IBM UPS Manager software 電源障害時のシャットダウン・プロセス - IBM System x/BladeCenter

ヒント集


前提と致しまして当文書に関しましては、以下の製品を対象としています。
その他の製品および旧製品には対応しておりませんので、型番をご確認ください。
該当製品以外は、System x アーカイブズをご確認ください。

UPS本体
    • IBM UPS 1000VA LCD Tower UPS (53961JX)
    • IBM UPS 1500VA LCD Tower UPS (53962JX)
    • IBM UPS 1500VA LCD 2U Rack UPS (53951AX)
    • IBM UPS 2200VA LCD 2U Rack UPS (53952AX)
    • IBM UPS 3000VA Rack UPS (53953AX)
    • IBM UPS 3000VA Rack UPS (53953JX)
    • IBM UPS 6000VA Rack UPS (53956AX)

UPS管理ソフトウェア
    • IBM UPS Manager software


System x アーカイブズ
http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd07.nsf/jtechinfo/SYJ0-01CE39C

仕様に関しましては、システムガイドも合わせてご確認下さい。

IBM System x 構成情報 システムガイド - Japan (UPS選択の指標をご確認下さい)
http://www-06.ibm.com/systems/jp/x/system/guide.shtml


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【停電時のシャットダウンのタイムライン】

停電などによる電源障害時のシャットダウン・プロセスは、入力側電圧の低下によりUPSがバッテリ駆動に移行することで自動で実行されます。
以下の図は、電源障害時に発生する各イベントのタイムラインを示しています。
    

プロセス・フロー
 1. 電源障害発生
 2. IBM UPS Manager は、イベント遅延時間[Event Notification設定値]経過後、次のプロセスに移る。
   (このイベント遅延時間以内に停電が復旧した場合、次のプロセスには移らない)
 3. UPS完全にバッテリ駆動に移行し、電源モニターはシャットダウンへのカウントダウンが開始される。
 4. カウントダウン設定値経過後、(各サーバの)電源モニターはシャットダウンを開始する。
 5. 同じ出力セグメント内のすべてのサーバのシャットダウンが完了後、出力セグメントの電力供給が停止される。
 6. UPSは、停電復旧(復電)するまで待機状態に入る。(UPSスリープ状態)
 7. 復電後、UPSはパワーオン遅延時間経過後、自動的に出力セグメントの電力供給を再開する。
 8. 各サーバの電源が入り、OSが起動する。
 9. OS上の各アプリケーションが開始される。


設定例
・想定のシナリオ
 *停電発生後、UPSコントローラサーバ(管理サーバ)はシャットダウン開始までに10分間待機(Countdown)させたい。
 *メンバーサーバについては、7分間動作の猶予(Countdown)を与える。
 *シャットダウンに必要な時間(System Shutdown)は、UPSコントローラサーバ(管理サーバ)は4分間、メンバーサーバは5分間。
 *UPS出力セグメントの電力供給再開は、復電から5分経過後(パワーオン遅延時間)。
 *UPSコントローラサーバ、メンバーサーバ共に、同じ出力セグメント内に属している。

・動作の説明
 停電発生後、UPSコントローラサーバ(管理サーバ)は、[Notification delay]設定値が経過するまでは、次のアクションを起こしません。
  - [Notification delay]設定箇所は、メニューの[Configuration > Event Notification]内の、[Notification Delay]の値。
    

    

 [Notification delay]設定値が経過しても停電状態が継続している場合、各サーバの電源モニターはシャットダウンへのカウントダウンを開始します。
 メンバーサーバは7分経過後に、UPSコントローラサーバは10分経過後に、それぞれシャットダウンを開始します。
  - [Countdown]と、[System Shutdown]の設定箇所は、メニューの[Configuration > Management Settings]内にて、
   いずれも[Management Settings]ウィンドウ内で該当のサーバを選択し、その[Power Monitor run time]内にあります。
    

    

 UPSコントローラサーバの総ランタイム(14分)が、メンバーサーバ(12分)より長いことが確認された後、
 UPSは、UPSコントローラサーバのランタイムが経過後、UPSは電力供給を停止する(スリープ状態に入る)。
 復電から5分経過後(パワーオン遅延時間)、UPSは出力セグメントから電力供給を再開する。
  - パワーオン遅延時間の設定箇所は、[Management Settings]ウィンドウ内で該当のセグメントを選択し、その[Power-on delay]内の値。
    


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【手動シャットダウンのタイムライン】

以下は手動でUPSをシャットダウンする手順です。(この手順を踏まない場合、各出力セグメントは即電源供給を停止します)
    

プロセス・フロー
 1. UPSの[シャットダウン・ボタン]を押す
 2. 実行の確認メッセージが表示される。
 3. 電源モニターはシャットダウンを開始する。
 4. UPSの電源が切れる。
 5. UPSはパワーオン遅延時間が経過するまで待機する。
 6. UPSの電源が入る。
 7. 各サーバの電源が入る。
 8. 各サーバOSが起動する。
 9. OS上の各アプリケーションが開始される。

パワーオン遅延時間のオプション
 1. Power-on the UPS immediately after it is powered-off. / UPSの電源OFF直後に、UPS電源ONする(再開する)。
 2. Power-on the UPS after specified duration. / 設定時間経過後に、UPS電源ONする(再開する)。
 3. Do not power-on the UPS after it is powered-off. / UPSの電源OFF後は、自動でのUPS再開はしない。
   - メニューの[Shutdown > Manual Shutdown]内にて選択可能。
    

    

設定例
・想定のシナリオ
 *UPSとサーバを一時的にシャットダウンさせたい。
 *UPSには2台のサーバマシンが、同じ出力セグメント内に属している。
 *シャットダウンに必要な時間は、UPSコントローラサーバ(管理サーバ)は20分間、メンバーサーバは15分間として見積もる。
 *UPSの電力供給再開は、UPSの電源OFFから30分後とする。

  シャットダウンに見積もった最大時間である「20分」の値が、手動シャットダウン開始後にUPSが電源供給を維持する時間の決定に利用される。

・動作の説明
 UPSのシャットダウン・ボタンを押すと、確認メッセージが表示されます。
 確認の決定後、すべての対象サーバのシャットダウンが開始されます。
 開始から20分後にUPSの電源が切れ、開始から30分遅延の後UPSの電源が再開され、各サーバはリスタートされます。


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【スケジュール・シャットダウンのタイムライン】

UPS自体もしくは個々の出力セグメントを特定日時に停止する場合、スケジュール・シャットダウンが利用できます。
この機能は、電源停止予定などの理由で、特定のデバイスや出力セグメントをシャットダウンする場合に利用できます。

スケジュール・シャットダウンの設定は、[Scheduled Shutdown Configuration]のダイアログ・ボックス上で行います。
スケジュール・シャットダウン機能によりシャットダウンされたデバイスは、以下のいずれかの方法でリスタート可能です。

 特定時刻設定 [Absolute Timing] - UPSもしくは出力セグメントに接続のサーバを、特定の時刻(例;午後5時など)に自動起動させる場合
 パワーオン遅延 [Power-on Delay] - UPSもしくは出力セグメントに接続のサーバを、特定時間経過後(例;20分後など)に自動起動させる場合

注意;
この機能によるシャットダウンは、UPSコントローラサーバ(管理サーバ)が導入されているOSのシステム時刻が利用されます。
IBM UPS Manager ユーザー・インターフェイスの利用とUPS自身のコントローラの設定を、1台のコンピュータで行わない場合、
UPS自身のシステム時刻が、コントローラサーバ(管理サーバ)が導入されているOSの時刻と異なる可能性があります。

特定時刻設定 [Absolute Timing]
    

プロセス・フロー
 1. スケジュール・シャットダウン・プロセスの開始。
 2. 5分間のシャットダウンのカウントダウンが経過する。
 3. 各サーバがシャットダウンする。
 4. UPSの電源が切れる。
 5. UPSはリスタート設定時刻まで待機する。
 6. UPSの電源が入る。
 7. 各サーバの電源が入る。
 8. 各サーバOSが起動する。
 9. OS上の各アプリケーションが開始される。


設定例
・想定のシナリオ
 *電源停止計画に合わせて、UPSと利用のサーバそれぞれのシャットダウンとリスタートを遂行するために、スケジュール・シャットダウンを利用する。
 *UPSには2台のサーバマシンが、同じ出力セグメント内に属している。
 *シャットダウンに必要な時間は、UPSコントローラサーバ(管理サーバ)は13分間、メンバーサーバは15分間として見積もる。
 *スケジュールとしては、UPSのシャットダウン完了時刻を午後6:00、パワーオン再開を午後7:00とする。

 シャットダウンに見積もった最大時間である「15分」の値が、スケジュール・シャットダウン開始後にUPSが電源供給を維持する時間の決定に利用される。

・動作の説明
 午後5:40(午後6:00 - 15分 - 5分) が、シャットダウンプロセスの開始時刻として定義されます。
 IBM UPS Manager は、シャットダウン開始の警告発報と同時に、5分間のカウントダウンを開始します。
 午後5:45に、各サーバのシャットダウンが開始され、その15分後(午後6:00)に、UPSの電源が切れます。
 午後7:00にUPSの電源が再開され、各サーバはリスタートされます。

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パワーオン遅延 [Power-on Delay]
    

プロセス・フロー
 1. スケジュール・シャットダウン・プロセスの開始。
 2. 5分間のシャットダウンのカウントダウンが経過する。
 3. 各サーバがシャットダウンする。
 4. UPSの電源が切れる。
 5. UPSはパワーオン遅延時間が経過するまで待機する。
 6. UPSの電源が入る。
 7. 各サーバの電源が入る。
 8. 各サーバOSが起動する。
 9. OS上の各アプリケーションが開始される。


<免責>

この文書に含まれる情報はIBMの正式な検査機関には未提出で、現状のまま提出するものです。これらの情報は、資料作成時における最新情報をご参考のために提供することを目的として記載されており、IBMは、情報の正確性、完全性または有用性について何ら保証するものではありません。この情報の利用や技術の実行は、お客様の責任で行ってください。文書中の各事項は、それぞれ特定の環境でのその正確さについて再チェックを行っていますが、他の環境で同様の結果が得られるという保証はありません。これらの技術を個々の環境に適用する場合は、各々のリスクにおいてこれを行ってください。


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文書番号:  SYJ0-03873C9
最終更新日:  2011-06-09
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