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(参考)Lotus Notes/Domino の メンテナンスリリース、Fix Pack および CCH の違いについて

この文書は、米国 IBM 社の資料 ("What are the differences between Notes/Domino Maintenance Releases, Fix Packs and CCH's?") を翻訳した参考文書です。日本語環境での検証は行っておりませんのでご注意ください。

問題 (Problem)

Lotus Notes/Domino の メンテナンスリリース (MR)、Fix Pack (FP)、Cumulative Client Hotfix (CCH) の違いについて教えてください。

解決策 (Solution)

この文書では、Lotus Notes/Domino のメンテナンスリリース (MR)、Fix Pack (FP)、Cumulative Client Hotfix (CCH) の違いについて説明します。8.0.2 で初めて Lotus Notes クライアントに対する Fix Pack がリリースされることになり、クリティカルな問題に対応したクライアントモジュールを提供できるようになりました。

1. メンテナンスリリース (MR) について

メンテナンスリリース (MR) は定期的にリリースされ、サーバーおよびクライアントの多くの修正 (500 から 2000 程度の修正) が含まれます。メンテナンスリリースは、メジャーバージョンがリリースされた直後はリリース頻度が高く (年間 1 - 2 回)、製品の質が向上してくるとリリース頻度が低くなります。

メンテナンスリリースに対しては、問題修正の検査、リグレッションテスト、Lotus Notes/Domino と連動する製品との互換性テストなどの広範囲なテストが行われ、実稼動環境にも展開されます。


2. Fix Pack (FP) について

Fix Pack (FP) は、お客様環境の安定性を向上させるために、メンテナンスリリースの間に定期的にリリースされます。Fix Pack は、影響範囲の大きいと考えられる問題に対する安全な修正を少数に限定して構成されています。Fix Pack の対象となる問題は、多くのお客様環境での発生が予想されるリグレッション、クラッシュ、ハング、セキュリティの問題、データロスの問題、クリティカルな機能障害になります。

製品品質を守るために、Fix Pack に含む修正を選別する際のクライテリアがあり、実稼働環境で動かして問題がなかったこと、他言語版への翻訳に影響がないこと、新機能を含まないことがあります。少量に限定した修正を小さいパッケージで提供することにより、お客様がメンテナンスリリースより少ないテスト及び少ないリスクで実稼働環境に展開することが可能になります。Fix Pack は影響の大きい問題への対応として、メンテナンスリリース適用までの障害対策として利用することが可能で、メンテナンスリリースより修正数・修正範囲が限定されているため、より少ないテストで展開を行うことができます。

Fix Pack に対しては、問題修正の検査、特定エリアに対するリグレッションテスト、Lotus Notes/Domino と連動する製品との互換性テストなどが行われ、実稼動環境にも展開されます。

Fix Pack は、以前のバージョンではサーバーのみの提供でしたが、8.0.2 FP1 からクライアントおよびサーバー両方に対して提供されることになりました。Fix Pack に含まれる修正は累積されていくため、以前の Fix Pack の修正を全て含みます。例えば、7.0.2 FP3 は、7.0.2 FP1 及び FP2 の全ての修正を含んでいます。また、Fix Pack に含まれた修正は、次回のメンテナンスリリース (MR) に含まれます。7.0.3 FP1 の修正は、7.0.4 に含まれることになります。最新のメンテナンスリリースをすぐに適用できない場合は、Fix Pack をインストールすることで製品に含まれる修正を適用することが可能になります。少量の修正を提供することで、お客様が最新のメンテナンスリリースへの適用を検討する間に、少ないリスクで古いメンテナンスリリースにパッチを適用することが可能になります。

Fix Pack には重要な修正が含まれているため、IBM はお客様が使用しているメンテナンスリリースに対して提供されている最新の Fix Pack を適用することを強く推奨します。しかし前述した通り、Fix Pack には修正を含めるための一定のクライテリアがあるため、最も広範囲に渡る修正を享受するためには、最新のメンテナンスリリースとあわせて、最新の Fix Pack を適用することをお勧めします。以前のメンテナンスリリースと Fix Pack の組み合わせよりも、最新のメンテナンスリリースと Fix Pack の組み合わせのほうが、システムの安定稼動に繋がります。


3. Cumulative Client Hotfix (CCH) について

Cumulative Client Hotfix (CCH) は、クライアントに対する複数の修正をまとめたモジュールです。CCH に含まれるクライアントの修正は、複数のお客様が緊急に展開する必要があるものの、次のメンテナンスリリース もしくは Fix Pack まで待てないといったクリティカルな問題が対象になっています。Lotus Notes クライアントの特定のメンテナンスリリースに対して以前リリースされた CCH に含まれた修正は、同じメンテナンスリリース向けの最新の CCH に引き継がれることになっています。例えば、CCH3 は CCH1 および CCH2 の修正を含みます。

CCH では、通常の Hotfix よりも高いクオリティを保つために、修正箇所に特化したテストが行われています。CCH に対しては広範囲なリグレッションテストなどは行われませんが、CCH に含まれた修正はのちのメンテナンスリリースや Fix Pack にマージされ、そこで広範囲なテストが行われることになります。8.0.2 CCH1 から、CCH は Fix Central で提供されるようになりました。

CCH は上述したとおり、複数のクライアントの問題の修正をまとめた形式で提供することによって、その品質を Hotfix よりも高いものにしています。以下のような形態での提供は行えないため、あらかじめご了承下さい。

・ CCH に含まれる修正のうち、個別の修正に対するモジュールを提供することはできません。
・ インシデントでご報告いただいた問題に対して、特定の修正を CCH に含めるといったリクエストを行うことはできません。
・ Macintosh クライアントに対する CCH は提供することができません。


4. Interim Feature Release (IFR) について


Interim Feature Release (IFR) は、特定の新機能を含んだアップデート (オプション) です。Lotus Notes 8.0.2 Interim Feature Release 1 (IFR1) は、Lotus Notes 8.0.2 へ Lotus Sametime Entry の機能を追加する最初のアップデートになります。詳しくは以下の文書を参照してください。

(英文)「FAQ and known issues for Notes 8.0.2 Interim Feature Release 1」(Technote #21327080)
(英文)「How to install Lotus Notes 8.0.2 Interim Feature Release 1 on Windows」(Technote #21322549)


5. 比較テーブル

メンテナンスリリース (MR)
Fix Pack (FP)
Cumulative Client Hotfix (CCH)
Interim Feature Release (IFR)
リリース前のテスト規模広範囲広範囲限定箇所広範囲
修正の数500+50+ 程度リリースごとに異なる機能追加のみ
修正対象となる問題の種類低インパクトの問題から高インパクトの問題インパクトが高い問題インパクトが高い問題機能追加のみ
対象クライアントおよびサーバークライアントおよびサーバー
(8.0.2 FP1 以降)
クライアントのみクライアントもしくはサーバー (現時点では、クライアントのみ)
リリース時期年間 1 - 2 回必要に応じて必要に応じて必要に応じて
インストールフルインストールベースとなる MR に対する修正部分の適用ベースとなる MR に対する修正部分の適用フルインストールの改良
プラットフォームおよび対応言語全てのプラットフォーム
全ての言語版に対応
全てのプラットフォーム
全ての言語版に対応
全てのプラットフォーム
全ての言語版に対応
全てのプラットフォーム
全ての言語版に対応


6. FAQ

(1) 最新の Fix Pack および CCH を両方インストールすべきでしょうか?

Fix Pack をインストールすることは、予防保守のためのアプローチです。リグレッションやクラッシュに対する安全な修正をインストールすることになります。Fix Pack に含む修正を選別する際のクライテリアに、実稼働環境への展開による修正の確認があります。また Fix Pack に対しては、広範囲の互換性やリグレッションのテストが実施されます。

CCH は Fix Pack では吸収できなかった特別な問題に対するソリューションになります。

注) 2009 年 2 月 26 日に 8.0.2 FP1 CCH1 がリリースされました。8.0.2 FP1 には含まれなかった重要なクライアント修正について、次の Fix Pack を待つことなく、適用することが可能になります。


(2) 8.0.2 FP1 からクライアントとサーバーの Fix Pack になりましたが、両方ともインストールする必要がありますか?

以前までのリリースと同じく、クライアントとサーバーのバージョンが違う場合の互換性はあります。これは CCH や FP についても同じことが言えます。必ずしもクライアントとサーバーが同じである必要はありません。


(3) Fix Pack や CCH はどのようにアナウンスされるのでしょうか?

Fix Pack のステータスやアナウンスは、(英文) Notes/Domino Fix List で確認できます。CCH および Fix Pack については、Fix Central でも確認できます。また、Technote でのアナウンスも行われます。


(4) Lotus Notes クライアントの MUI は、クライアント Fix Pack と一緒に動きますか?

インストールの問題があるため、MUI (Multilingual User Interface pack) は Fix Pack の前にインストールする必要があります。


(5) Fix Pack および CCH はどこで入手できますか?また CD での入手は可能ですか?

Fix Pack および CCH は、パスポート・アドバンテージ・オンライン/ Fix Central からダウンロードできます。CD での提供はありません。
※ 8.0.2 CCH1 より、ロータスカスタマーサポートに問い合わせることなく CCH を入手できるようになりました。


(6) 8.0.2 CCH3 の全ての修正は、8.0.2 FP1 に含まれていますか?

全ての修正は含まれていません。8.0.2 FP1 は CCH より長いスパンのテストサイクルで、リグレッションテストや Lotus Sametime、WebSphere Portal、Lotus Quickr などの関連製品との互換性テストが行われました。よって、CCH のほうが一部最新の修正が含まれています。


(7) 8.0.2 CCH3 をインストールした環境に、8.0.2 FP1 をインストールすることは可能ですか?

クライアントには 1 つの修正パックのみインストールできます。Hotfix / CCH / Fix Pack のいずれかをインストールしようとすると、既にインストールされている Hotfix / CCH / Fix Pack が最初にアンインストールされ、その上でインストールが行なわれます。例えば 8.0.2 CCH3 がインストールされている環境に 8.0.2 FP1 を適用した場合、8.0.2 CCH3 がアンインストールされた上で、8.0.2 FP1 のインストールが行われます。

また、Fix Pack に対してリリースされる CCH は、Fix Pack そのものを含みます。例えば 8.0.2 をお使いのお客様は、8.0.2 FP1 をインストールすることなく、直接 8.0.2 FP1 CCH1 をインストールすることが可能になります。


(8) CCH にどのクライアント修正が含まれているかを確認するにはどのようにしたらいいですか?

以下の Technote をご参照ください。

「Lotus Notes 8.0.2 クライアントの Cumulative Client Hotfix 3 (CCH3) について」(Technote #732318)
「Lotus Notes 8.0.2 クライアントの Cumulative Client Hotfix 2 (CCH2) について」(Technote #732242)
「Lotus Notes 8.0.2 クライアントの Cumulative Client Hotfix 1 (CCH1) について」(Technote #732202)
「Lotus Notes 8.0.2 クライアントの Fix Pack 1 Cumulative Client Hotfix 1 (FP1 CCH1) について」(Technote #732635)


(9) Fix Pack にどのクライアント修正や CCH が含まれるかは、どこで確認できますか?Fix Pack に含まれる全てのクライアント修正は、CCH に入っていると考えていいのでしょうか?

Fix Pack に含まれる問題報告番号のリストについては、(英文) Notes/Domino Fix List を参照してください。一般的には、CCH に含まれる修正は次の Fix Pack に含まれます。ただし 8.0.2 FP1 については、CCH2/CCH3 に入っているいくつかの最新の修正が、FP1 に入っていません。これらの修正が FP1 から外された理由は、必要なテストがその時点で完了していなかったためです。


(10) CCH3は CCH2 のサイズ (100MB 弱) と同等ですか?

はい。Fix Pack も同じぐらいです。


(11) 8.0.2 CCH4 がリリースされる予定はありますか?予定がない場合、次の CCH はどのようになるのでしょうか?

8.0.2 CCH4 のリリース予定はありません。今後の CCH は 8.0.2 FP1 がベースとなり、8.0.2 FP1 そのものを含みます。
8.0.2 FP1 CCH1 は、8.0.2 FP1 と 8.0.2 CCH3 が統合されたものになります。CCH3 にのみ含まれる特別な修正を必要としない限り、8.0.2 FP1 を展開することをご検討ください。


(12) 8.0.2 Interim Feature Release 1 とは何でしょうか?

Lotus Notes 8.0.2 Interim Feature Release 1 (IFR1) は、Lotus Notes 8.0.2 へ Lotus Sametime Entry の機能を追加するためのアップデート (オプション) になります。


(13) Hotfix または CCH がインストールされている環境に、Lotus Notes 8.0.2 IFR1 をインストールする際、注意すべき点はありますか?

Lotus Notes 8.0.2 IFR1 がインストールされている環境では何も注意することはありません。その環境に Hotfix、CCH または FP をそのまま適用することが可能です。

すでにクライアント修正がインストールされている環境に IFR1 を適用したい場合は、Lotus Notes 8.0.2 IFR1 をインストールする前に、適用されている Hotfix、CCH もしくは FP をアンインストールする必要があります。Lotus Notes 8.0.2 IFR1 は、機能拡張プラグインを現存のコードにパッチすることになるため、Lotus Notes インストーラを実行してインストールする必要があります。

以下のインストール手順を推奨します。

1. Hotfix、CCH もしくは FP をアンインストール
2. Lotus Notes 8.0.2 IFR1 をインストール
3. Hotfix、CCH もしくは FP を再インストール

補足情報 (Supporting Information)



掲載内容は2009年10月27日現在の情報です。内容は事前の予告なく変更することがあります。
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文書情報

プロダクト・ファミリー
All Notes Products


プロダクト・カテゴリー
Workstation/Desktop > General Functionality > Other


オペレーティングシステム


ソフトウェア・バージョン
All Notes Products


文書番号
732343


最終更新日
2009年10月27 日