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  1. 発表のタイプ:

    S/W新製品の発表

  2. カテゴリー:

    トランザクションソフトウェア

  3. レター番号:

    SWA08017-0

  4. 発表日:

    20080402

  5. 更新日:

    20080402

  6. OfferID:

    5724-H72; E0256LL; D55V1LL; D55V2LL; BA0NWML; E0257LL; D55V4LL; D55V5LL; E0258LL; D55V6LL; D55V7LL; E0259LL; D55V8LL; D55V9LL; ASQ24LL

  7. 1章コメント履歴:


WebSphere MQ V7.0の発表


[1]発表の概要



[1-1]発表の内容


[1-1-1] 製品の概要

WebSphere MQ V7.0 は、アプリケーション、Web サービス、および Web 2.0 のためのフレキシブルで信頼性の高いメッセージングを実現する、堅固な接続性を備えた汎用メッセージング・バックボーンをお客様にお届けします。また、市場をリードする JMS およびパブリッシュ/サブスクライブ・メッセージングも提供します。

WebSphere MQ は、市場をリードするメッセージ指向型ミドルウェア・プロダクトで、世界中の多数の業界にわたり、規模の異なる 10,000 近い組織に対して、信頼性の高い実証済みのメッセージング・バックボーンを提供します。

[1-1-2] ハイライト


IBM WebSphere MQ V7 では、次の機能を利用できます。

  • パブリッシュ/サブスクライブ・メッセージングおよび Java Message Service (JMS) メッセージングの使いやすさが向上しました。
  • Eclipse ベースの MQ Explorer による、パブリッシュ/サブスクライブおよび JMS のグラフィック構成が導入され、ユーザビリティーが向上しました。
  • パブリッシュ/サブスクライブのパフォーマンスが向上したため、スループットが最大で 20% 向上しています。(1)
  • JMS のパフォーマンスが向上したため、セレクター速度は最大で 250% 向上し、メッセージ・リスナーのスループットは最大で 45% 向上しています。(1)
  • MQI プログラミング・インターフェースの呼び出しおよび動作が強化されたため、開発者の生産性が向上します。
  • WebSphere MQ クライアントが強化され、非永続モード時のスループットが最大で 300% 向上し (1)、障害検出率とアベイラビリティーも向上しました。
  • Web 2.0 サポートを利用することで、AJAX (Asynchronous JavaScript and XML) および REST (Representational State Transfer) 対応の HTTP アプリケーションから MQ メッセージング・バックボーンへのブリッジングが実現されるため、これまで以上に内容の豊富なユーザー・エクスペリエンスを作成することができます。

(1) プレリリース・レベルのコードで得られた中間結果です。最新のパフォーマンス情報については、以下の URL にアクセスして「Performance Reports (パフォーマンス報告)」を選択してください。
   http://www.ibm.com/webspheremq/support


[1-1-3] ダウンロード/一般出荷 開始予定日
プログラム名称 VRM ダウンロード
開始予定日
一般出荷
開始予定日
IBM WebSphere MQ7.0.0 2008年06月17日2008年06月27日


[1-2]製品詳細

[1-2-1]製品機能詳細


パブリッシュ/サブスクライブのための使いやすさの向上

イベント・ドリブン SOA は、アプリケーションの接続方法をこれまでより迅速かつ簡単に変更できる、即応性の高いフレキシブルなインフラストラクチャーを提供します。WebSphere MQ V7.0 は、パブリッシュ/サブスクライブ・メッセージングのためのサポートが組み込まれた、イベント・ドリブン SOA 用の理想的なトランスポート層です。パブリッシュ/サブスクライブにより、緩やかに結合されたアプリケーションのためのフレキシブルなイベント・ドリブン・パターンが得られます。アプリケーション間でメッセージを送信するときに、どのアプリケーションがメッセージを受信しなければならないのかを事前に知る必要はありません。メッセージのパブリッシュと受信を行うアプリケーション間のリンケージは明示的に定義されないため、データの送受信をするアプリケーションに変更が必要になった場合でも、リンケージを変更する必要はありません。このようなアプリケーション間のパスは、サブスクライブ時に特定のメッセージ内でインタレストを宣言するため、またはパブリッシュ時にメッセージにタグ付けをするために使用されるトピックまたはキーワードによって、WebSphere MQ が動的に判別します。

WebSphere MQ V7.0 により、パブリッシュ/サブスクライブの使いやすさが増し、メッセージング・ソリューションの柔軟性をさらに高めることができます。パブリッシュ/サブスクライブ・メッセージングは、今やグラフィカルな WebSphere MQ Explorer ツールに完全に統合され、これまで以上に使いやすく構成しやすいものになりました。このリリースでは、パブリッシュ/サブスクライブ機能をキュー・マネージャーに組み込んでいるため、パブリケーションをパブリケーション・キューに送信する必要がなくなりました。WebSphere MQ V7.0 では、アプリケーション内のトピックに直接パブリッシュできるのです。別個のパブリッシュ/サブスクライブ用コンポーネントを開始する必要はありません。パブリッシュ/サブスクライブ・サービスは、すべてのキュー・マネージャーの一部として自動的に使用可能になります。

トピックを、MQ Explorer オブジェクトとしてキューと同様に直接管理することができようになったので、通常の管理およびセキュリティー管理が簡単になりました。グラフィカルなウィザードを使用してトピックを作成でき、同じウィザードで対応する JMS トピックも生成できます。テスト・パブリケーションの送受信のためのツールが組み込まれたので、パブリッシュ/サブスクライブのテストがさらに簡単になりました。パブリッシュ/サブスクライブ・メッセージングとポイント・ツー・ポイント・メッセージングのための具体的な文書サンプルも含まれています。

WebSphere MQ V7.0 では、特定のキューを使用しているアプリケーションがどれであるかを調べるのと同じ方法で、トピックにサブスクライブされているアプリケーションを簡単に調べることができます。既存のアプリケーションで使用していたポイント・ツー・ポイント・メッセージ・パターンからパブリッシュ/サブスクライブ・パターンへと切り替える場合でも、コードの変更は不要です。管理者は、アプリケーションのためにサブスクリプションを作成してキューを再定義することで、トピックをそれらのアプリケーションに割り当てることができます。MQI の拡張機能により、アプリケーションでパブリッシュ/サブスクライブを活用するのもさらに簡単になりました。

このリリースでは、新しい Topic オブジェクト・タイプが追加されました。このオブジェクト・タイプを使用してパブリッシュ/サブスクライブ・トピックを定義し、トピックの階層を作成することで、これまでよりさらに内容の豊富なトピック・スペースを生み出すことができます。非永続サブスクリプションの後ではキュー・マネージャーが自動的に消去操作を実行するので、リソース管理とリソースへの保存作業が簡単になります。Topic オブジェクトは継承もサポートしていて、セキュリティー設定などの属性の継承が可能なため、手動の管理作業が少なくなります。パブリッシュ/サブスクライブの使用を開始するにあたってトピックを定義する必要はありません。キュー・マネージャーのデフォルト設定を使用すれば、すぐにでも手軽に使い始めることができます。

WebSphere MQ V7.0 では、既存の MQ Authorization Service セキュリティー・モデルに従ってトピック・オブジェクトに対する権限設定別にトピックの使用を制限できるので、 パブリッシュ/サブスクライブ許可の管理が容易になります。

JMS の使いやすさの向上

JMS は、メッセージング用の Java 業界標準プログラミング・インターフェースです。WebSphere MQ V7.0 は、JMS のための大幅な機能拡張を提供し、使いやすさの向上とパフォーマンスの最適化を実現します。前リリースの WebSphere MQ で、最新の JMS 標準である V1.1 がすでにサポートされています。そのため、JMS インターフェースは前リリースと同じままですが、WebSphere MQ V7.0 では大幅な最適化と機能拡張が導入されました。

WebSphere MQ V7.0 では、その Eclipse ベースのグラフィカルなツールである MQ Explorer に JMS 構成が統合され、JMS ソリューションの設計とデプロイがさらに容易になりました。接続ファクトリーや宛先などの JMS オブジェクトは、今ではキューやチャネルと一緒に MQ Explorer に表示されます。MQ Explorer では WebSphere MQ ネットワーク全体をリモートで構成できるので、JMS メッセージングをネットワーク全域で検討し構成することが容易になりました。

MQ Explorer により、以下の作業がさらに行いやすくなります。

  • JMS リソースのすべてのプロパティーを一目で分かるように表示し、JMS オブジェクト・プロパティーを更新する。
  • 接続ファクトリーなどの JMS リソースを、ステップバイステップ・ウィザードに従って作成する。
  • 対応する JMS 宛先を同時に自動的に定義できるキューまたはトピックを作成する。
  • 他の MQ リソースの場合と同様に、選択基準に一致する JMS のフィルタリングなどにより、JMS オブジェクトのビューをカスタマイズする。

拡張 JMS トレース機能は、問題判別と保守性の改善に役立ちます。向上した診断機能が提供されているため、IBM サポートの支援が必要な問題が発生した場合でも、問題の素早い解決に役立ちます。これには、First Failure Data Capture (FFDC) のほか、拡張トレース制御およびフォーマット設定の機能なども含まれています。

パブリッシュ/サブスクライブのパフォーマンスの向上

WebSphere MQ V7.0 は、パブリッシュ/サブスクライブ・メッセージングのスループットを最適化します。このリリースでは、パブリッシュ/サブスクライブ機能をキュー・マネージャーに組み込んでいるため、キュー・マネージャーと以前は独立していたパブリッシュ/サブスクライブ・コンポーネントとの間で 2回行われていた永続パブリケーションのキューイングが不要になりました。永続パブリッシュ/サブスクライブ・メッセージングのメッセージ・ロギングの最適化によって、スループットが最大で 20% 向上します (1)。このパフォーマンスの向上は、すべてのインターフェース (JMS、MQI、および XMS) について適用されています。

WebSphere MQ V7.0 は、パブリッシュ/サブスクライブ・クラスターを使用して一連のキュー・マネージャー経由でパブリケーションをルーティングすることによって、シングル・ポイント障害 (Single Point of Failure) を排除し、パブリッシュ/サブスクライブ・メッセージングのスケーラビリティーとアベイラビリティーを強化します。

(1) プレリリース・レベルのコードで得られた中間結果です。最新のパフォーマンス情報については、以下の URL にアクセスして「Performance Reports (パフォーマンス報告)」を選択してください。

  http://www.ibm.com/webspheremq/support

JMS パフォーマンスの向上

WebSphere MQ V7 は、JMS メッセージングのスループットとパフォーマンスを最適化するために強化された機能をお客様にお届けします。
  • JMS クライアント・アプリケーションは、WebSphere MQ V7.0 のパフォーマンス向上の利点を活用できます。メッセージ先読みでは、非永続 JMS スループットが最大で 300% 向上します (1)。JMS セレクターのパフォーマンスもサーバー・サイドのセレクター・マッチングにより向上し、クライアント・サイドのセレクター・マッチングの結果として生じるネットワーク待ち時間は除去することができます。セレクターのパフォーマンスはセレクター基準、ヘッダー内容、およびマッチング・メッセージの比率に大きく左右されます。WebSphere MQ V7.0 の JMS セレクター・シナリオでは、最大で 250% のスループットの増加が得られます (1)。
  • WebSphere MQ V7.0 は、ポーリングの必要性をなくし、非同期メッセージ配信を使用して宛先をモニターすることによって、JMS メッセージ・リスナーを最適化します。このリリースでは、JMS メッセージ・リスナーのスループットは最大で 45% 増加し (1)、待ち時間も改善されています。共用クライアント会話の導入により、特に SSL 接続の場合に、接続を確立するために必要な時間が減少して全体的なスループットが増加しました。詳しくは『クライアントの向上』のセクションを参照してください。
  • WebSphere MQ V7.0 では、パブリッシュ/サブスクライブ機能をキュー・マネージャーに組み込んでいるため、キュー・マネージャーと以前は独立していたパブリッシュ/サブスクライブ・コンポーネントとの間で 2 回行われていた永続パブリケーションのキューイングが不要になりました。永続パブリッシュ/サブスクライブ用のメッセージ・ロギングの最適化により、JMS メッセージングのスループットが向上します。JMS 標準のこの面での機能強化について詳しくは、『パブリッシュ/サブスクライブのパフォーマンスの向上』のセクションを参照してください。

JEE アプリケーション・サーバーは、これらのパフォーマンス強化の利点を活用して、WebSphere MQ 経由でメッセージが到着するたびに呼び出されるメッセージ・ドリブン Bean (MDB) のメッセージ・スループットを改善することができます。メッセージング・プロバイダーのポーリングをなくすことで、アプリケーション・サーバーの CPU 使用率も引き下げることができます。

MQ Explorer の向上

MQ Explorer を使用すると、Linux on x86 および Microsoft Windows マシンから、WebSphere MQ のリモート構成を実行することができます。このエクスプローラーは、ローカル・サーバーやローカル・クライアントを必要とせず、しかも無料でマシンにインストールできます。
  • 多数のキュー・マネージャーを管理しやすいように、キュー・マネージャーをグループ化し、MQ Explorer のナビゲーター内でグループ別のビューに表示できるようになりました。例えば、テスト用と実動用のキュー・マネージャーを別のグループにして表示することができます。
  • セキュリティー設定の構成もしやすくなりました。チャネル出口、ユーザー ID、およびパスワードを、キュー・マネージャーごとに構成することもできるし、グループまたはワークスペース内のすべてのキュー・マネージャーについてグローバルに構成することもできます。
  • すでに FixPack 6.0.2 で利用可能になっている MQ Explorer のプラグインには、グラフィカルな問題ディスカバリー・ツールが含まれています。このツールは、ワンクリック検出機能およびメッセージング・バックボーン構成の診断機能を提供し、Object Authority Manager (OAM) によるユーザー許可のグラフィカル構成をサポートしています。

このリリースでは、WebSphere MQ for z/OS V7.0 Client Attachment Feature を購入することなく、MQ Explorer を使用して WebSphere MQ ネットワークの z/OS 部分を管理できるようになりました。
ただし、クライアント接続は 5 つまでに使用が制限されており、使用するチャネル名も SYSTEM.ADMIN.SVRCONN (つまり MQ Explorer で使用するために構成されるデフォルト値) に限定されています。

メッセージ・キュー・インターフェース (MQI) の向上

WebSphere MQ には、高機能プログラミング・インターフェースである MQIが組み込まれています。このインターフェースは、サポートされるすべてのプラットフォームに共通のもので、WebSphere MQ の拡張機能にアクセスするためのシンプルな呼び出しセットを備えています。WebSphere MQ V7.0 では、MQI 開発者の使いやすさを改善するために設計された新しい呼び出しと動作により、MQI がさらに向上しています。

WebSphere MQ V7.0 では、メッセージ・プロパティーおよびメッセージ・ハンドルを MQI に導入しています。
  • MQI ユーザーは、ユーザー定義データを使用してメッセージ・ヘッダーをカスタマイズできます。
  • 新しい MQI 呼び出しにより、プロパティーの設定 (MQSETMP) と照会 (MQINQMP) ができるので、アプリケーションでメッセージ・ヘッダーを解析してメッセージ・メタデータを検出する必要がなくなりました。
  • 開発者は、メッセージ・ハンドルを使用して、メッセージ間の明示的な関係 (特定のメッセージに応答してメッセージをいつ送信するかなど) を指定できます。

WebSphere MQ V7.0 では、新しい呼び出し MQCB により、MQI にコールバック機能を導入しています。これにより、キュー・マネージャーに登録した JMS および MQI クライアントは、それぞれが消費するメッセージまたはパブリケーションが到着するたびに自動的に通知を受け取ることができます。したがって、メッセージの非同期消費が可能になりました。
  • クライアント・アプリケーションは、絶えずキュー・マネージャーをポーリングする必要がなくなります。
  • ネットワーク帯域幅が解放されます。
  • メッセージの到着から送達までの時間の遅れが減少します。
  • サーバーとクライアントの CPU 使用率が低下します。

以前は、WebSphere MQ クライアントは MQGET を使用してポーリングすることによってメッセージの有無を確認していました。今は、MQI、JMS、および XMS クライアントはコールバックの利点を活用できます。

WebSphere MQ V7.0 では、MQI に対するセレクター・サポートが導入されました。
  • アプリケーションは、メッセージ・プロパティーまたはメッセージ・ヘッダーの値に基づいて、キューからメッセージを選択できます。
  • 標準照会言語 (SQL92) で構成された照会により、メッセージ・プロパティーの基準のマッチングに基づいてフィルタリングした一連のメッセージを取り出すことができます。
  • MQOPEN および MQSUB 呼び出しをセレクターと組み合わせて使用することで、必要な基準を満たす一連のメッセージを取り出すことができます。
  • 照会はサーバーで実行できるので、クライアントのパフォーマンスを最適化できます。

セレクターの採用により、配信されたメッセージをクライアント・アプリケーションがブラウズして、選択基準と比較したり一致しないものを無視したりする必要がなくなりました。何よりも、今では選択基準に一致するメッセージのみがクライアントに送達されます。したがって、ただ廃棄されるだけの不要なメッセージをクライアントに送信する必要がなくなり、パフォーマンスが向上し、ネットワーク帯域幅の使用量が低下します。ヘッダーとプロパティーのみでなく内容本文に基づくメッセージのフィルタリングは、WebSphere Message Broker を使用して行うことができます。

WebSphere MQ V7.0 では、パブリッシュ/サブスクライブ・メッセージング用に MQI を使用する開発者のためのサポートを強化しました。
  • MQSUB は、アプリケーションがサブスクリプションを登録できるようにします。
  • MQSUBRQ は、トピックについてすでに送信済みの最新の保存パブリケーションを、新規サブスクライバーが受信できるようにします。
  • 既存の MQI 呼び出しに、パブリッシュ/サブスクライブ・メッセージング用の新規オプションが加わりました。MQOPEN はトピックにアクセスするため、MQCLOSE は永続サブスクリプションを終了するために使用できます。MQPUT および MQGET は、サブスクリプションのパブリッシュおよび受信のために使用します。

クライアントの向上

WebSphere MQ V7.0 では、サービス品質にも、メッセージ・ストリームの非永続配信を必要とするクライアント・アプリケーションの場合にパフォーマンスを最適化するために役立つ新しい機能強化が導入されています。

サーバーは、非永続メッセージをクライアントにストリーム送信し、クライアントが要求する前にそれらのメッセージがクライアント・マシンに到着してバッファーに保存されるようにすることができます。このメッセージ先読み機能により、WebSphere MQ V7.0 は、クライアントが要求すると予測したメッセージを事前にディスパッチすることができます。さらに、WebSphere MQ V7.0 サーバーは、クライアントへのメッセージ・フローを調整することもできます。メッセージ先読みにより、非永続メッセージングのスループットは最大で 300% 増加します (1)。クライアント・サイドでメッセージはクライアント・メモリー内に保持され、それ以後はもうキューには入っていないので、この機能は非永続メッセージング・シナリオのみに適用されます。WebSphere MQ サーバーが永続メッセージをクライアントに送信する必要がある場合は、WebSphere MQ は、それらのメッセージを取り扱うために自動的に通常のサービス品質に戻ります。WebSphere MQ V7.0 クライアントでメッセージ先読みを使用可能にするために、既存のアプリケーションを変更する必要はありません。WebSphere MQ を再構成すればよいだけです。

WebSphere MQ V7.0 クライアントは、TCP/IP 用の全二重プロトコルを使用してより効率的なハートビート処理を実現しています。これにより、接続障害および孤立したサーバー接続チャネルを早く検出することができるため、アベイラビリティーが増加します。

WebSphere MQ V7.0 では、TCP/IP ソケットの共用ができるので、非常に多数のクライアント接続の管理がシンプルになります。接続共用により、複数のクライアントの接続状況をひと目でわかりやすく表示することができます。ソケットを共用することによって、クライアントのスケーラビリティーも向上し、接続を確立するために必要な時間が減少し、全体的なスループットが増加します (特に SSL 接続の場合に効果的です)。

新機能により、クライアント・アプリケーションは、メッセージをキューまたはトピックに書き込んだ後も、有用な処理を実行し続けることができます。応答コードがクライアントに戻ってくるのを待たずに非同期でメッセージを書き込むことができるので、クライアントは、メッセージをキューまたはトピックに書き込むたびにキュー・マネージャーから応答が返ってくるまで待つ必要がなくなりました。戻りコードが必要な場合は、新規呼び出し MQSTAT を使用して、後で要求することができます。この呼び出しは、最後の非同期戻りコードを返します。クライアント・アプリケーションは、待機しないことを選択することで、MQ サーバーとの同期のための休止をせずに、次のメッセージの送信準備をしたり、他の実益のある処理をしたりすることができます。応答コードを必要としないアプリケーションの場合、この新機能によりパフォーマンスが大幅に向上します。

WEB 2.0 に価値を与える

Web 2.0 は、AJAX などの新しい Web テクノロジーと REST などのシンプルな技法を使用してユーザー・インターフェースを作成するための強力な新手法として期待されています。強力で価値のあるユーザー・インターフェースには、単なるインターフェースやツールを超える何かが必要です。有意義な最新のビジネス・データへのアクセスは、Web 2.0 ユーザーを真に価値あるものにするために不可欠の条件です。

WebSphere MQ V7.0 は、コア・アプリケーションの実ビジネス・データと Web 2.0 の間に接続を確立し、そのデータの値をアンロックして、Web 2.0 ユーザーにデータを提示しやすくします。WebSphere MQ V7.0 は、RESTful プログラミング・モデルを使用して AJAX アプリケーションを WebSphere MQ バックボーンにリンクする、HTTP 用のブリッジ (以前は SupportPac MA0Y として利用可能だったもの) を提供します。Web 2.0 開発者が新しく開発したアプリケーションをコア・ビジネス・システムに接続するときに、WebSphere MQ についての知識やスキルは必要ありません。ポイント・ツー・ポイントおよびパブリッシュ/サブスクライブの両方のメッセージングがサポートされており、WebSphere MQ のキューおよびトピックにマップされる URI (uniform resource indicator: 統一リソース標識) を使用してアクセスすることができます。REST の verb である GET、DELETE、および POST は、キューまたはトピックへの MQGET および MQPUT 呼び出しにマップされます。

WebSphere MQ V7.0 は、Web 2.0 をコア・エンタープライズ・システムに接続し、内容のより豊かなユーザー・エクスペリエンスを使用可能にし、ビジネス・データの値をアンロックします。

サンプル・アプリケーションは、Web 2.0 ソリューションの開発を促進し、コア・ビジネス・アプリケーションを Web 2.0 にリンクする価値を示すデモとして役立ちます。クライアント・アプリケーションでは WebSphere MQ クライアント・コードのインストールや構成は必要ないので、HTTP 用のブリッジは、ゼロ・クライアント・フットプリントが必要な場所でも使用でき、WebSphere MQ への単純アクセスを必要とするアプリケーションの大規模コミュニティーの管理を簡素化できます。

[1-2-2]製品の位置づけ

WebSphere MQ ファミリーは、SOA 接続のための汎用メッセージング・バックボーンを提供します。この製品は、新規および既存のアプリケーションや Web サービスを信頼性の高いメッセージングに結び付けます。WebSphere MQ は、ESB を支えるトランスポート層としての SOA への第一歩となります。そして、デリバリーのクラスでは最上とも言える保証付きの信頼性の高いメッセージングを、その他のサービス品質とともに提供します。

WebSphere MQ は、業界標準の JMS メッセージングをサポートしています。これによって、Web 2.0 からコア・バックエンド・アプリケーションへのシンプルな RESTful アクセスが実現します。

WebSphere MQ は、80 を超えるプラットフォーム構成をサポートし、事実上すべての市販 IT システムと統合できます。JEE アプリケーション、.NET アプリケーション、CICS、IMS、DB2、およびパッケージ・アプリケーションとの統合が可能です。

WebSphere MQ は、アプリケーションと Web サービスとの間でメッセージを交換するための信頼性が高くフレキシブルな統合バックボーンを提供し、お客様の組織がその IT 投資からより多くの成果を得るためのお手伝いをします。
  • WebSphere MQ は、アプリケーション統合のコアであり、汎用多目的のデータ・トランスポートとして信頼性が高く実証済みの、SOA 接続用のメッセージング・バックボーンです。そして、80 を超えるプラットフォーム構成をサポートし、事実上すべての市販 IT システムと接続できます。WebSphere MQ は、業界標準の JMS メッセージングをサポートし、えりすぐりの API も組み込まれています。WebSphere MQ は、WebSphere Application Server に組み込まれた JMS メッセージング・サービスとともに使用することにより、非 JEE 環境にまでその守備範囲を広げることができます。WebSphere MQ は、ビジネス・ニーズの変化に合わせて段階的に規模を拡大できるフレキシブルな接続ソリューションです。
  • WebSphere MQ for z/OS は、IBM System z プラットフォームのプラットフォーム固有機能を活用して、メッセージング・パワーハウスを提供します。
  • WebSphere MQ for HP OpenVMS、WebSphere MQ for HP NonStop Server、および MQSeries for VSE/ESA はすべて、WebSphere MQ の守備範囲を対応する特定のコンピューティング・プラットフォームにまで拡張します。
  • WebSphere MQ Extended Security Edition は、WebSphere MQ が提供する業界標準セキュリティーを拡張して、お客様のアプリケーションのためのエンドツーエンド・データ保護を実現します。これにより、ご使用の MQ ネットワークのセキュリティー・ポリシーの企業全体でのリモート管理が可能になり、既存の WebSphere MQ アプリケーションを変更せずに、既存の実稼働環境に配置できます。
  • WebSphere MQ Low Latency Messaging (Linux、Microsoft Windows、および Solaris プラットフォームに対応) は、WebSphere MQ プロダクト・ファミリーに低遅延、高スループットのデリバリー機能を提供します。これは、金融市場の会社やデータ・デリバリーの速度が最優先事項となるその他の業界において典型的な、超大量、低遅延の要求に合わせて最適化されています。

WebSphere MQ は、IBM ESB ポートフォリオの基礎を支え、さらに拡張するメッセージング・バックボーンです。これは、ESB 構築の土台となるトランスポート層を提供し、メディエーション、変換、およびルーティングの各サービスによりバックボーンを増強します。
  • WebSphere Message Broker は、WebSphere MQ メッセージング・バックボーンに変換、インテリジェント・ルーティング、および情報フロー・モデリングの機能を追加します。この ESB は、ビジネス・イベントにより生成される情報とデータを、拡大企業全域のみでなくさらにその先のユーザー、アプリケーション、およびデバイスにまで、リアルタイムで配布します。
  • WebSphere ESB は、Web サービス標準を利用し、WebSphere Application Server の組み込みメッセージング上に構築するものです。WebSphere MQ は、この ESB の守備範囲を 非 JEE 環境およびより広範囲のプラットフォームまで拡大します。
  • WebSphere DataPower Integration Appliance XI50 では、アプライアンス・フォーム・ファクターの形で ESB が含まれています。これは、1U (厚さ:44.,5mm) のラック・マウント可能なネットワーク装置で、バイナリー、レガシー、および XML を含め、異なるメッセージ・フォーマット間での変換を行い、メッセージ・ルーティングおよびセキュリティーを提供します。XI50 は、WebSphere MQ バックボーンへのクライアント接続を提供します。

WebSphere MQ ファミリーは、世界中の 800 を超える IBM ビジネス・パートナーからのスキル、サービス、および製品によって補完されます。

さらに、IBM Tivoli ポートフォリオが、大規模 WebSphere MQ ソリューションのためのシステム管理を提供します。Tivoli OMEGAMON XE for Messaging は、WebSphere MQ ソリューションのアベイラビリティーとパフォーマンスを向上させるために役立ちます。これにより、事前定義されている業界のベスト・プラクティス・シチュエーションを使用して共通問題を識別し、修正アクションを自動化することができ、一方で WebSphere MQ の重要な測定基準をモニターすることもできます。Tivoli OMEGAMON XE for Messaging は、リアルタイムのヒストリカル・データ分析を使用してアベイラビリティーとキャパシティーをモニターできるので、サービス・レベル・アグリーメント (SLA) の管理の改善に役立ちます。オートディスカバリーや複雑な WebSphere MQ 環境のモニターなど、すぐに使用可能な機能を備えているので、IT スタッフの生産性の向上と管理コストの削減をもたらします。

さらに、SupportPac プロダクト・エクステンションは、インターネットからのダウンロードにより使用可能な追加機能を提供します。以下のサイトにアクセスしてください。

http://www.ibm.com/webspheremq

WebSphere MQ をベースとするメッセージング・バックボーンはお客様の組織に以下のような利点をもたらします。

o 高速で経済的に IT システムに接続できます。
o 交換するビジネス・データの信頼性と精度が向上します。
o 俊敏な即応性が増すため、ビジネス・デマンドの変化に対応できるフレキシブルな IT を構築できます。
o フレキシブルな状態を維持して、IT および組織上の変更を吸収できます。
o 規制への整合性や業界イニシアチブを達成するための準備が整えやすくなります。
o 新規サービスを効力が期待される現在の Web 2.0 および Web サービスと接続し、それらをコア・バックエンド・システムと接続します。

汎用メッセージング・バックボーン

SOA において、ESB は、サービス・コンポーネント間でのデータの移送時に、データを仲介し、変換し、強化するための統合層を提供します。ESB 層を下で支えるトランスポート層は、サービス資産相互間でのデータの移動を可能にするメッセージング・バックボーンです。WebSphere MQ は、WebSphere ソフトウェア・ポートフォリオのキー・メンバーとして、お客様が SOA への第一歩を踏み出すために役立つ汎用メッセージング・バックボーンを提供します

WebSphere MQ は、Web サービス要求元とプロバイダーの間の Simple Object Access Protocol (SOAP) 対話が、メッセージング・バックボーンを通じて流れるようにします。Web サービス対応のレガシー・アプリケーションおよびバッチ・アプリケーションにとっても、WebSphere MQ を非同期モードでバッファリング・メカニズムとして使用することにより、システムに対して出される要求のフローを調整できるという利点があります。WebSphere MQ は、サービス対話に信頼性と追跡可能性を追加するための理想的なトランスポートであり、ビジネスに欠くことのできない SOA を実現するための、スケーラブルで信頼性が高く回復力のあるバックボーンを提供します。


[1-3]前提ハードウェア

いずれのベンダーのハードウェアも、指定のオペレーティング・システム、対応するサポートしているソフトウェア(下記Webサイト参照)、および修正なしの関連アプリケーションについて、明白に互換性を持ち、実行が可能になっています。マシン同士の間に完全な互換性を設定する責任は、オリジナル装置の供給元にあります。

http://www.ibm.com/software/integration/wmq/requirements/index.html


[1-4]前提ソフトウェア


前提ソフトウェアについては次のWebサイトを参照ください。

http://www.ibm.com/software/integration/wmq/requirements/index.html



[1-5]考慮点



[1-5-1] 互換性 

WebSphere MQ V7.0 queue manager および client は以前のどのレベルのWebSphere MQ または MQSeries 製品のqueue manager および clientとも互換性があります。

WebSphere MQ Explorer はX86上のLinuxおよびWindowsプラットフォームのもとで稼働します。 WebSphere MQ Explorer は以前からサポートされている別のプラットフォーム(例えばWebSphere MQ V5.3 on AIX または MQSeries V5.1 on Solaris、Intel Platform Edition)で稼働するWebSphere MQ またはMQSeriesにクライアント接続して使用することが出来ます。

[1-5-2] セキュリティ、監査性およびコントロール

WebSphere MQはそれが稼働するホスト・システムのセキュリティおよび監査機能を使用します。

アプリケーション・システムおよび通信機能におけるセキュリティー機能、管理手順、および適切な統制に関する評価、選択、および実装は、お客様の責任で行っていただきます。

[1-5-3] お客様の責任

ソフトウェア・メンテナンスは、パスポート・アドバンテージおよびパスポート・アドバンテージ・エクスプレスを介してご注文いただくライセンスに含まれています。製品アップグレードおよびテクニカル・サポートは、契約の記述に従ってソフトウェア・メンテナンス製品により提供されます。製品アップグレードは、ライセンス取得済みのソフトウェアに対して最新のバージョンおよびリリースを提供し、テクニカル・サポートは、音声および電子方式により IBM サポート組織にアクセスする手段を世界中で提供します。

IBM では、お客様が取得する個々のプログラム・ライセンスに、1 年間のソフトウェア・メンテナンスを組み込んでいます。更新オプションが利用可能な場合は、その更新オプションを注文することによって、ソフトウェア・メンテナンスの初期期間を延長することができます。



[1-6]関連情報



[1-6-1] 出版物

製品と一緒に出荷される印刷資料はありません。
印刷されたQuick Start Guideのみ製品に同梱されて出荷されます。オンライン製品資料は製品に収容されていると同時にQuick Start CD-ROMにも搭載されています。

すべての資料はPDF形式で利用でき、オンライン・ライブラリーである IBM Publication Center から入手できます。

http://www.ibm.com/shop/publications/order

( 参考:IBM Publications Centerの日本語検索画面
http://www.ibm.com/jp/support/pubcenter )

IBM Publications Center は、70,000 品目のカタログと、IBM 製品出版物およびマーケティング資料のための全世界に対する中央リポジトリーです。拡張検索機能が使用できます。発注の支払オプションとしては、クレジット・カード (米国) を使用するか、または 20 か国でお客様番号を利用できます。
また、さまざまなファイル形式の多数の出版物をオンラインで利用することができ、それらはいずれもすべての国でダウンロードできます。


[1-6-2] パッケージ

WebSphere MQ V7.0 のメディア・パックは以下のCDで構成されています。

  • WebSphere MQ for AIX
  • WebSphere MQ for HP-UX on Itanium platform
  • WebSphere MQ for HP-UX PA-RISC platform
  • WebSphere MQ for i5/OS
  • WepSphere MQ for Linux on x86-64 platform
  • WebSphere MQ for Linux on x86 platform
  • WebSphere MQ for Linux on System z platform
  • WebSphere MQ for Linux on POWER platform
  • WebSphere MQ for Solaris on x86-64 platform
  • WebSphere MQ for Solaris SPARC platform
  • WebSphere MQ for Windows
  • WebSphere MQ Clients
  • WebSphere MQ Quick Start

メディア・パックにはプログラムのご使用条件の小冊子と PPA Media Pack Pointer Sheet同梱されています


[1-7] 商標および免責事項
  • IBM、AIX、WebSphereMQSeries、AIX、AS/400、DB2、DB2 Connect、DB2 Universal Database、MVS、CICS、z/OS、zSeries、iSeries、pSeriesおよび OS/390 は、International Business Machines Corporationの米国およびその他の国における商標です。 
  • Microsoft、Windows、Windows NT および Windows ロゴは、Microsoft Corporation の米国およびその他の国における商標です。 
  • UNIX は、The Open Group がライセンスしている米国およびその他の国における登録商標です。 
  • Action Media、LANDesk、MMX、Pentium および ProShare は、Intel Corporation の米国およびその他の国における商標です。
  • Solaris、Java およびすべての Java 関連の商標およびロゴは、Sun Microsystems, Inc. の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
  • HP は Hewlett-Packard Development Company, L.P. の商標です。
  • Intel、Intel Inside (logos)、MMX、Itanium、および Pentium は、Intel Corporation の米国およびその他の国における商標です。 
  • Linux は、Linus Torvalds の米国およびその他の国における商標です。 
  • 他の会社名、製品名およびサービス名などはそれぞれ各社の商標または登録商標です。

本発表の内容は、発表時点の情報に基づいて作成されていますが、予告なく変更されることがあります。


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