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  1. 発表のタイプ:

    S/W新製品の発表

  2. カテゴリー:

    S/390 Systems and zSeries; データベース

  3. レター番号:

    DBA07070-0

  4. 発表日:

    20071010

  5. 更新日:

    20071010

  6. OfferID:

    5635-A01

  7. 1章コメント履歴:


IMS V10 Transaction and Database Servers の発表


[1]発表の概要



[1-1]製品の概要


[1-1-1]製品の概要

本日付けでIBM は、IMS V10 Transaction and Database Servers の発表を行います。

データベース、およびトランザクション処理の可用性とスピードの点で、IMS は卓越した製品です。 IBM は IMS の統合、管理の容易性、およびスケーラビリティーを引き続き強化していきます。

IMS はお客様のオンデマンド・ビジネスの実現と発展、安定的な提供、およびシステム管理を支援します。 これらは現在も、そして今後ますます、環境やコストの評価で要求される点です。 IMS Database Manager (IMS DB) および IMS Transaction Manager (IMS TM) の V10 における機能強化は、お客様の以下のような目標の実現をご支援いたします。

  • 情報の統合による、ビジネス手法の変革
  • インターネット・ビジネスの厳しい要件にも適合する、オンデマンド・ビジネス・アプリケーションの構築
  • 拡張容易性、可用性、安全性、および管理の容易性を備えた、実行環境の運用
  • 情報を活用し、より多くの判断材料を検討した上での意思決定

IMS V10 は以下のように、統合/開放性、管理の容易性、スケーラビリティーを提供して、お客様のオンデマンド・ビジネスのニーズに対応します。
  • インターネットを介しての他の製品やプラットフォームとの統合。 お客様に都合のよいオープン・スタンダードをサポートし、業界最新の、アプリケーション開発や接続のツールを最大限に活用することができます。
  • 管理の容易性の追求。 お客様にオートノミック・コンピューティングを展開し、インストールや使用を簡素化し、障害を除去または削減し、さらに、IMS ユーザーが習得しやすいよう、IMSシステム管理の負担を最小限に削減します。
  • スケーラビリティーの向上。 これは、システムの発展の柔軟性と、異機種環境での拡張を保証する仮想化によるものです。 また一方では、最新のハードウェアやソフトウェア機能を利用して、パフォーマンス、キャパシティー、可用性、およびリカバリーを最適化しています。

IMS 製品およびツールについての詳細は、以下のサイトをご参照ください。

http://www.ibm.com/ims


■ 発表製品一覧

プログラム名
プログラム番号
出荷開始予定時期
 IMS V10 Transaction and Database Servers 5635-A01 平成19年10月26日



[1-1-2]ハイライト

1) IMS V10 Database Manager の機能強化
  • 統合されたオープン・アクセス機能。 これは IMS/XML データベース・サポートの拡張、IMS データに対する XQuery アクセス、開発を容易にする Java と XML ツールの拡大により実現されます。
  • 管理の容易性。 動的リソース定義の単純化、運用とシステム管理の負担軽減、複数のサブシステム/プラットフォームの操作の統合、さらにセキュリティーと保守容易性の拡張が実現し、お客様はオートノミック・コンピューティングを展開することができます。
  • スケーラビリティー。 DBRC の並列処理の強化や、高速機能(Fast Path)、HALDB および データベース・ユーティリティーのパフォーマンス/キャパシティーの改善によって実現します。

2) IMS V10 Transaction Manager の機能強化
  • 統合されたオープン・アクセス機能。 XML と Web サービスの接続性の強化、さらに開発を容易にするための Java と XML ツールの拡大により実現します。
  • 管理の容易性。 動的リソース定義の単純化、運用とシステム管理の負担軽減、複数のサブシステム/プラットフォームの操作の統合、さらにセキュリティーと保守容易性の拡張が実現し、お客様はオートノミック・コンピューティングを展開することができます。
  • スケーラビリティー。 Multiple System Coupling機能 (MSC) に応じて処理能力が拡大し、さらに、ワークロードのバランスを取りながらシステムの可用性、パフォーマンス、およびキャパシティーが改善されています。


[1-2]製品機能詳細


[1-2-1]製品の機能詳細

1) 新規アプリケーション開発および接続における統合化されたオープンなアクセス

1.1) XML、JAVA、および WEB サービスの機能強化

IMS XQuery のサポートにより、標準の XQuery 式を使用して、新しい IMS XML データを含む IMS のフル・ファンクション・データにアクセスすることが可能になります。 この結果、既製ですぐに使用できる、サード・パーティー製ツール (例えば、アプリケーション開発、ビジネス・レポート作成、データ共用などのための照会生成ツール) の成長中の市場に IMS が公開されたことになりました。 そして、IMS と業界のその他のデータベースとの間で、標準となる統合地点を共有できるようになったのです。 IMS XQuery は、既存の IMS JDBC インターフェース経由でサポートされます。 IMS XQuery のサポートは、IMS データの統合を促進し、アプリケーション開発の負担を軽減し、そしてプログラマーの生産性を向上させることができます。

IMS データベース・サービス・データ・オブジェクト (SDO) は、言語およびデータベースと独立した方法で IMS データに対するサービス指向アーキテクチャー (SOA) 機能を拡張します。 IMS SDO サポートによって、切断モード (データベースにロックを保持しない) で IMS データを読み取り専用として使用できるようになります。 これによって、標準サービス・コンポーネント・アーキテクチャー (SCA) コンポーネントとして SOA の中に IMS を透過的に組み込むことができるようになり、IMS データを業界標準ビジネス・オブジェクトとして表す
方法が提供されることになりました。 このサポートは、IMS V10 サービス・プロセスによって提供されます。

IMS SOA 複合ビジネス・アプリケーションのサポートにより、Web サービスをベースとした J2EE リソース、サービス、およびユーザー介入のようなアクティビティーをビジネス・プロセス実行言語と統合する、次世代のビジネス・プロセスが提供されます。 これにより、 MFSソースのWeb画面への活用や、会話型トランザクションのSOA化が可能となります。例えば、IMS TM リソース・アダプター (旧IMS Connector for Java)や、WebSphere のツールやランタイム環境を使用することで、新規アプリケーションに IMS 資産を最大限に再使用することによって迅速なビジネス改革とコスト削減を実現します。 MFS 会話型トランザクションに対するサポートは、最新の WebSphere/Rational ツールを通して IMS V10 に提供されています。

IMS Connect XML アダプターの COBOL および PL/I サポートは、IMS SOAP ゲートウェイおよび WebSphere Developer for zSeries (WDz) または Rational Developer for System z (RDz)を共に利用することで、IMS アプリケーションを Web サービスとして再使用できるようにします。 オープン・スタンダードを活用し、柔軟なツールのサポートを利用し、IMS トランザクションをクライアント・アプリケーション形態、プログラミング言語、プラットフォームに依存せずに相互に協調処理できるようにします。 このサポートは、IMS SOAP ゲートウェイや IMS V9 サービス・プロセスによっても提供されています。

IMS SOAP ゲートウェイはダウンロード可能な無料の別製品として提供され、z/OS 環境、PL/I アプリケーション、および非同期コールアウトをサポートするように拡張されました。 この拡張は、以前の COBOL アプリケーション、および System z 環境における Windows、AIX、および Linux に対するサポートに追加されたものです。

IMS コールアウトがサポートされ、IMS 環境の外にあるビジネス・ロジックと相互に協調処理することによって、IMS アプリケーションをクライアントとして使用できるようになりました。 非同期のコールアウトは、Web サービスまたは WebSphere アプリケーションなどの外部アプリケーションに IMS SOAP ゲートウェイあるいは IMS TM リソース・アダプター経由で出されます。 このサポートにより、SOA 環境において効率よい統合が可能になり、また、IMS DFSYPRX0 と IMS DFSYDRU0 ユーザー出口をコーディングせずにコールアウト要求と外部アプリケーション、拡張セキュリティー、および宛先ルーティングとの間の相関マッピングができます。

IMS Java は、DB2 の結果セットと GSAM へのアクセス機能を強化します。DB2 for z/OSのJava DB2ストアード・プロシージャーがIMS JDBC Resource Adapterを使用する場合、IMSデータをDB2 resultSet型に変換する機能が提供されます。 また、GSAMアクセスに関するJava ライブラリーの機能も強化され、GSAM データベースへのJavaアプリケーションからのアクセスが他の IMS データベースと同様にサポートされます。 これにより、サポートされるすべてのデータ・タイプを GSAM データベース・レコードに保管したり、GSAM データベース・レコードから読み込むことができるようになり、既存の Java ライブラリーの組み込みデータ変換ルーチンを十分に活用できます。

DLIModel ユーティリティーが機能強化され、GSAM のサポートと新しいユーザー・インターフェースを提供します。 DLIModel ユーティリティーは、GSAM データベース用のメタデータ生成をサポートするように拡張されています。 また、DLIModel GUI は、Eclipse プラグインとして、IMS データベース・メタデータの表示と生成のための使いやすいインターフェースを提供します。 DLIModel ユーティリティーの GUI では、プログラム仕様ブロック (PSB) とデータベース定義 (DBD) (GSAM も含む) の構文解析を完全サポートし、COBOL コピーブックのインポートを可能にしたため、制御ステートメントをコーディングする必要が無くなりました。 また、IMS Java メタデータ・クラス、IMS XML スキーマ (XQuery サポート用の新しいアノテーションを含む)、または DBD と PSB XMI が生成されます。 これらの機能強化は、IMS メタデータの生成を容易にし、IMS Java および XML データベースのアプリケーション開発作業を軽減し、IMS データベースのビジュアル表示を提供します。 これは、Rapid Application Development の実現と開発コストと所有コストの削減に貢献します。

XML DB マッピングが拡張されて、新規もしくは既存の IMS データベースと視覚化した XML 文書またはコレクションとの間の拡張マッピングが可能になりました。 これらの機能強化は、新しい IMS データベースでサポートできる XML 文書の範囲を広げ、企業全体の本質的に異なるデータの統合作業を容易にします。

MFS Web サポートにより、ユーザーは今までの IMS資源 を保護しながら WebSphere Application Server 環境から、既存の IMS アプリケーションにアクセスできます。 MFS Web サービスの機能強化により、Web サービス・アプリケーションの属性および拡張属性のフィールドが公開されるようになりました。 MFS SOA Solutions は最新の MFS Web サービス・サポートで、WebSphere/Rational ツールを通して提供されています。
MFS Web Enablement の 1 つとして、Windows 版や AIX 版だけでなく、z/OS 版の WebSphere Application Server からアクセスが可能になりました。 カスタマイズ可能な表示機能が強化され、操作感が高く馴染みやすいルック・アンド・フィールの 3270 スタイルの Web ページ上で、ドロップダウン・リスト・ボックスやポップ・ヒントを表示できます。 これらは、IMS V9 サービス・プロセスによっても提供されていました。

IMS TM リソース・アダプター (IMS Connector for Java) によって、WebSphere Application Server (WAS)
は IMS アプリケーションにアクセスできるようになります。 PL/I アプリケーション・サポートは Rational Application Developer ツールと WebSphere Application Server を使用する機能強化で、IMS アプリケーションを変更することなく IMS PL/I アプリケーションを Web サービスとして使用することができます。 当機能強化には、次のサポートが含まれます。

- Enterprise Metadata Discovery (EMD) API での動的なウィザードのビルド支援
- Commit Mode 1/Sync Level確認の保全性の向上
- 代替ClientIDへのResume TPIPEサポート(あるClient IDと、異なるClientIDへ送信された出力メッセージを取得することが可能)
- SSL Null 暗号化により、接続を越えてフローするすべてのデータを暗号化し、オーバーヘッドを減少させることによるパフォーマンスの向上
- 容量拡張のための WAS 64 ビット・サポート

これらの機能は、IMS V9 アプリケーションでも提供されました。


1.2) その他の接続の機能強化

Multiple Systems Coupling(MSC)機能におけるVTAM Generic Resources (VGR)サポートにより、リモートの IMS から汎用リソースのノード名を使用して、IMS シスプレックス内の IMS と MSC 機構を介して通信できるようになりました。 リモートの IMS は、単一の MSC リンク定義を使用して、VGRグループを構成するIMS シスプレックス内の任意の IMS のパートナー・リンクと接続することができます。 VGRグループ内のIMSは、リモート IMS との接続用に、MSC リンクを複製して使用することができます。

APPC の機能強化により、秒単位の精度でのタイムアウト指定と、ローカルの論理装置 (LU) がサポートされるようになりました。 LU 6.2 ディスクリプターにローカルの LU を指定することができるので、柔軟性がより高くなります。

アフィニティーなしの APPC/OTMA プログラム・スイッチにより、Program-to-Program処理にて IMS シスプレックスの同期 APPC/OTMA 共用キューのシステム・アフィニティーが除去されます。 これにより、ワークロード・バランシングと可用性の柔軟性が向上し、複雑さが減少します。 このサポートは、IMS V8、V9、および V10 サービス・プロセスによって提供されます。

OTMA オートノミックの機能強化には以下のものがあります。

  • 代替宛先を識別し、ルーティング情報を定義できるようにするコールアウトディスクリプターを提供します。 当機能により OTMA ルーティング出口をコーディングする必要がなくなります。
  • メッセージ溢れ検知機能が提供されます。これを活動化することで、過剰なメッセージ入力を抑止できます。
  • Send-then-Commit(SyncLevel-Confirm/Syncpt)トランザクションのACK/NAK応答待ち時間に対してタイムアウト機能が提供されました。
  • OTMAメンバー・レベルのSTART/STOP機能が提供され、新規トランザクションの入力の許可/抑止をメンバー単位で制御することが可能になりました。
  • OTMAメンバー・レベルのセキュリティー機能。 それぞれのOTMAメンバーに、固有のセキュリティー・レベルを設定します。
  • DISPLAY コマンド出力にメッセージ溢れ機能に関する情報が追加されました。
  • /SECURE OTMAコマンドにより、OTMAメンバー単位でのセキュリティー・レベルを動的に変更することが可能になりました。
  • Resume TPIPEに関するセキュリティーが強化され、許可されたユーザーIDでのみResume TPIPE処理が可能になりました。


これらの機能強化によりパフォーマンス、キャパシティー、可用性、リカバリー、セキュリティーおよび管理の容易性の観点で、プログラマーの生産性および接続性が向上します。

その他にも以下のようなセキュリティーの機能強化がされています。
  • RACF エラー・メッセージの縮小。
  • RACF 監査の高速化。
  • 会話型トランザクションのセキュリティーを充実させる複数の機能拡張。
  • クライアント ID に関連付けられたパスワードを変更する場合の、統合 IMS Connect 機能へのクライアント入力の仕組み。 お客様が作成したアプリケーションに、クライアントの RACF パスワードを変更する機能を持たせることができます。
  • 統合IMS Connect に対して、RACF で使用されるAccessor Control Environment Elements (ACEEs) のエージング値として IMS 内で OTMA が使用するエージング値の定義が可能です。 現行のデフォルト値は「forever」です。
  • RACF の大/小文字混合パスワードのサポート。 パスワード値の大文字に変換する処理を行わずに元のパスワード値を保持することで実現します。
  • RACF 変換ユーティリティーを提供します。このユーティリティーはSMU ソースを読み取り、同等の RACF 入力データに変換するためのユーティリティーです。 これにより、SMU から RACF への変換が容易になります。 特定の SMU 制御ステートメントが新しいユーティリティーによって処理され、RACF 制御ステートメントを生成し、OPTIONS=SIGN パラメーターをステージ 1 の特定の TERMINAL マクロ指定に追加します。 このサポートは IMS V9 サービス・プロセスによっても提供されていました。

これらはセキュリティーを強化し、不要なエラー・メッセージを削減します。



2) オートノミック・コンピューティング展開による、管理の容易性の追求

2.1) システム生成の所要時間と作業の削減

動的リソース定義 (DRD) と管理の機能強化により、これらのアクティビティーが単純化されます。
  • IMS システム定義あるいはオンライン変更プロセスを実行せずに、動的に特定のランタイム・リソース定義 (データベース、プログラム、宛先コード、およびトランザクション) を追加、変更、および削除できる新規コマンドが提供されました。
  • 宛先作成出口 (出力作成出口から名前変更されました) (DFSINSX0) が機能強化されました。これまでメッセージのキューイング機能のみでしたが、トランザクション資源やプログラム資源を作成しIMSにこれらをスケジューリングさせることなどが可能になりました。
  • 再始動前後に IMS への拡張アクセスを提供するために、IMS 再始動出口が追加されました。
  • MODBLKS リソースの定義属性と状況の両方を表示できる QUERY コマンドが提供されました。
  • リソース定義を外部データ・リソースに保管、および外部データ・リソースから復元するための EXPORT および IMPORT コマンドが提供されました。 この項目は、IMS V10 サービス・プロセスによって提供されます。
  • MSC リソースを、動的に更新および照会できるようになりました。
  • IMS TSO Single Point of Control (SPOC) が、新しいユーザー・インターフェースで機能強化されて IMS リソースの管理に使用できるようになりました。

これらの機能強化により、中断を最小限にして IMS のリソースを追加、変更、削除できるようになり、操作の単純化、インストール/生成作業の軽減、システム制御の向上、さらにトランザクション・スケジューリングの拡張につながります。

シンタックス・チェッカーの機能強化により、現在サポートされているメンバーに対する新しいサポートの追加および既存のサポートの更新が行われ、さらに、追加の proclib とフィールド・オプション、新規パネル、新規キーワード表示オプションが作成されました。 これらの機能強化は、インストール作業の軽減につながります。

インストール検査プログラム (IVP) が機能強化されました。 ユーザーが便利なサンプル・アプリケーションを使用して検討できるようにする、ステップバイステップのメニュー方式のジョブとタスクを備えて、IMS の新しい機能をサポートします。 例えば、標準的な IMS IVP 環境に Java 領域サポートが追加されて、アプリケーションの構成、展開、および実行に必要なステップが組み込まれました。 これにより、IMS 従属領域のスケジュールに Java のワークロードを組み込むことを検証するために必要な事前作業が大幅に簡素化されました。 IMS Connect 領域のセットアップ、および IMS 制御領域と通信するサンプル・アプリケーションに、IVP サポートが追加されました。 また、DRD、DRD のユーザー・インターフェース、および SPOC 監査証跡表示機能にも、IVP サポートが提供されました。 これらの機能強化は、インストール作業の軽減に役立ちます。


2.2) 運用とシステム管理の機能強化

Operations Manager (OM) の機能強化により、z/OS ロガーを使用して、SPOC から入力された IMS コマンドの入出力の監査証跡を提供するようになりました。 この場合、各 OM が固有のログを使用するように構成することも、全 OM がすべての SPOC アクティビティーに対してマージされた同一のログを使用するように構成することもできます。 また、この機能強化により、監査証跡からの SPOC を使用した非送信請求メッセージの表示、OM を使用したコマンド応答の追跡が行われるようになり、z/OS ロガーに保存されたオペレーション情報をフォーマットして印刷する出口をバッチ・ユーティリティー DFSERA10 に提供しました。

追加の運用管理の機能強化には、IMS オペレーター・コマンドを発行するバッチ SPOC ユーティリティー、XML で記述されたコマンド応答を処理し解析情報を REXX 変数で返す REXX パーサー機能、入力されたコマンドを検査して変更できる TSO SPOC 入力ユーザー出口、および非送信請求メッセージへサブスクライブ/アンサブスクライブする新しい REXX 機能を提供する REXX SPOC API が含まれます。 これらの機能強化は、運用管理を容易にし、SPOC を介して入力されたコマンドの出力および監査能力を改善します。

システム管理の機能強化により、IMS Resource Manager のリソース構造内のデータベース、領域、トランザクションに対するグローバル・コマンドの状況を IMS が維持できるようになり、コマンドの発行時にはダウンしていたシスプレックス内の新規あるいは再始動中の IMS にその状況を適用できるようになりました。 これで、シスプレックスの複数の IMS の間に単一のシステム・イメージが自発的に作成されるようになります。 他の機能強化により、以下のことができるようになりました。
  • IMSシステム・メッセージを 2 次マスターに送信するか否かをコマンドで制御できます。
  • OM APIを使用したトランザクション入力や端末へのメッセージ入力が可能となりました。

これらの強化では、1 箇所で運用サポートを行う機能を拡張し、システム管理を容易にし、2 次マスター端末宛てメッセージのロギングをより細かいレベルで制御できるようにします。

シスプレックス順次プログラム管理 (SSPM) は、リソース・マネージャー (RM) を使用して、共用キュー環境の IMS シスプレックス全体の順次プログラムのスケジューリングを管理します。 そして、IMS シスプレックス内では 1 時点に 1 つの順次プログラムの単一の反復のみが実行されるようにします。 これは、アプリケーションのフロー管理作業を軽減します。

ACBLIB のオンライン変更コミットと /DISPLAY MODIFY ALL コマンドが機能拡張されました。非共用キュー環境のローカル・キューにあるメッセージが、オンライン変更の間接的な影響を受けるトランザクションであるため'WORK IN PROGRESS'状態とみなされることがなくなりました。 これにより、特に、ACBLIB 専用のオンライン変更において、コミットが成功する可能性が増加し、オンライン変更の使用可能度が向上しました。

エンタープライズ・ワークロード・マネージャー (EWLM) のサポートにより、IMS が EWLM の一貫したワークロード管理と統合されて、環境全体でワークロード管理のトラッキングが可能になりました。 この機能強化では、既存のワークロード管理サービスの拡張バージョンを使用して EWLM コリレーターを EWLM に戻し、IMS トランザクションと一緒にコリレーターをフローに乗せるため、ワークロード・バランシングと運用作業の軽減を促進します。 EWLM コリレーターを管理するための EWLM 機能の一部は、IBM System z9 Integrated Information Processor (zIIP) にリダイレクトできます。

トランザクション・レベル統計により、アプリケーションのアカウンティング情報をそれぞれの作業単位の完了 (コミット)時点にログに記録することができるようになります。 このとき、お客様の判断で、トランザクション同期点ベースで新しいログを記録するか否かを実行時パラメータで指定することができます。 これは、UOR(Unit Of Recovery)単位でアプリケーションの統計を取得できる新しいオプションになります。 IMS は、新規ログレコードに記録して、コミット有効範囲内の処理済みメッセージを反映させることができます。 これは、さらに詳細な情報を提供し、運用作業を軽減します。

システム・パラメーターの選択的表示機能により、実行時パラメーター値の可視性が改善され、アクティブな機能のシステム・パラメーターのみを表示し、さらに、ログ読み取り後の各パラメーターの実際の値を表示できるようになりました。 これにより、実際に適用されるシステム・パラメーター値を表示できるようになり、最適な構成およびユーザー応答時間の実際値を決定する場合に有効です。 これらの機能強化は、運用作業を軽減し、お客様/ベンダーのユーザー変更を削減し、さらに、より詳細な情報を提供します。


2.3) 保守容易性の向上

Base Primitive Environment (BPE) のトレース・テーブル機能が強化され、BPE トレース・テーブルの内容が外部メディアに書き込まれて、保守容易性の向上や問題判別のために保存されるようになりました。 お客様は、BPE 構成の PROCLIB メンバーにトレース・パラメーターを設定できるようになります。 これにより、今までより長い時間、システムをトレースできる機能が提供されて、ほとんど障害の再現作業を行わずに最初の診断データを取得できる可能性が高くなります。 これは、運用と保守作業の軽減につながります。

ABEND サーチ/通知機能(IMS ABEND Search and Notification:IMS ASN機能)がサポートされ、IMS制御領域の異常終了発生時に、自動 E メール通知がリアルタイムで送信され、問題判別時間を短縮できます。 E メール通知には、問題の認識、分析、解決のために IBM が提供するインターネット・リソースへのリンクが含まれています。 この機能は、システム・プログラマーにシステム障害を自動通知するだけでなく、アベンドの最新の情報と説明に直接、リアルタイムでアクセスできるようにするため、問題の識別やそのソリューションの探求に必要なスキル・レベルを抑えることができます。 したがって、プログラムの問題解決作業の軽減と使用可用性の向上に役立ちます。

Knowledge-Based Log Analysis (KBLA) が強化されて、KBLA ユーティリティーでログ・レコードの変更をサポートし、IMS V9 および V10 をサポートする JCL を生成し、IMS の複数の並行リリースをサポートする KBLA ISPF 環境が提供されます。 これにより、複数の IMS レベルに対して再構成をせずに KBLA 同時アクセスが可能になり、運用が容易になります。

保守容易性の機能強化には他に、以下のものがあります。
  • ダンプ対象とするアドレス空間の選択機能が拡張され、問題判別に必要なすべてのアドレス・スペースを確実にダンプできるようになりました。
  • シャットダウン・プロセス中の問題分析に役立つシャットダウン・トレースが取れるようになりました。
  • DFS064 と DFS065 のメッセージが機能拡張され、出力先が含まれるようになりました。 QSCD ダンプのフォーマット設定、LSMB ダンプのフォーマット設定、および DFSERA30 の分割レコードに対するフォーマット設定が改善されました。

これらの項目により、問題判別が容易になり、問題の把握とその解決策の認識を向上させることができます。



3) パフォーマンス/キャパシティー/可用性/リカバリーにおけるスケーラビリティーの向上

3.1) データベース・リカバリー管理 (DBRC) の機能強化

並列RECONデータセットアクセスのために、トランザクショナル VSAM (DFSMStvs) を使用して、 RECON のレコード・レベル共用を使用するオプションが提供されました。 RECON へのアクセスは、データ・セット・レベルで直列アクセスでしたが、複数の IMS システムからの DBRC 要求の並行処理に置き換わり、RECON データ・セットの競合を削減できるようになります。 RECON の競合が削減あるいは排除される結果として、トランザクション・スループットと応答時間を改善できる可能性があります。 この方法は、トランザクション応答時間の問題や、OLDS の切り替えのための計画外のシステム静止、およびその他の成長阻害要因の削減あるいは除去に有効です。
これは、シスプレックス環境の可用性やリカバリー機能を強化します。

DBRC API が機能強化されて、RECON データ・セットの読み取りだけでなく、更新もできるようになりました。 また、アクセス・レベルの制限を個々のユーザーに対して行うことにより RECON の機密保護が確保できます。 これは、IMS V9 で初めて提供された、IMSのリリースに依存しないRECONアクセスのための API をさらに強力にします。 この強化により、ツール開発やプログラム作成作業を単純化するために機能をさらに高めて設計されたアクセスが提供されます。 IMS本体のリリースに非依存になり、機能が追加され、使用可能度や移行についても改善されます。

RECON データセットの READONLY アクセス・サポートにより、RACF上すべてのユーザーに RECON への CONTROL アクセス権を持たせるという要件が排除されます。 ユーザーは、READ、UPDATE、または ALTER の 3 段階アクセスのいずれか 1 つに割り当てられればRECONにアクセスできるようになりました。 READONLY アクセスは、DBRC API だけでなく、DBRC ユーティリティー (DSPURX00 または DSPURXRT) でもサポートされます。

DBRC のタイム・スタンプの精度が向上して、DBRC によるマイクロ秒の精度のタイム・スタンプの完全サポートが実現し、タイム・スタンプの衝突を削減できます。 その結果、信頼性や可用性が向上します。



3.2) データベース・ユーティリティーおよびログの機能強化

イメージ・コピー 2 (IC2) の機能が拡張されて、データベースのイメージ・コピーあるいは復元処理を行うために、エンタープライズ・ストレージ・サーバー(ESS)上のデータ・セット FlashCopy および RAMAC 仮想アレイ (RVA) DASD サブシステムの SnapShot の高速レプリケーション機能がサポートされるようになりました。 また、この機能強化では、DFSMSdss の SET Patch 機能のステートメント主導型インターフェースも改善されました。 これまでのDB バックアップ方法に加え、並行ユーザー・イメージ・コピーまたはファジー・ユーザー・イメージ・コピーを作成できるようになりました。 これらの項目は、最新のストレージ・テクノロジーとこれまでの方式を生かしてリカバリーの迅速化および改善を図り、使いやすさを改善する詳細情報も提供します。

ソート機能が強化されて、IMS の変更累積ユーティリティーや接頭部解決ユーティリティーで呼び出される OEM ソート・ユーティリティーで使用可能なコア・サイズが増加されました。 デフォルト値も変更されました。 これにより、より多くの OEM 装置制御ブロック (UCB) を 16 MB 境界より下に割り振ることができ、その結果、使用可能なソート作業データ・セットの数が増え、変更累積や接頭部解決の効率が上がり、パフォーマンスが良くなります。

統計ユーティリティーの共用キューサポートでは、共用キューをログ・トランザクション分析と統計分析ユーティリティーに含めることができるようになり、これらの環境の管理のためにさらに詳しい情報が提供されるようになりました。

HALDBのILDSの再作成ユーティリティーが拡張され、 ILDS 作成のパフォーマンスが向上しました。 これは、ILDS 時にデータ・スペース内で間接リスト・エントリー (ILE) レコードをソートし、それを ILDS に順次挿入することでVSAM KSDS フリー・スペースを活用し、制御域 (CA) と制御インターバル (CI) の分割を回避することを可能にしました。このサポートにより、ILDS を再構築する必要があるリカバリー処理の全体的なリカバリー時間が改善され、フリー・スペースを伴う ILDS を入力として使用する後続のオフライン再編成リロード時のパフォーマンスを改善します。

PROCOPT GON/GOT の状況コードを GG から BA に変更しました。 これにより、使用不可の高可用性大規模データベース (HALDB) 区画に対する PROCOPT GON/GOT DL/I 呼び出しで返される状況コードが、GG 状況コード (通常はポインター・エラーを意味する) ではなく BA (データが使用不可) になり、この状況コードの変更でこのような HALDB 区画の状態が明確に表されるようになりました。 このサポートは、IMS V8 および IMS V9 サービス・プロセスによっても提供されました。

HALDB オンライン再編成 (OLR) の非自動再開オプションによって、自動的に再開しないというオプションが提供されました。 IMS を再始動するときに OLR が自動的に再開されると、OLR を制御しているジョブは混乱する可能性があります。 再始動時に OLR を自動再開させないオプションを提供することで、ジョブはそのままで OLR を再開することができます。 このサポートは、IMS V9 サービス・プロセスによっても提供されました。



3.3) 高速機能 (FP) の機能強化

FP の強化には、Expedited Message Handler (EMH)機能強化、DEDB バッファー増強、および可用性/使いやすさの改善があります。 これらの項目は、パフォーマンス、キャパシティー、使用可能度、可用性を改善し、運用作業を軽減します。
  • FP EMH の機能強化により、静的ノードおよび動的ユーザーの FP 応答モードをリセットするコマンドがサポートされるようになりました。 これは、高速機能の応答モードで中断状態の端末を IMS を再始動せずに解放する機能を提供します。
  • DEDB バッファーの 64 K 制限が取り外されました。 DEDB バッファー・プールに定義できるバッファーの最大数の指定もなくなりました。
  • IMS DEDB ランダマイザー・インターフェースのバッチ・インターフェース・サポートは、呼び出し元環境フィールドをランダマイザー拡張呼び出しインターフェース (XCI) パラメーター・リストに追加します。 これによって、レジスターを使用した IMS 制御ブロックへのアクセスの必要がなくなり、ランダマイザーへのオンライン呼び出し元とバッチ呼び出し元とが区別されます。
  • DEDB の機能強化には、他に、DEDB およびその全エリアを単一コマンドにて開始できる機能と、/DBR DB 時にランダマイザーをアンロードしないようにする機能があります。 これにより、DEDB エリアを 1 つずつ開始する必要がなくなり、ECSA の使用が改善されます。
  • 仮想ストレージ・オプション (VSO) のユーザーは、XRF の代替時に SVSO 専用プールの自動圧縮ができるようになりました。
  • 順次従属セグメント (SDEP) ユーティリティー (SCAN および DELETE) 機能 QUITCI は、DFSVSMxx メンバーの中に指定されたSDEPQCI=キーワードを通して、システム・デフォルトとして使用可能にされます。 これにより、VSPEC 参照が既存の SDEP ユーティリティー機能 QUITCI を自動的に組み込むことができます。 QUITCI は、SDEP ユーティリティー JCL SYSIN 制御ステートメントとして指定されたときにのみ事前に呼び出されていました。


3.4) 複数システム結合機能の強化

MSC 処理能力の増強は、改善されたブロック化テクノロジーを使用して、トランザクションのパフォーマンス応答時間と出力メッセージのスループットを改善します。 また、この機能強化により、バッファー・サイズを動的に変更できる、さらに大きなリンク・バッファーが使用可能になります。 バッファー内に応答を含めることができるようになり、さらに、それをすべて、単一の送信/書き込みで送ることができるようになりました。 パフォーマンスを計測し調整を行うために統計情報が提供されます。 この機能強化により、ハードウェアの効率と使用率の向上、パフォーマンスの改善、必要なリンク数の削減、そして、環境管理の容易化が実現します。



3.5) その他のパフォーマンス/キャパシティー/可用性の機能強化

仮想ストレージ制約解放機能(Virtual Storage Constraint Relief)が強化されて、CSA から 31 ビット・ストレージにブロックを移動する新しいオプションが提供されました。 これにより、CICS とオープン・データベース・アクセス (ODBA) アプリケーションで、境界より下のストレージに余分な負荷をかけずにより大きな PSB を使用できるようになり、キャパシティーが向上します。

ラージ・シーケンシャル・データセットについては、BSAM、QSAM、および EXCP の順次データ・セットの 1 ボリュームあたり 64 KB トラックというサイズ制限を排除する z/OS の変更をサポートして機能強化されました。 これにより、単一のデータ・セットに複数のボリュームを使用する必要が減少し、キャパシティーの制約が緩和されます。

ACBLIB メンバーのオンライン変更 (OLC) 機能では、ライブラリーの切り替えをせずに個々の ACBLIB メンバーを追加あるいは変更できるようになりました。 (ただし、メンバーの削除はできません)。 以前は、OLC 全体のライブラリーの切り替えが必要でした。 当機能強化により、変更に関連するリソースのみを静止させるようになりました。 この機能は、既存のフル・ライブラリーを切り替える OLC 機能と共存します。 この ACBLIB 機能により、ACBLIB のオンライン変更機能はより使いやすくなり、可用性が向上します。

ACBGEN 31 ビット機能強化は、16MB境界より上のストレージを利用して、境界より下のストレージ不足の問題に対処します。 この問題は、ACB が多数の PCB を使用するときに発生します。 PSB は、現在 2,500 の PCB を含むことができ、キャパシティーと可用性が向上しています。

DISPLAY ACTIVEコマンドの機能強化によって、問題の原因となっている領域の状況を把握しやすくなります。 それにより停止時間が短くなり、可用性が向上します。 これらの機能が拡張され、/DISPLAY ACTIVE コマンド領域の状況情報の表示に、新しく領域のステータスに関する情報がいくつか付加されています。 これらは、IMS V9 サービス・プロセスによっても提供されています。


[1-2-2]位置づけ

IMS は、業界で定評のあるデータベース管理プログラム、かつトランザクション・サーバーです。 お客様のビジネスにとって不可欠なソフトウェアです。 z/OS プラットフォームに限定で、IMS V10 は、データベース管理とトランザクション管理において、DB2 と WebSphere サーバーを補完します。 これらの製品はすべて戦略的な IBM 製品であり、今後も引き続き強化されます。

IMS Database Manager は階層編成テクノロジーを採用しています。 一方、DB2、Oracle、およびデスクトップ・システムはリレーショナル・データベース・テクノロジーを採用しています。 階層データベースとリレーショナル・データベースは、それぞれが独自の特性と異なる役割をもって成長し続けてきました。 階層データベースは、主幹業務処理および最大限のパフォーマンスを必要とする作業に最適です。 リレーショナル・データベースは、意思決定支援に最適です。

階層データベースは、照会が事前に分かっている場合に、リレーショナル・データベースを大幅に上回るパフォーマンスを発揮します。 リレーショナル・データベースにおいて、照会が事前に分かっていない場合に、照会最適化により優れたパフォーマンスが保証されます。 両者は、それぞれの独自の役割において最高の能力を発揮します。 これらのテクノロジーをサポートする製品は、異なるアプリケーション要件にも対応できるように機能強化され、能力において共通する部分が増え続けています。 しかし、元々ある特定の機能を目的として設計された製品は、その機能において最高の能力を発揮するものです。

リレーショナル・テクノロジーと階層テクノロジーの併用により、最良のソリューションが生まれます。 お客様は、実際のデータを効率的に階層形式で保管できます。 このデータには、普段お使いのリレーショナルな意思決定支援ツールから容易にアクセスできます。 また、作成される階層型のデータには最小の影響しかありません。 IMS データには直接アクセスするか、もしくは要約、拡張、およびマイニングのために増殖させ、リレーショナル・データに複製することができます。 IBM は、他のデータと同様に IMS データにアクセスするための標準アプリケーション・インターフェースを提供しています。 IMS Transaction Manager および WebSphere サーバーを利用して、リレーショナルおよび階層の両方の IMS データに、同時もしくは個別に最も効率よくアクセスできます。

IBM は、これらの補完型のソリューションの提供に投資し続けています。 ほとんどの IMS のお客様は、DB2 も利用しています。

IMS Transaction Manager と WebSphere サーバーは共に戦略的アプリケーション・マネージャーで、互いに活用し合えるように機能強化されています。 両者は、それぞれが本質的には異なる特性を持っています。 IMS は、アプリケーション管理、データ・ストレージ、およびデータ・アクセスにおいてはより効率的ですが、このアクセスに対して厳しいルールを適用します。 WebSphere を使用すると、Web への対応がより容易になり、あらかじめ十分定義されていない可能性のあるデータを統合できます。 つまり、両者は企業において異なる役割を果たします。 お客様は、新しい Web ベースのアプリケーションには WebSphere を使用し、主幹業務の、高いパフォーマンス/可用性を必要とする低コスト/トランザクション・アプリケーションおよびデータには IMS を使用しています。

IMS、Rational、および WebSphere は共に、この組み合わせを最適な環境にするためのツールを提供しています。 WebSphere および Rational の開発ツールにより、IMS TM リソース・アダプターを使用して、Web に対応でき、既存または新規の基幹業務の IMS アプリケーションに容易にアクセスできる Web アプリケーションを開発できます。 WebSphere アプリケーションは、IMS DB リソース・アダプターおよび IMS オープン・データベース・アクセスを使用して、IMS DB データに直接アクセスすることもできます。

IBM は、IMS を拡張するための投資を継続することにより、お客様に対してこのコミットメントを表明します。

現行の投資には、次のような機能強化が行われています。
  • データベース可用性の大幅な向上
  • IMS トランザクションへのオープン・アクセスの確立
  • 並列シスプレックス・システム・サポートの拡張


[1-2-3]出版物


機械可読基本資料とともに、メモおよび下記出版物が 1 部ずつ自動的に提供されます。
  • ハードコピー:
    - Program directory (GI10-8754)
    - Release Planning Guide (GC18-9717)
  • ソフトコピー:
    - ライブラリー一式を含む CD (ZES1-2962-00)
    ライブラリー一式を含むセキュアな Web サイトの情報を含みます。


以下の Redbook が利用可能です。

参照先 Web サイト Http://www.ibm.com/redbooks

資料名
資料番号
IMS Performance and Tuning Guide
SG24-7324
IMS V10 Implementation Guide: A Technical Overview
SG24-7526
IMS Connectivity in an On Demand Environment:
A Practical Guide to IMS Connectivity
SG24-6794
Publishing IMS and DB2 Data Using WebSphere
Information Integrator:

Configuration and Monitoring Guide
SG24-7132
IMS V9 Implementation Guide: A Technical Overview
SG24-6398
IMS V8 Implementation Guide: A Technical
Introduction of the New Features
SG24-6594
Reorganizing Databases Using IMS Tools:
A Detailed Look at the IBM IMS High Performance Tools
SG24-6074
IMS Installation and Maintenance Processes
SG24-6574
Using IMS Data Management Tools for Fast Path Databases
SG24-6866
IMS in the Parallel Sysplex Volume I: Reviewing
the IMSplex Technology
SG24-6908
IMS in the Parallel Sysplex Volume II: Planning
the IMSplex
SG24-6928
IMS in the Parallel Sysplex Volume III: IMSplex
Implementation and Operations
SG24-6929
The Complete IMS HALDB Guide, All You Need to Know
to Manage HALDBs
SG24-6945




補足:

IBM Publications Center ポータルは次のとおりです。

Publications Center は、70,000 品目のカタログと、IBM 製品出版物およびマーケティング資料のための全世界に対する中央リポジトリーです。広範なサーチ機能が提供されています。さまざまなファイル形式の多数の出版物をオンラインで利用することができます。


[1-3]前提ハードウェア



プロセッサー: IMS V10 は、z/OS V1.7 以降を実行できる 64 ビット IBM プロセッサーで稼働します。

DASD装置: バインダー作業データ・セット SYSUT1 (IMS VTAM 制御ブロック・ロード・モニター・モジュールのバインド時) と SDFSRESL の両方が、18 KB 以上のレコード・サイズをサポートする装置に常駐している必要があります。 IMS Database Image Copy 2 (IC2) ユーティリティー (DFSDMT0) の並行コピー・サポートには、並行コピー対応の DASD コントローラーが必要です。 IC2 高速レプリケーション・サポートには、IBM Enterprise Storage Server (ESS) の FlashCopy 機能、または、IBM RAMAC Virtual Array (RVA) ストレージ・システムの Snapshot 機能のいずれかが必要です。

その他のすべてのシステム・ライブラリーや作業記憶スペースについては、オペレーティング・システムによってサポートされている任意の装置を使用できます。

要件項目の詳細、およびサポートされている端末装置のリストは、以下のサイトの『IMS V10 Release Planning Guide』を参照してください。


[1-4]前提ソフトウェア


IMS V10 は、z/OS V1.7 構成、またはそれ以降のバージョン、リリースおよび修正レベルで稼働し、特に断りがない限り、以下の最小バージョン、リリースまたは修正レベルを必要とします。

  • z/OS V1.7 (5647-A01)、DFSMSdfp (z/OS V1.7 の基本エレメント) 付き
  • RACF (個別に注文可能な z/OS V1.7 のセキュリティー・サーバー・フィーチャー)、または同等の機能 (セキュリティーを使用する場合)
  • IBM High-Level Assembler Toolkit (5696-234)、z/OS の個別に注文可能なフィーチャー

IMS V10 は、z/OS V1.7 の制御下にある仮想計算機でも稼働し、お客様のプログラム開発、テスト、および非 XRF 実稼働環境で使用できることを意図しています。 ただし、いくつかの制約があります。

IMS Parallel Recon Access には、z/OS DFSMStvs (z/OS V1.7 の個別に注文可能なフィーチャー) が必要です。 Parallel Recon 機能を使用する IMS のお客様で、まだ DFSMStvs をお持ちでないお客様には、IMS に使用が限定されている DFSMStvs を取得できる特別販売プログラムが用意される予定です。

IMS DB Image Copy 2 DFSMS の高速レプリケーション・サポートには、z/OS V1.8 が必要です。

IMS SOAP ゲートウェイで使用される IMS V10 統合 Connect XML アダプターのサポートは、WebSphere Developer for zSeries (WDz) V7.0 または Rational Developer for System z (RDz) V7.1 を必要とします。 IMS SOAP ゲートウェイで使用する Web サービスのために、IMS V10 には、WDz の制限付き使用ライセンスが 2 つ用意されています。 また、この Web サービスのサポートには IMS SOAP ゲートウェイが必要です。 契約条件は、WDz のライセンスに記述されています。 WDz ライセンスは、IMS SOAP ゲートウェイと共に次の統合スイートのリンクで提供されます。

IMS ETO フィーチャーには、IMS TM フィーチャーが必要です。

IMS/DB2 整合災害時回復サポートには、IMS V10 リモート・サイト・リカバリー (RSR) レコード・レベル・トラッキング (RLT) フィーチャーが必要です。

IMS RSR RLT フィーチャーには、IMS TM または IMS DB フィーチャーのどちらかが必要です。

IMS RSR DLT フィーチャーには、IMS RSR RLT および IMS DB フィーチャーが必要です。

IMS V10 は High Level Assembler、PL/X、C、および Java で作成されています。

要件項目および接続に関する詳しい情報は、以下のサイトの『IMS V10 Release Planning Guide』を参照してください。


[1-5]互換性、制限事項、パフォーマンス及び考慮点


[1-5-1]互換性

IMS V10 は、旧バージョンからの上位互換性を持っているので、既存のアプリケーションやデータをそのまま使用することができます。 IMS V10 では、V8 と V9 用に移行および共存のサポートが提供されます。 詳細は、予防サービス計画情報と『IMS V10 Planning Guide』を参照してください。

IMS V8 は、IMS V5 SDEP CI フォーマットをサポートする最後のリリースです。

IMS V9 は、セキュリティー保守ユーティリティー (SMU) をサポートする最後のリリースです。 SMU を使用しているお客様は、RACF または同等の製品に移行する必要があります。

IMS V9 は、MSC ユーザー・ルーティング出口 (DFSCMTR0、DFSCMLR0、DFSCMPR0、および DFSCNPRT0) を使用できる最後のリリースです。 IMS V10 では、DFSMSCE0 を使用してください。

IMS V9 は、基本通信アクセス方式 (BTAM) をサポートする最後のリリースです。 BTAM を使用しているお客様は、仮想記憶通信アクセス方式 (VTAM) または TCP/IP に移行する必要があります。 BTAM に依存しているユーザー・コードまたはツールは、VTAM または TCP/IP に移行する必要があります。

IMS V9 は、ユーザー・メッセージ出口 HWSIMSO0 と HWSIMSO1 をサポートする最後のリリースです。 これらの出口を使用しているお客様は、HWSSMPL1 にマイグレーションする必要があります。

IMS バージョン 10 は、IMS 情報が BookManager フォーマットで使用可能な IMS の最後のリリースです。 IMS 情報は、引き続き次の Information Management Software for z/OS Solutions Information Center から、オンライン (診断情報を含む) の PDF ファイルと XHTML 形式で、ご利用いただけます。


また、IMS バージョン 10 の情報が含まれたハードコピー・ブックを次の IBM Publications Center からご注文いただけます。

[1-5-2]パフォーマンスの考慮点


1 回の IMS 実行で、データベース更新が 1 秒当たり 22,000 トランザクション (1 日当たり 20 億トランザクション) を超える場合について、次の結果が得られました。
  • IMS V10 を使用した場合、IBM パフォーマンス・グループは、単一 IBM System z9 Enterprise Class Model S54 Mainframe (機種 2094、型式 S54) 上で稼動する単一 IMS 制御領域を使用し、8 CP LPAR の 55.54% CPU 使用率において、データベース更新で 1 秒当たり 22,372 トランザクション (tps) に到達しました。
  • 最新の IMS V10 複数システム結合機能リンクを使用してパフォーマンスを強化し、メッセージ・バッファー・サイズの範囲の制限を、160 から 32689 バイトを、最大 1024 から 65536 まで増やした場合、MSC チャネル間 (CTC)、MSC 主ストレージ間 (MTM)、および MSC VTAM のボード全体にわたる MSC のパフォーマンスは、バッファー・サイズが 4KB から 64KB の MSC にわたって送信されるメッセージと比べたときに、最大、平均して 60% の減少がメッセージ送受信時間で見られました (IBM eServer zSeries 990 (機種 2084、型式 C24) を使用)。
  • IMS V10 ファースト・パス共用急送メッセージ処理のキュー機能(共用EMH機能)を改善したことにより、IBM eServer zSeries 990 (機種 2084、型式 C24) を使用した場合に、内部スループット率が平均 6% 向上しました。
  • z990 プロセッサーと IBM DS8000 (2107-921) を使用した場合、IMS のロギング処理能力は、82 MB/秒に到達しました。 これは、IMS の機能が、MSC や共用キューなど高負荷の IMS アクティビティーで求められる膨大なロギングの要件を満たせるほど向上したことを示しています。
  • これらのパフォーマンス・テストは、トランザクション速度とデータベース・アクセスにおいて、IMS および System z に匹敵するパフォーマンスを実現できる製品が他にはないことを実証しています。

[1-5-3]セキュリティ、監査および管理

発表されたプログラムは、ホスト・ハードウェアまたは、オペレーティング・システム・ソフトウェアのセキュリティーおよび監査機能を使用します。 アプリケーション・システムおよび通信ファシリティーにおけるセキュリティー・フィーチャー、管理プロシージャー、および適切な制御の評価、選択、および実装は、お客様の責任で行っていただきます。


[1-6]関連情報


[1-6-1]パッケージング

今回の発表に記載されているプログラムは、以下の内容と共に提供されます。

  • 機械可読基本資料 (テープ)
  • プログラム・ディレクトリー
  • ハードコピーおよびソフトコピー資料各一部


[1-6-2]商標
  • IBM、WebSphere、MQSeries、AIX、Everyplace、AS/400、DB2、QMF、zSeries、xSeries、iSeries、pSeries、RS/6000、z/OS、および OS/390 は、International Business Machines Corporationの米国およびその他の国における商標です。
  • Microsoft、Windows、Windows NT、および Windows のロゴは、Microsoft Corporation の商標です。
  • Solaris, Java およびすべての Java ベースの商標およびロゴは Sun Microsystems, Inc の商標または登録商標です。
  • UNIX は The Open Group の商標です。
  • Intel は Intel Corporation の登録商標です。
  • 他の会社名、製品名およびサービス名などはそれぞれ各社の商標または登録商標です。


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