のセキュリティー要件を満たしています。

IBM EPCISシステムのコンポーネント
IBM EPCISシステムのコンポーネントの図
もし、貴社がRFIDの導入を検討される時、そしてその投資を将来的に無駄にしたくないという気持ちをお持ちの時は、弊社の最先端技術に基づく情報共有基盤の導入と、先行企業との支援経験に裏付けられた支援サービスの検討を強くお薦めします。


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関連情報
この度日本IBMとIBMビジネス コンサルティングサービスは、無線ICタグとネットワーク技術を活用した次世代のシステム構築を支援する「バリューネットセンター」を新設しました。 詳細はこちらのプレリリースをご覧ください。
「バリューネットセンター」では当記事に記載された内容を具体化するための支援を今後行ってまいります。

「バリューネットセンター」を新設 (2006年09月11日)




 筆者紹介
尾崎 伸作の顔写真 日本アイ・ビー・エム株式会社
グローバル・ビジネス・サービス事業部
流通サービス事業部
リテールソリューション
尾崎 伸作


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