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第2回 社長のHomePage 2008年8月12日

代表取締役社長 倉田 建治 e-Comm代表である倉田 建治さんの趣味や皆さまへのメッセージを掲載するページです。

五感を楽しませてくれる素敵なクリスタル・グラスで、秋の夜長を楽しんでは?

私はコレクターです。
そこそこ高価なものは集める前提資格、つまり財力を欠いていますが、あれこれとのめり込んでいます。
ときに異常に集中し、そして時にはなぜかルーズになる。
いろんなものに興味が尽きず、ついついあれこれ目移りするので、このようなことになるのだと思いますが、その時々を見れば、何かには集中していることになります。

不思議なことになぜか女性にはコレクターはほとんどいません。
大昔全員がハンターであった時代に、男のDNAに刻み込まれた何かがそうさせるのだと勝手に信じています。(自分が倒した獣の毛皮とか角とかをみせびらかすような何かが•••)

それはともかく今日は私のコレクション対象のひとつであるクリスタル•グラスについて書いてみたいと思います。(クリスタル•ガラスでできたグラスです。ややこしいですが)

倉田社長が撮影した写真

遡れば始まりは中学のときだったと記憶します。
当時私が住んでいたのは兵庫県西宮市でしたが、学校は神戸市にありました。
ある日曜日に神戸に遊びに行き、偶然にソニー•プラザを見つけました。
勝手な想像ですが、おそらくその時がオープン直後だったのだと思います。
輸入物の雑貨を中心に扱っていた店でした。

そこでとてもシンプルで、それでいてとても美しいブランデーグラスを見つけました。
もちろん正月にお屠蘇や甘いポートワインしか飲んだことがないので、ブランデーグラスに接したこともありませんでしたが、何故か異常に惹かれました。

優雅な曲線を描き、極めて透明で、清楚、そして上品。
そして信じられないくらいの薄さでした。
3,500円という、当時の中学生には結構な出費となる価格でしたが、気がついたら購入していました。

そのときはそれがオーストリーの有名なクリスタル•グラス•メーカーのリーデル社製であるなどということは全く知りませんでした。
というかそもそもクリスタル•ガラスとは何かということさえ知りませんでした。

購入後、ジュースを入れて飲んでみたり、ことあるごとに磨いたりして楽しんでいました。
液体を満たしてたたくと、上等な釣鐘のように見事に長く鳴り響きました。
本体部分はそれこそ1mmもないような薄さで、歯で噛むとゆがむのを感じるくらいでした。
脆弱なガラスでできていることが信じられないようなものでした。

どれくらい経ったか、もう記憶にはありませんが、例によって、はーっと息を吹きかけ、布で磨いていた時でした。
突然、ピンという乾いた音とともに、磨いていた部分が割れてしまいました。
とても慎重に、そして繊細に磨いていたのです。
にも拘わらず、せんべいが割れるよりも簡単に、ぽろりと割れたのです。

倉田社長の写真

茫然自失でした。
本体を左手に、割れた部分を右手に持ったまま、声も無く、しばし不動でした。
起こったことが信じられなかったのです。

何分か経って、我に返ったときにしたことは、とにかくソニー•プラザへ行って、同じものを探すことでした。
でも全く同じものはもはや売っていませんでいた。
同じデザインのグラスが、大中小とあり、私が購入し、そして割ってしまったのは中サイズでした。
そして中サイズのものは残っておらず、大と小のみがありました。
どう考えても、バランスとして素敵なのは中サイズでしたが、致し方ありません。
いまなら、店員に中サイズが入荷できないか聞くのでしょうが、もともとシャイで内弁慶な私は、とても人にものを聞くなどということはできず、黙って大のグラスを買って帰りました。

それから35年。
おそらく手元にあるグラスは200客以上です。
過半は飾ることさえ許されず、保管されているだけです。
サンルイ、バカラ、リーデル、マイセン、ナハトマン、ウォーターフォード、トーマス・ウェッブ、ローゼンタール、ロブマイヤー、オレフォシュ、ドウム•••、最新のものから20世紀初頭のものまで。
もちろん買いなおしたリーデルのブランデー・グラス大もあります。

透明なもの、色があるもの、透明なガラスに色を重ねた被(き)せガラスのもの、カットのないもの、あるもの、グラヴィールのあるもの、金彩のあるもの•••。
用途も、シャンパン•フルートから赤•白ワイン、ブランデー、ロック、リキュール、そして水用まで。
多種多様、千差万別で、決して飽きることはありません。

多くは未使用(少なくとも私は未使用)ですが、使うものもあります。
いいグラスは使っても素晴らしいです。
唇に当たる感触は優しく繊細で上品で、注がれる液体の本来の香と味と色を忠実に再現してくれます。
持つとずっしりと重く、そして繊細なカットがあるグラスの響きは最高の楽器です。
暑い夏もそろそろ峠を迎え、あっと言う間に秋となるでしょう。
いかがですか?
十分に五感を楽しませてくれる素敵なクリスタル•グラスで、秋の夜長を楽しんでは?

倉田社長が撮影した写真

クリスタル•グラスの楽しみ方も書いたのですが、とても長くなるので今回は割愛します。
どこかで機会があればと思います。

ひとことだけ。
クリスタル•ガラスは、酸化鉛(PbO)を24%以上含んだ特殊なガラスのことを指します。
通常のガラスに比して、透明度と屈折率が高く、重く、そして金属音で響くのが特徴です。

おっともうひとこと。
1995年の夏、立ち寄ったインスブルックのリーデル専門店で例の中サイズを探しましたが、もうありませんでした。