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IHS 32bit版とIHS 64bit版の注意点 (WAS-08-042)

IBM HTTP Server(以下、IHS)のモジュールには32bit版と64bit版が提供されています。しかし、IHSが32bit-ソフトウェアであっても、インストール・イメージには64bitと表記されている場合があります。本文書では、IHS 32bit/64bit版の違い、およびFix適用時・Plugin使用時の注意点等をご紹介します。

内容/目次

更新ログ

(2008/10/01 11:00) i5/OSを削除
(2009/09/28 14:04) IHS V7.0に対応
(2009/11/12 11:29) 参考資料追加/修正/IHS 7.0にSDK Fixを適用する場合、「IHS7.0.0.7niをUPDI7.0.07以上

【概要】
IBM HTTP Server(以下、IHS)のモジュールには32bit版と64bit版が提供されています。
しかし、IHSが32bit-ソフトウェアであっても、インストール・イメージには64bitと表記されている場合があります。
本テクニカル・フラッシュでは、IHS 32bit/64bit版の違い、およびFix適用時・Plugin使用時の注意点等をご紹介します。

【対象バージョン】
対象プラットフォーム :全て
対象ソフトウェア   :IHS V6.1, IHS V7.0

【内容】
・各OSでのIHSの提供モジュールについて
IHSモジュールで64bit-ソフトウェアが提供されているOSは、下記表の通り「Solaris x64」と「HP-UX for Itanium」の2つのみになります。
その他のOSでは、インストールイメージにIHS 64bit版と表記されていても、IHSモジュール自体は32bit-ソフトウェアとなります。
IHS 32bit-ソフトウェア
IHS 64bit-ソフトウェア
OS
・AIX
・Windows
・Linux
・Solaris ( Solaris x64 を除く)
・HP-UX
( HP-UX for Itanium を除く)
・Solaris x64
・HP-UX for Itanium

・IHS 32bit-ソフトウェアおよびIHS 64bit-ソフトウェアの確認方法について
上記表から、使用しているOSにより、IHSモジュールが32bit-ソフトウェアであるか64bit-ソフトウェアであるかを判別できます。
また、以下のコマンドから確認する事ができます。

コマンド:
 Windows  :<IHS_ROOT>/bin/apache.ext -V
 その他OS  :<IHS_ROOT>/bin/apachectl -V

表示例:
    Server version: IBM_HTTP_Server/6.1.0.13 Apache/2.0.47
    Server built:   Sep 11 2007 08:33:56
    Build level:    IHS60/webIHS0736.02
    Server's Module Magic Number: 20020903:4
    Architecture:   32-bit
上記の表示例の赤字部分のように、Architectureを確認することで、IHSモジュールが32bit-ソフトウェアであるか64bit-ソフトウェアであるかを判断可能です。

・IHS 32bit版とIHS 64bit版のインストール・イメージについて
IHS V6.1/V7.0の場合:
    32bitと表記されているインストール・イメージには、IHS 32bit-ソフトウェアと32bit版 Javaが含まれます。
IHS V6.1の場合:
    64bitと表記されているインストール・イメージには、IHS 32bit-ソフトウェアと64bit版 Javaが含まれます(※1)。
IHS V7.0の場合:
    64bitと表記されているインストール・イメージには、IHS 32bit-ソフトウェアと32bit版 Javaが含まれます。
(※1)「Soraris x64」と「HP-UX for Itanium」については、IHSは64bit-ソフトウェアとして提供されます。

・インストール・イメージとしての、IHS 32bit版とIHS 64bit版の確認方法について
導入後、インストール・イメージがIHS 32bit版であるのか、IHS 64bit版であるのかをJavaのバージョンから確認することができます。
コマンドおよび表示例は以下の通りとなります。

コマンド:
 Solaris/HP-UX :<IHS_ROOT>/java/jre/bin/file java
 その他OS    :<IHS_ROOT>/java/jre/bin/java -version
表示例:
 IBM J9 VM (build 2.3, J2RE 1.5.0 IBM J9 2.3 AIX ppc64-64 j9vmap6423-20060504 (JIT enabled)

上記の表示例の赤字部分にあるように、「j9vmap」の後の文字列で、インストールしたイメージが32bit版であるか64bit版であるかを確認可能です。
なお、SolarisもしくはHP-UXでは、コマンドを実行するとインストール・イメージが64bit版の場合、64bitで実行された事がメッセージとして表示されます。

・適用すべきFixについて
    Fixについては、予防保守の観点からも常に最新のFix Packを適用することをお勧めしています。
    最新のFix情報に関しては、こちらをご参照ください。
    <Fix list for IBM HTTP Server Version 6.1>
    <Fix list for IBM HTTP Server Version 7.0>

    Fixのバージョンによって、32bit版と64bit版のFix提供方法に以下の注意点があります。

    6.1.0.15以上のFixの場合:
      インストール・イメージを32bit版で導入した場合は、32bit版のFixを適用する必要があります。
      同様にインストール・イメージが64bit版の場合は、64bit版のFixを適用する必要があります。

      (※) 多くのOSの場合、IHSは64bit版のインストール・イメージから導入してもIHSは32bit-ソフトウェアが導入されます。しかしながら、GSKitやJavaなどは64bitのため、Fixは64bit版を適用する必要があります。Pluginも同様です。
    6.1.0.13以下のFixの場合:
      6.1.0.13以下のバージョンではikeymanやFixのパッケージ方法に問題がありました。
      そのため、特別な要件がない限りは最新バージョンを適用してください。

      6.1.0.13以下のFixを適用する必要がある場合は、ダウンロード・サイトのインストラクションをご参照ください。
    <Fix list for IBM HTTP Server Version 6.1>

    7.0以上の場合:
      IHSが64bit版であっても、含まれるSDKは32bitとなります。
      そのためSDKにFixを適用する場合には、64bitのFixでは無く、32bitのFixを適用する必要がありますが、UpdateInstallerでは、32bitのFixを選択する事が出来ません。
      7.0以上でSDKにFixを適用する必要がある場合には、出荷予定のUpdate Installer 7.0.0.7以上を使用してください。
      また、IHSではプロセス処理時にSDKを使用しておりませんので、IHSのSDKに対するFixは必須ではありません。
      ※Update Installer 7.0.0.5以下を使用してSDKのFixを適用する場合には、以下のリンクを参照ください。
       「Solution for installing 32-bit Java SDK fix packs on IBM HTTP Server V7.0 using Update Installer 7.0.0.5 and earlier

    ・IHSとPluginのbitの違いについて
    IHS 32bit-ソフトウェアを使用する場合は、Pluginも32bit-ソフトウェアである必要があります。
    同様にIHS 64bit-ソフトウェアを使用する場合は、Pluginも64bit-ソフトウェアである必要があります。

    IHSおよびPluginを64bit版のインストール・イメージで導入した場合、多くのOSではIHSは32bit-ソフトウェアが導入され、Pluginは32bit-ソフトウェアと64bit-ソフトウェアの両方が導入されます(「Solaris x64」と「HP-UX for Itanium」を除く)。
    導入後はIHS 32bit-ソフトウェアの場合、自動で以下のようにPlugin 32bit-ソフトウェアを使用するように設定されますので、特別な設定変更は必要ありません。
    IHS 32bit-ソフトウェアに対し、Pluginの64bitモジュールを指定すると正常に稼動しなくなりますのでご注意ください。

    <設定例:>
      LoadModule was_ap20_module /opt/IBM/HTTPServer/Plugins/bin/32bits/mod_was_ap20_http.so

    また、PluginではIHS以外の64bit WebServerに対応するため、IHS 32bit-ソフトウェアしか提供されていないOSであっても、Plugin 64bit-ソフトウェアが提供されています。
      ・IHSとWAS (WebSphere Application Server) のbitの違いについて
      IHSが32bitの場合でも、64bit版WASを組み合わせた使用が可能です。
      また、IHSが64bitの場合でも、32bit版WASと組み合わせた使用が可能です。

      【参考資料】
      IBM HTTP Server V6.1 and its relationship with 32-bit and 64-bit Plugin, GSKit, and Java for distributed operating systems
      PK87596:THE V7.0 SDK FIX PACK METADATA RECOGNIZES THE ARCHITECTURE OF THE SURROUNDING PRODUCT INSTEAD OF THE JRE SUB-PRODUCT.
      Details concerning whether IBM HTTP Server V7.0 is 32-bit or 64-bit, and whether it should be updated with a 32-bit or 64-bit fix pack
      Fast facts: Should you install a 32-bit or 64-bit fix pack on IBM HTTP Server V7.0?
        以上

        文書情報

        有効期限: 2013年9月5日
        資料番号: WAS-08-042

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