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第3回 社長のHomePage 2008年9月30日

代表取締役社長 倉田 建治 e-Comm代表である倉田 建治さんの趣味や皆さまへのメッセージを掲載するページです。

ドットコムというやりかたをIBMの真の得意技にしよう!

今回は社員の皆さんに一番望むことに関して書かせていただきます。

社員の皆さんからいただく質問の中で、社員に望むことは何か?という質問は最も多いもののひとつです。
何事にもどれかひとつを選ぶことのできない私は、Team Playerであること、Communication能力など、ついついあれこれ言ってしまうのですが、最近はただひとつ、「得意技」を持ちましょう、とお伝えしています。

倉田社長が撮影した写真

私は個人的な趣味で、歴史、戦史、戦略にのめりこんでいます。
またかつての仕事の関係上マーケティング戦略についても特別なコースに参加し、資格を取ったりしました。
当然のことながら浅学の身ですが、このふたつの分野には、その根底に横たわるもので共通のものが多くあることを感じています。
そのひとつが「得意技」なのです。

ミリタリーの世界ではこれを「戦闘教義」(Battle Doctrine)と呼んでいます。
ビジネスの世界で「戦闘教義」ではいかにも不似合いですので、私なりにこれを「得意技」と呼んでいます。

ある製品に関して圧倒的に深い知識がある、初めて電話を掛ける人にも安心感を与え、結果実りある会話ができる、ビジネス•スタイルの異なる人の話も積極的に聞けて自分の肥やしにできる•••などなど。
いろんな得意技があると思いますが、自分の胸に手を当て、自分の得意技は何だろうと自問し、即座に思いつかない人は、先ずはひとつ得意技を作っていただきたいと思います。
すでにある得意技を持っている人は、2つめ、3つめの得意技として、何を作ったら効果的かを考えて、得意技の拡大に注力していただきたいと思います。

ただし得意技には予定戦場があるということを忘れないでいただきたいのです。
スイス軍は、自国の急峻な地形を巧みに利用して、小部隊でも効果的な抵抗を試みることにより、勝たないけれど、負けない、つまり攻撃側に投資に見合う戦果が得られないことを示すことが得意です。
永世中立国であるスイスは自国内でのみの戦闘を予定していますので、そのための得意技を磨いているのです。
決してドイツやロシアのように、大平原で戦う得意技を持っているわけではありません。
(スイスは永世中立国ですので、非武装だと思っている人が意外と多いのですが、ほとんどの家庭に自動小銃などがある、国民皆兵の武装中立国です。スウェーデンも基本的に同じですね)
同様に、デンマーク軍は熱帯地域での戦闘を予定していませんし、エジプト軍は北極圏での戦闘を予定していません。

現代で言うところの西欧に起源を持つ初の世界帝国を樹立した、私の敬愛するアレクサンドロス大王も得意技をもっていました。
彼の生まれた国であるマケドニアでは、当時のギリシャ諸国家が得意とした重装歩兵の密集運用を基礎としていましたが、マケドニアの重装歩兵は、異常に長い槍を持ち、第一列の歩兵の前に、5列も6列も後ろの兵が持つ槍が突き出ているようなスタイルでした。
これをファランクスと呼びますが、アレクサンドロス大王は、このファランクスと騎兵とを絶妙に組合わせることが得意中の得意でした。
彼は全ての戦闘に、全く同じ戦術で勝利したと言っても過言ではありません。

倉田社長の写真

事例が長くなってしまいましたが、予定戦場で活用できない技を持っていても、それは得意技とは言えないということです。
いまの自分自身のロール、あるいは担当しているテリトリーや製品•ソリューションと関係のない技では意味無いですよね。
一方、なかにはどんな場面でも通用する、一番根底に横たわる得意技もあります。
例えば体力や集中力、相手の心を見抜く洞察力などがこれに該当します。

また得意技は技術革新とともに変化せざるを得ません。
もう少し一般的な表現をすれば、時代とともに変わらざる得ないということです。
ミリタリーの分野における事例は、それこそ枚挙に暇が無いほどあります。
すぐに思いつくのが長篠の合戦ですね。
一騎当千の武者で構成され、天下無敵と信じられていた甲州武田の騎馬軍団が、全く無名の雑兵が操作する火縄銃の連射の前に潰え去った1575年の戦いです。
火縄銃は高価で、なかなか多数を集められませんでしたが、集中して運用すれば、画期的な効果を生み出すことが立証された戦いとなりました。
同様の例として、第二次世界大戦における、ドイツ軍の戦車の集中運用や日本海軍の真珠湾奇襲などがあります。

我々が中核事業としているTel/Webによる営業活動も、まさに技術革新が生み出したものですね。
DBによるお客様情報の集中管理、電話ノウハウ、Web技術などがあって、はじめて実現できる事業領域ですね。
これをIBMの真の得意技として確立できるかどうかは、我々の努力に掛かっているでしょう。
頑張りましょう!

倉田社長が撮影した写真

<今回のまとめ >