<概要>
WAS V5.0.2 から V5.1 へ システム環境をマイグレーションするための手順をご紹介します。
<内容/目次>
WAS Network Deployment および Baseエディションにおいて、V5.0.2 から V5.1 へマイグレーションするための手順をご紹介します。
このTechNoteでは、WebSphere Application Server V5.0.2のNetwork Deployment (ND) またはBaseエディションから、同じマシン上でV5.1のセル環境に手動でマイグレーションするための方法をご紹介します。
ここでご紹介するのは、V5.0.2とV5.1を共存させるための導入方法ではありません。V5.0.2のリリースは、マイグレーション作業とテストが完了した時点で、アンインストールします。この例では、V5.0.2とV5.1のリリースを同時に実行することは想定していません。
WebSphereのインストール、アップデート、マイグレーションを行うには、Unixではrootユーザー で、Windowsでは administratorでログインします。
これでマイグレーションは完了です。マイグレーション前にグローバル・セキュリティーを使用不可に変更した場合は、ここで使用可能に戻します。
間違ってファイルを削除しないように、V5.0.2をアンインストールするための手順をご紹介します。アンインストールの前後にスクリプトを実行する必要があります。
WebSphere Application Server - Support - IBM Software
WebSphere Application Server V5.1 Information Center
(V5.xからV6.1への移行については、こちらをご参照ください。)
この文書はUSサポート・サイトのTechNoteの翻訳になります。最新の情報については、以下のURLのTechNote原文をご参照ください。
「Manually migrating V5.0.2 releases of Network Deployment or Base Edition to V5.1 releases」(更新日: 2006-09-22)
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21170470
また、Information Centerの「マイグレーション」の章も合わせてご参照ください。
WebSphere Application Server "マイグレーション"
WebSphere Application Server Network Deployment "マイグレーション"
このTechNoteの内容
- 概要
- V5.1 Base / Network Deployment エディションの導入
- Deployment Managerのマイグレーション
- Base Application Server のマイグレーション
- V5.0.2 の Base および Network Deployment をアンインストールする手順
| 概要 |
このTechNoteでは、WebSphere Application Server V5.0.2のNetwork Deployment (ND) またはBaseエディションから、同じマシン上でV5.1のセル環境に手動でマイグレーションするための方法をご紹介します。
ここでご紹介するのは、V5.0.2とV5.1を共存させるための導入方法ではありません。V5.0.2のリリースは、マイグレーション作業とテストが完了した時点で、アンインストールします。この例では、V5.0.2とV5.1のリリースを同時に実行することは想定していません。
WebSphereのインストール、アップデート、マイグレーションを行うには、Unixではrootユーザー で、Windowsでは administratorでログインします。
| V5.1 Base / Network Deployment エディションの導入 |
- Deployment Manager および Application Serverの<WAS_root>/bin ディレクトリーから backupConfig コマンドを実行し、既存のV5.0.2の構成情報のバックアップを取得します。(この作業により、必要となった場合に、構成情報を復元することができます。)
- サーバー上の WebSphere Application Server、Webサーバー、全てのJavaプロセスが停止していることを確認します。
- マイグレーションでは、リリース間で同じ機能を導入する必要があります。たとえば、embedded messagingがV5.0.2で導入されていれば、V5.1.1でも同様にembedded messagingを導入する必要があります。Enterprise Editionは、WebSphere Business Integration Server Foundation (WBISF)にマイグレーションする必要があります。
- グローバル・セキュリティーがV5.0.2で使用可能となっている場合、V5.1にマイグレーションした時点では一旦使用不可となります。マイグレーションが完了した時点で、手動でグローバル・セキュリティーを再度使用可能に設定する必要があります。
- Unixではrootユーザー で、Windowsでは administratorでログインし、V5.0.2と同じホスト上の新しいディレクトリーに、V5.1 Network Deployment または Application Server をインストールします。たとえば、V5.0.2が C:\WebSphere\... に導入されている場合、V5.1では、C:\WebSphere51\...に導入します。UNIXでは、V5.0が /opt/WebSphere/...に導入されている場合、V5.1は /opt/WebSphere51/....に導入します。 このとき、V5.0.2と同じノード名/セル名を使用してください。また、導入時に、共存のオプションを選択しないでください。選択した場合は、V5.0.2と同じノード名/セル名が使用できなくなります。同じマシン上でマイグレーションを行う場合は、この共存を外す設定が必須となりますので、ご注意ください。
- Installation Verification Tool (IVT) を使用して、導入が成功したか確認します。確認できましたら、WebSphereを停止します。
- \WebSphere51\updateディレクトリーを作成し、Application Server V5.1の最新のFix Pack / Cumulative Fixを updateディレクトリーにダウンロードします。
- 必ず最新のUpdate Installer (UPDI) および Fix Pack / Cumulative Fix をダウンロードしてください。推奨される最新のFixp Pack/ Cumulative Fix情報については、Recommended Updates for WebSphere Application Server、または、Recommended Updates for WebSphere Business Integration Server Foundation をご参照ください。
- 最新のUpdate Installer, fix pack, cumulative fixには、マイグレーションが成功するために必要な修正が数多く含まれています。WebSphere Application Server Support PageへのLinkはこのページ下の関連リンクをご参照ください。
- Unixではrootユーザー で、Windowsでは administratorで、Fix Pack, Cumulative Fix, Update Installerを updateディレクトリーに解凍します。Fix PackとCumulative Fix は updateディレクトリーの下のfixpacksディレクトリーに解凍されます。
- Fix Pack 1、最新のCumulative Fix, 最新のUpdateinstallerの順に解凍してください。この順序で解凍することによって、最新のUpdateinstaller (UPDI) によってApplication Server V5.1へのアップデートが実行されることになります。
- C:\WebSphere51\AppServer\binディレクトリーから、次のコマンドを実行します。
- setupCmdLine
- Windowsの場合: setupCmdLine.bat
- UNIXの場合: . ./setupCmdLine.sh
- C:\WebSphere51\updateからアップデート・ウィザード、または、アップデート・サイレント・コマンドを実行し、Base Application Serverには was510_<fp# or cf#>_<OS>.jar を、Deployment Managerには was510_nd_<fp# or cf#>_<OS>.jarを指定します。
- (翻訳注:WAS 5.1.1.12にする場合は、was51_<nd>_fp1_<OS>.jar と was510_<nd>_cf12_<OS>.jarの2つを適用します。)
- インストール時にエラーが出なかった場合は、Deployment Manager および Application Serverのbinディレクトリーから versionInfoコマンドを実行し、現在のバージョンが 5.1.<fp#>.<cf#>となっていることを確認します。
- 無事アップデートできたことを確認したら、Application Server V5.1.<fp#>.<cf#> ND および Baseの構成情報をバックアップします。バックアップは、マイグレーションに問題が発生しマイグレーション前の状況に戻したい場合に備えて取得します。
- DeploymentManager\binディレクトリーに移動し、次のコマンドを実行します。
- backupConfig C:\DeploymentManager_Backup\backupWASmanager.zip
- AppServer\binディレクトリーに移動し、次のコマンドを実行します。
- backupConfig C:\Backup_Base\backupWASnode.zip
| Deployment Managerのマイグレーション |
- グローバル・セキュリティーが使用可能となっている場合は次の点にご注意ください。:自己署名証明書は移行されません。手動で移す必要があります。
- V5.0のDeployment Managerを移行するための一時的なディレクトリー(例: C:\MigrateND )を作成します。
- 全てのApplication ServerとWebサーバーのプロセスが停止していることを確認します。
- C:\WebSphere51\DeploymentManger\bin ディレクトリーに移動し、次のコマンドを実行します。
- WASPreUpgrade.bat C:\MigrateND C:\<WebSphere_50>\DeploymentManager\
- WASPreUpgrade コマンド実行でエラーが出なかった場合は、同じbinディレクトリーから次のコマンドを実行します。
- WASPostUpgrade.bat C:\MigrateND
- このコマンド実行時に「V5.0のDeployment Managerが実行中でありません」との警告が出た場合は無視して構いません。Application Server V5.0のDeployment Managerは、この手順を実行している間に起動することはありません。
- C:\WebSphere51\DeploymentManager\bin ディレクトリーから startManagerコマンドを実行して、Application Server V5.1のDeployment Managerを起動します。V5.1の Deployment Managerは、この時点で、V5.0のApplication Serverの状況や管理機能を表示しているはずです。
| Base Application Server のマイグレーション |
- グローバル・セキュリティーが使用可能となっている場合は次の点にご注意ください。:自己署名証明書は移行されません。手動で移す必要があります。
- V5.0のApplication Serverを移行するための一時的なディレクトリー(例: C:\MigrateBase )を作成します。
- 全てのApplication Serverが停止していることを確認します。V5.1 Deployment Managerが起動している状態で、C:\WebSphere51\AppServer\binディレクトリーに移動して、次のコマンドを実行します。
- WASPreUpgrade.bat C:\MigrateBase C:\<WebSphere_50>\AppServer\
- WASPreUpgrade コマンド実行でエラーが出なかった場合は、同じC:\WebSphere51\AppServer\binディレクトリーから、次のコマンドを実行します
- WASPostUpgrade.bat C:\MigrateBase
- 「Deployment Managerのマイグレーション」のStep 4と同じエラーが出た場合は、無視してください。この手順を実行している間は、V5.0のDeployment Managerを起動することはありません。このマイグレーションの間は、V5.1のDeployment Managerが唯一の起動しているDeployment Managerとなります。
- C:\WebSphere51\AppServer\binディレクトリーから、次のコマンドを実行します。
- startNode.bat
- Node Agentが正しく起動したことを確認します。
- ブラウザーを起動し、 http://localhost:9090/admin を実行して、管理コンソールを開きます。
- 管理コンソールが起動したら、サーバー > アプリケーション・サーバー と移動し、server1などのマイグレーションしたアプリケーション・サーバーを全て起動します。
- JMSServerをマイグレーションした場合は、サーバー > JMSサーバー と移動し、jmsserverを起動します。
- 環境 > Webサーバー・プラグイン構成の更新 を選択し、OKをクリックします。Webサーバー・プラグイン構成がアップデートされます。
- システム管理 > ノード から、ノードを選択し、完全な再同期をクリックします。
これでマイグレーションは完了です。マイグレーション前にグローバル・セキュリティーを使用不可に変更した場合は、ここで使用可能に戻します。
| V5.0.2 の Base および Network Deployment をアンインストールする手順 |
間違ってファイルを削除しないように、V5.0.2をアンインストールするための手順をご紹介します。アンインストールの前後にスクリプトを実行する必要があります。
- アンインストール時には、V5.1のDeployment Managerのみが起動していなければなりません。C:\WebSphere51\AppServer\binディレクトリーから、次のコマンドを実行します。
- stopNode
- stopServer jmsserver
- stopServer <server_name>
- C:\WebSphere51\AppServer\binディレクトリーに移動し、次のファイルを C:\<WebSphere_50>\AppServer\binディレクトリーにコピーします。
- pre_uninst50ws.bat
- post_uninst50ws.bat
- コマンド・プロンプトから、C:\<WebSphere_50>\AppServer\binディレクトリーに移動し、次のコマンドを実行します。
- setupCmdLine.bat (Windows) または . ./setupCmdLine.sh (Unix)
- pre_uninst50ws.bat
- C:\WebSphere51\AppServer\binディレクトリーに移動し、次のコマンドを実行します。
- setupCmdLine.bat (Windows) または . ./setupCmdLine.sh (Unix)
- pre_uninst502mq.bat
- このコマンドにより、アンインストーラーが、V5.1に移行したV5.0.2のノードをアンインストールする時に、embedded messagingの機能とメッセージ・キューまでも削除することを防ぎます。
- コマンド・プロンプトから C:\<WebSphere_50>\AppServer\binディレクトリーに移動し、次のコマンドを実行します。
- setupCmdLine.bat (Windows) または . ./setupCmdLine.sh (Unix)
- C:\<WebSphere_50>\AppServer\_uninst ディレクトリーに移動します。Uninstall.exeを実行し、Base Application Serverをアンインストールします。ウィザードが終了するまで、デフォルト値を受け入れます。
- コマンド・プロンプトから C:\<WebSphere_50>\DeploymentManager\binディレクトリーに移動し、次のコマンドを実行します。
- setupCmdLine.bat (Windows) または . ./setupCmdLine.sh (Unix)
- C:\<WebSphere_50>\DeploymentManager\_uninstディレクトリーに移動します。Uninstall.exeを実行し、Network Deploymentをアンインストールします。ウィザードが終了するまで、デフォルト値を受け入れます。
- コマンド・プロンプトから C:\<WebSphere_50>\AppServer\binディレクトリーに移動し、次のコマンドを実行します。
- post_uninst50ws.bat
- このコマンドにより、通常のアンイストーラーの環境が復元されます。
- コマンド・プロンプトから C:\WebSphere51\AppServer\binディレクトリーに移動し、次のコマンドを実行します。
- post_uninst502mq.bat
- このコマンドにより、通常のアンインストーラーの環境が復元されます。また、アンインストーラーは Base の 5.0.2のノードをアンインストールし、embedded messaging 機能とキュー・マネージャーを削除します。
- V5.1のNode Agentを再起動します。C:\WebSphere51\AppServer\binから、次のコマンドを実行します。
- startNode
- startServer jmsserver
- startServer server_name
- ブラウザーにて http://localhost:9090/admin を指定し、管理コンソールを開きます。
- 管理コンソールが表示されなかった場合は、V5.0.2のDeployment Managerをアンインストールするときに、V5.1のDeployment Managerが停止してしまった可能性があります。そのときは、C:\WebSphere51\DeploymentManager\bin から startManager.bat コマンドを実行します。 Deployment Managerが起動したら、再度管理コンソールを起動してください。
- 管理コンソールから、システム管理 > ノード を選択し、ノードが同期されていることを確認します。
- グローバル・セキュリティーが使用可能で、SOAPのコネクションの失敗によりノードの同期ができていない場合は、グローバル・セキュリティーを使用しない設定にします。Deployment Manager, Node Agent, Application Serverを再起動します。起動後、コンソールから手動で同期します。
- 管理コンソールから、アプリケーション > エンタープライズ・アプリケーション を指定し、Default Applicaitonが起動中であることを確認します。(翻訳注:本番環境でのDefault Applicationの使用は推奨されませんので、ご注意ください。)
- ブラウザーを開き、次のURLを実行します。 http://localhost:9080/snoop
- snoop servletのページにアクセスできることを確認します。
| 関連リンク |
WebSphere Application Server - Support - IBM Software
WebSphere Application Server V5.1 Information Center
<添付資料>
<文書情報>
製品/カテゴリー名
WebSphere Application Server
有効期限
2010年09月30日
発表日
資料番号
