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1. 序言

ビジネス・コンダクト・ガイドライン

日本IBMグループ社員のみなさん

2011年、IBMは創業100年を迎えます。創業当初から、IBM自身の発展は社会とともにあってこそという考えのもと、「良き企業市民たれ」という言葉に根ざした企業文化を育んできました。その結果、IBMは、高い企業倫理に従って公正な事業活動を行う企業として、世界的に信頼と名声を得てきました。

しかしながら、私たちが長年培ってきたお客様、協力会社様や社会からの評価や信頼も、一人の社員の誤った行動や判断によって大きく揺るがされるような事態をまねきかねません。

現在の高度にネットワーク化したグローバル社会では、一つの誤った行動や判断が社会全体に及ぼす影響力が圧倒的に増大しています。こうした環境の変化の中、情報セキュリティーをはじめ、日々の判断や活動において、私たちは更に高い企業倫理や社会的責任への意識を求められているのです。私たちはこうした変化をふまえ、もう一度お客様のため、社会のためという原点に立ち返って自らの意識や行動をしっかりと見直さなくてはなりません。

そこで、2009年の日本IBMグループ方針の大前提となるプライオリティーとして、「良き企業市民としての社会的責任」を掲げました。良き企業市民としての社会的責任のもと、「ビジネス・コンダクト・ガイドライン」を遵守し、常に透明性をもって公正に行動してください。

これからも、IBMが急速に変化する環境に機敏に対応しビジネスを推進していくためには、社員の皆さんの適切な判断と行動が一層重要になります。社員の皆さんひとりひとりの適切な行動は、お客様をはじめとするあらゆるステークホルダーとの信頼を深めることにつながるだけでなく、より豊かで安全な社会を築く礎(いしずえ)となっていくでしょう。

これらの点を十分に理解し、当ガイドラインを熟読した上で日々の行動へと反映し、ひとりひとりが最高水準のインテグリティーを実現することに努めてくださるようお願いします。

日本アイ・ビー・エム株式会社 代表取締役社長
橋本孝之
2009年1月

1.1 パルミサーノ会長からのメッセージ

社員のみなさん

2003年、私たちは、「IBMをIBMたらしめる価値とは何か」について、世界中のIBMerと共に議論をし、「IBMer」に共通の特徴を見出しました。そして、同時に、これと同じくらい重要なことを学びました。私たちのほぼ全員が、仕事や選択は、私たちの価値観により規定されていると考えているということです。

このため、IBMのビジネスを行うにあたり、個人として何をすべきで何をすべきでないかの基準を明確に定めておくことが必要になります。社員一人ひとりの決定が、会社や、会社に対する評判に影響を及ぼします。その評判は、一人のIBMerに対する評価に過ぎない場合もあるでしょうが、数百万人の評価となる場合もあり得ます

「IBMビジネス・コンダクト・ガイドライン」は、私たちが法律や一般的な倫理規範に従うための指針でもあります。ビジネスや世界全体がますます複雑化するに伴い、このような指針の重要性も増し、私たちは常にその内容をアップデートしなければなりません。

しかし、このガイドラインは、単なる法律や一般的倫理規範の解説ではありません。このガイドラインの確立と強調を通して、私たちは、IBMerとしてあるべき姿を確認しているのです。お客様、投資家、同僚、私たちが働き生活している地域社会と私たちとの関係は、こうしたIBMerに対する信頼の上になりたっています。

いいかえれば、「ビジネス・コンダクト・ガイドライン」は、私たちの価値観の具体化であり、個々のIBMerがこれを遵守するという決意表明でもあります。

IBMerが倫理的に行動しなければならないということは、いうまでもありません。私同様皆さんも、これに反するIBMerはいないと強く確信しているでしょう。しかし、あえて、私は皆さんに、「ビジネス・コンダクト・ガイドライン」を熟読し、遵守することを求めます。IBMにおける行動基準の確立に加え、このガイドラインは、私たちが一体の仲間としてどう生きるかについてのすばらしい例を示してくれます。それは、IBMerである、ということの重要な一部です

IBMコーポレーション 会長 社長兼最高経営責任者(CEO)
サミュエル・J・パルミサーノ
2008年12月