<概要>
仮想化環境で稼働する IBM Software Group (SWG) のソフトウェア製品に対するIBMリモート・テクニカル・サポートの方針についてご説明致します
<内容/目次>
「Support for IBM SWG products in a virtualization environment」
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?&uid=swg21377137
この文書では、仮想化環境で稼働する、IBMソフトウェア・グループが主管するソフトウェア製品の、リモート・テクニカル・サポートの方針について、概要をご紹介します。
仮想化技術は、一つの物理マシンを複数の物理区画や論理区画に分割し、それぞれの区画があたかも独立した一つの物理マシンの様に振る舞うようにする技術です。
仮想化環境と呼ばれる各区画は、プロセッサー、メモリー、ネットワーク、その他のシステムリソースを持った完全な一つのシステムに相当します。仮想化環境の例として、Sun社の Solaris Zone、 HP社の Integrity Virtual Machine, AIX® LPAR, XenSource, そして VMware® のESX Server等があります。
IBMソフトウェア製品は、仮想化技術によって提供されるバイナリー・レベルでの互換性のもとで稼働します。仮想化環境を構成する製品自体は、その上で稼働するオペレーティング・システム、アプリケーション、ミドルウェアから見て透過的であり、ネイティブ環境と同様の振る舞いを提供します。
お客様から、製品の一般的な使用方法に関するお問い合わせや、製品のプログラム・コードに起因すると思われる不具合についてのお問い合わせをいただいた際、そのソフトウェアが仮想化環境上で稼働している場合は、IBMサポートはその問題がネイティブ環境(非仮想化環境)と仮想化環境に共通の問題であると想定してリモート・テクニカル・サポートを提供します。なお、仮想化環境に固有の問題が発生していると疑われる場合は、お客様にネイティブ環境での問題の再現をお願いする場合があります。
アプリケーションやミドルウェアは、プロセッサーのキャッシュや、メモリ全体の使用量に非常に影響を受ける場合があります。それに加えて、アプリケーション製品が仮想化環境でのリソースをどの程度利用できるかは、全く予期できません。そのため、IBMが仮想化環境におけるスケーラビリティやパフォーマンスに関する保証を行っておりません。
問題が仮想化環境にあると疑われる場合は、製品コードの不具合として対応を進める前に、IBMのサポート部門の担当者からお客様にネイティブ環境での現象の再現を依頼します。IBMソフトウェア・グループでは、仮想化環境に関する構成やセットアップについてのサポートや支援は提供しておりません。仮想化環境のセットアップに関するサポートは、各ベンダーにお問い合わせ下さい。
この仮想化環境におけるサポート方針は、ネイティブ環境と仮想化環境との間のバイナリー・レベルでの互換性を提供する全ての仮想化技術に適用されます。
また、この方針は、 仮想化環境上で稼働するIBMソフトウェア・グループ製品に適用されますが、仮想化環境の監視や管理を目的とした製品には適用されません。監視、管理製品の仮想化環境に関する具体的な対応範囲は、個々の製品発表資料や製品機能の説明資料などに記載されています。
上記は、「ソフトウェア・サポート・ハンドブック」に記載されている、PA(パスポート・アドバンテージ)サポートの範囲内で、お客様からのサポート要求に対して適用されます。
「ソフトウェア・サポート・ハンドブック」は、下記サイトからご参照ください。
http://techsupport.services.ibm.com/guides/services.html (英語版)
http://www-06.ibm.com/software/jp/supportguide/ (日本語版)
制限事項:
デバイス・ドライバーや X/Open data storage management application program interface (dmapi) 等のカーネルに影響を受けやすいモジュールや、Windowsファイルシステム、フィルター・ドライバーは、一般的には、仮想化環境には対応していません。しかし多くの場合、仮想化製品がオペレーティング・システムを介さずにH/Wと直接コンタクトできる様な環境では、これらのモジュールやドライバーは問題なく稼働します。お使いのソフトウェア製品が、特定の仮想化環境で安全に稼働するかどうかは、各ソフトウェア製品のサポートに関する記述でご確認ください。
例えば、WebSphere Application Developer Network Deployment Load Balancer は、ネットワーク・トポロジーとホストの構成に関する特別な要件があります。そのため、仮想化環境で使われる仮想化の仕組みに影響を受けやすい性質を持ちます。
上記はリモート・テクニカル・サポートに対して述べられているものであり、IBM製品が仮想化環境で動作することを認定するものではありません。稼働環境に関する公式情報は、個々のIBM製品発表をご参照ください。
個別の仮想化環境に関する情報については、仮想化技術を提供しているベンダーにお問い合わせ下さい。
Q & A:
Q1. IBMは、仮想化環境上で稼働するソフトウェア製品について、リモート・テクニカル・サポートを提供しますか?
A1. はい。IBMは、お客様が有効なサポート契約(例: パスポート・アドバンテージ契約でのソフトウェア・サブスクリプション&サポート)をお持ちで、仮想化環境(例: VMWare® 環境)でIBM製品を稼働させているときに問題が生じた場合は、IBM製品に対するリモート・テクニカル・サポートを提供します。
Q2. IBMは、特定の仮想化環境に対応していることが検証されていない、または明記されていないIBMソフトウェア製品に対して、リモート・テクニカル・サポートを提供しますか?
A2. はい。有効なライセンス契約とIBMサポート契約(例: パスポート・アドバンテージ契約でのソフトウェア・サブスクリプション&サポート)をお持ちであれば、そのIBM製品の稼働環境として仮想化環境(例: VMWare® など)での動作が検証済みかどうかに関わらず、その仮想化環境上で稼働するIBM製品そのものに対するリモート・テクニカル・サポートは受けることができます。ただし、問題が仮想化環境に依存する可能性があり、ネイティブ環境(すなわち仮想化ソフトウェアを使用しない環境)で再現できない場合は、仮想化環境の問題としてご対応ください。
Q3. IBMは、仮想化環境で稼働するIBM製品の全ての不具合を修正してくれるのですか?
A2. 必ずしもそうではありません。IBMは、稼働環境が仮想化環境かそうでないかに関わらず、全ての稼働環境で全てのプログラム・コードの誤りを修正することを保証しているわけではありません。もし、その不具合がネイティブ環境(仮想化ソフトウェアを使用しない環境)でも再現するのであれば、IBMは、不具合の修正情報や制限事項、回避策をIBM製品に対して提示します。この問題判別のために、ネイティブ環境での現象の再現をお客様にお願いすることがあります。もし、問題がネイティブ環境で発生しない、または再現できない場合は、IBM製品の不備とは見なされません。
Q4. IBMは、仮想化環境の構成やセットアップを支援してくれますか?
A4. いいえ、IBMソフトウェア製品のリモート・テクニカル・サポートでは、仮想化ソフトウェアや仮想化環境のセットアップを支援することはありません。ただし、IBMは、有効なライセンス契約とIBMサポート契約がある場合に、仮想化環境で稼働するIBM製品について支援を行います。ソフトウェアや環境のセットアップサービスのご要望は、IBM営業へお問い合わせください。
【原文(英文)】
「Support for IBM SWG products in a virtualization environment」
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?&uid=swg21377137
【関連文書】
「VMware環境におけるIBM SWG製品のサポートについて」
http://www-06.ibm.com/jp/domino01/mkt/WWSWPRD.nsf/doc/0025C8BC
「WebSphere Application Server : 仮想化テクノロジーに対するサポート」
http://www-06.ibm.com/software/jp/websphere/support/virtualization/
<添付資料>
<文書情報>
製品/カテゴリー名
All Software Products
有効期限
2010年10月02日
発表日
資料番号
