1999年4月入社
現所属 : 流通システム事業部/営業(ITエンジニア→営業CRへ)
営業で入社したのですが研修中にSEに
私が入社した頃は、いわゆる「就職氷河期」のどん底の時代でした。大学も文系でしたし、人とコミュニケーションをとる仕事がしたかったので、元々営業職を志望していました。IBMへの入社が決まり、ストア・ソリューション営業というPOS担当の営業職に配属されて喜んでいたのですが、新人研修を受けている途中に、所属長からSE職への転向を勧められたのです。この事業部には同期が3名配属されていたのですが、「新人の一人を事業部内でSEとして育てたい」という意向があったようです。私が選ばれた理由を、所属長は「お前は口が先に立つ。しゃべり過ぎないように、5年くらい技術を勉強した上で戻って来い」ということで(笑)。私も「よく見てくれているな」と思うと同時に、「これはチャンス」と志願しました。
SEでもある程度のレベルに達したかった
この時の約束どおりというわけではないのですが、結局丸5年間SEとして勤めました。大型の専門店などのお客様先で、店舗系のアプリケーションを開発していました。アメリカで開発されたPOSソリューションは、日本で導入する際に、日本のクレジットカードへの対応や曜日別や時間帯別の割引システムなど独自の商習慣に対応するアプリケーションを組み込むことが必要なのです。お客様と直接顔を合わせる仕事でしたから、私の中では「営業もSEも基本的に同じ」という感覚が生まれてきました。「いつか、営業職に戻ろう」という気持ちはずっと持っていましたが、SEの業務自体は楽しかったですよ。「この道である程度のレベルに達したい」という気持ちも強かったですね。
熱い想いには応えてくれる会社
IBMには、自分のキャリアパスの考え方や仕事への想いを、所属長に伝えることができるさまざまな機会があります。私も「営業に戻りたい」という気持ちは毎年のように報告していました。その結果なのでしょうか。入社4年目に、突然事業部長に呼ばれ、「営業がやりたいのか」と質問されました。その時は「もうしばらくSEで頑張ってくれ」ということで終わったのですが、その年の末に上司から「1月1日付で異動だ」と伝えられました。この時だけのことではないのですが、「熱い思いを表現し続けると、その希望に沿って動いてくれる人が必ずいる会社」だということを強く感じました。
SEも営業も仕事観の根幹は同じです
2004年の1月から現職で、大手の運輸会社のお客様を担当しています。お客様の業務改善やコスト低減を中心としたプロジェクトの提案や、お客様とのパートナーシップ強化に向けた施策の検討など幅広いものです。大規模なお客様ですから、一人でこなせる業務ではありません。10人程度で構成された同じ営業チームの仲間と、さまざまな部門との協業体制です。
営業に職種変更して変わったところですか。あまりないのです。きれい事のようですが、お客様に満足いただくために、どんな活動をすればよいのかを考えて行動し、その結果をお客様と分かち合うというのが私の仕事観です。その根幹はSEも営業も同じですから。
二つの視点を持てることで自分の「のりしろ」が広がりました
ただ、仕事への視点は変わりました。SEの時は、自分が担当している業務を中心にお客様の業務全体を見るという感じですが、今はお客様の経営の観点から業務を見るようにしています。別の言い方をすると、SEは自分の担当する一つの技術をキーとしてお客様と話をするのですが、今はその枠組みを外れて、どんな話でもできるという楽しみがあります。SEと営業—両方の視点を持てていることは財産です。両方の経験によって、自分の「のりしろ」を広く持てていると感じています。
自分の生き方を通すために
今のチームでは、メンバーや先輩社員に恵まれていると強く感じています。3年から5年後には、より経営層に近い場所で、先輩社員のようにチームをまとめる立場になりたいですね。私は自分なりに、組織人としての筋を通してきたという自負があります。10年経ってもこの生き方を通していたいですね。組織内のポジションには、全くこだわりはありません。
自分から想いを発信することが努力のきっかけに
入社以来、自分の想いを表現することに価値を感じてきました。IBMという会社は、本当に私の想いを実現させてくれる会社です。もちろん、その想いが勝手なわがままであれば、組織は成り立ちません。自分の希望がお客様や会社にとっても喜ばれるものであるのか、貢献できるものなのかどうか考えて、それが正しい希望であれば、熱く想いを持ち続けることが大事なのです。自分から想いを発信することが、努力するきっかけとなることもあるのです。
