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e-Commer's Story 第4話 「社会保険労務士資格を獲得しました」

53歳になったときに、ふと自分のことを見直してみました。社会で通用する資格・能力は自分にあるだろうか。
他に通用するものはなにもないということに気がつき、それからは、無謀ともいえる挑戦を始めてしまいました。
定年後も仕事ができて、人に喜ばれる資格はなにか、高齢者が増えるのだから年金関連の勉強をしてみたいなあ、定年後は、金儲けよりボケ防止になってくれればいいと「社会保険労務士」に挑戦することにしました。

決心したのは53歳の4月のある日でした。独学で4ヶ月勉強し、8月に試験を受けました。もちろん結果は惨憺たるものでした。
資格を獲得するには、別表のような法律に精通し、しかも自動車免許のようなひっかけもある試験です。
合格基準点も表にしましたが、この資格は法律の改正をすべて理解しなければならなく、一度覚えてもすぐに役に立たなくなることがたびたびです。
2年目は、独学では無理と通信教育で学びました。好きだったアルコールも抜いて、テレビも見なくなりました。
ずっと単身赴任ですが、家庭でやらなければならないことは、できるだけ簡単に済ませ2回目の試験に挑戦。

やはり、みごと失敗。ひとりで勉強するには限界があると悟り、3年目は通信教育に加えて、週末に開講される教室に通いました。12月から4月までは土曜日が授業なのですが、試験前3ヶ月の5−7月は土曜も日曜も授業でした。
この頃になるとやりたいことは全て封印し、他の人との付き合いも最小限に絞らざるを得ませんでした。
なにしろ学費がかかりました。こんどこそはと、チャレンジした3年目も失敗でした。
歳だからもう無理なのか、これまでの投資をどうするのかと悩んだのがこの頃です。

しかし、3年も同じことを勉強していますから、記憶力がよくなったという実感がわき、これならもう1年チャレンジしようと心を入れ替え、4年目に挑戦。
またダメでした。よく考えたら自分は試験9ヶ月前から勉強した、もっと長くやってみようと10ヶ月前から勉強を開始したのが5年目でした。すでに57歳。このままでは、定年が先にくると多少あせりながら5回目の挑戦をおこないました。
自己採点では、基準に満たず、また1年勉強かと思いましたら、2006年の問題は難易度が高く合格基準度が下がったおかげで無事合格。

やった、これからは、社労士として名刺に載せられると思ったら、まだ仮免といわれ、さらに勉強が必要でした。
2年間の実務経験か、6ヶ月の通信教育と4日間のスクーリング出席を経て、ようやく社会保険労務士有資格者と名乗れるのです。いつでも登録さえすれば、社会保険労務士として世に出られます。
会社勤めをしながら、実務は無理ですから、通信教育を選択しました。通信教育の後のスクーリングは1日の欠席でも卒業できません。
風邪をひいても、交通事故にあっても、あるいは親の葬式であってもスクーリングだけは、出席しなければ資格がもらえません。
幸い体調を崩すこともなく、4日間のスクーリングに出席できました。

すべて終了したときの達成感は、とっても清清しく、自分でもやれたのだ、これからの人生の波もこうやって乗り越えていこうと密かに決意しました。
すべてが終わって単身赴任の部屋でひとりで飲んだビール、腹の底に染み入っていくようでした。
心地よいビールでした。

定年まで後少し、次の挑戦を何にしようかと考えています。

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