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日本IBMトピックス

2004年-トピックス-

米国競争力評議会が「イノベート・アメリカ」発表
米国競争力評議会は12月、『イノベート・アメリカ: チャレンジとチェンジの世界における繁栄-全米イノベーションイニシアチブ報告書(National Innovation Initiative (NII) Report - thriving in a world of challenge and change)』を発表しました。NIIの共同議長を務めたのはIBM会長パルミサーノとジョージア工科大学のG.Wayne Clough学長。この報告書では、「インフラの整備」、「人材育成」、「投資」の三分野でのイノベーションが米国の競争力強化の最大のミッションであることが主張されました。



「World Jam 2004」開催

2003年11月に発表されたIBMers Valueを実践する企業となるために、イントラネット上で具体的なアイデアの交換を行う「World Jam 2004」が48時間にわたって行われました(10月)。前年のValue Jamの倍近いアクセス数を記録したWorld Jamで200近く提案されたアイデアには、100万を超える評価が集まりました。その結果、以下の3つの重点施策が出されました。

  1. 意思決定の重心を下げ、お客様の成功に向けてクロス・ユニットの統合を促進(Lower Center of Gravity, Improve Cross-Unit Integration for Client Success)
  2. マネジャーがよりよいマネジャーになるために(help My Manager Become a Better Manager)
  3. イノベーションと成長を実現(Enable Innovation and Growth)


オートノミック・コンピューティングの浸透

2001年に構想が発表されたオートノミック・コンピューティング(自律型コンピューティング)が日本でも本格的に実用化段階に入りました。ニイウス株式会社、日立ソフトウェア エンジニアリング株式会社、住商情報システム株式会社など国内企業10社がオートノミック・コンピューティング技術を採用したことを発表(12月)したほか、新日鉄ソリューションズ株式会社(1月)、東芝ソリューション株式会社(5月)、富士通株式会社(11月)などとの間で多くの協業プロジェクトも開始されました。



BTO(ビジネス・トランスフォーメーション・アウトソーシング)開始

三井生命保険株式会社が目指す「次世代型ビジネスセンター」の10年間の業務運営を日本初の「ビジネス・トランスフォーメーション・アウトソーシング(BTO)」として受託しました(2月)。子会社のリュウアイ・ソリューションの事業を再編し、沖縄に実行拠点を設置(9月)するなど、BTO元年として事業を強化しました。
※IBMのBTOは、長期にわたるパートナーシップのもとで、ビジネス・モデル・デザインから個々の業務の運営・継続的なBPR、ITシステムの実現・支援・運用までをお引き受けし、お客様のビジネス変革に直接的に貢献する非常に幅の広い包括的なサービスです。



グリッド導入事例拡大

膨大な科学技術計算が必要な生命情報科学のポータル・サイトを構築した独立行政法人理化学研究所(3月)や高度なポートフォリオ管理やリスク管理システムを共同開発した株式会社ニッセイ基礎研究所(6月)、高度な解析業務が必要な新製品開発に導入したオムロン株式会社(3月)、世界で初めて大規模一貫製鉄所に適用した新日本製鐵株式会社、創薬研究用に導入した山之内製薬株式会社(12月)などさまざまな業種・業務へのグリッド・コンピューティングの導入例が急増しました。最短2週間で安全に利用できるグリッド・ポータル・サイトを構築する新サービス「IBMグリッドポータル構築支援サービス」の提供(3月)も開始しました。



SOA(サービス指向アーキテクチャー)展開開始

次世代のITシステム構築の設計思想である「SOA(Service Oriented Architecture: サービス志向アーキテクチャー)」の本格的な推進を開始しました。5月には、「WBI SF」など新サービスとミドルウェアを発表しました。
※SOAは、「受注」や「入庫」といったビジネス・プロセスを ある単位で「サービス」として開発した上でインターフェースを公開し、相互連結させることによって全体のアプリケーションを構築する設計思想です。


無線ICタグ関連事業の本格化


無線ICタグ関連事業に本格参入
製造業や流通業向けに、高度な製品追跡および在庫管理に無線ICタグ(RFID)を活用したシステム構築を支援する総合サービスの提供を開始しました。サービスを提供するための検証施設として、大和事業所内に「RFIDソリューション・センター」を開設しました(5月)。呉羽環境株式会社と医療廃棄物における無線ICタグの実証実験を行った(7月)ほか、株式会社リコーと日本情報通信株式会社との「循環型無線ICタグ・ソリューション」の協業を発表しました(10月)。



異機種環境の仮想化を実現する製品群の発表

IBM以外の異機種が混在する環境の管理を簡素化する機能を搭載した新仮想化エンジン「Virtualization Engine」をサーバーやストレージに搭載する計画を発表(4月)し、9月には仮想化技術を搭載したソフトウェア製品群を「IBM 仮想化エンジン・スィート: IBM Virtualization Engine Suite for Servers」として提供を開始しました。



  • オンデマンド・ワークスタイル

    箱崎事業所にオンデマンド・ワークスタイル導入開始
    最先端ITを活用した新しいオフィス環境と、ビジネス・プロセス、企業文化の変革を通じて、お客様対面時間の増加や社員の生産性の向上を実現する新しい働き方「オンデマンド・ワークスタイル」の営業部門への導入を開始しました(9月)。



「次世代金融サービス・システム(NEFSS)」がスルガ銀行に初導入

日本IBMが開発した次世代金融サービス・システム(Next Evolution in Financial Services Systems: NEFSS)が、日本で初めてスルガ銀行株式会社の「新経営システム」に採用されました(10月)。NEFSSは、業界標準のJ2EEを採用したオープンなシステムで、金融商品やサービス機能を部品化(パラメーター化)し、お客様中心のデータモデルを採用していることが特徴です。2005年6月にIBMコーポレーションが発表した銀行向けの次世代勘定系システム構築ソリューション「IBMコア・システム・トランスフォーメーション」のベースとなっています。



Lenovoとパーソナル・コンピューター事業で戦略的提携

中国/アジアにおける最大手のPC会社Lenovo(レノボ)とIBMは、LenovoがIBMのパーソナル・コンピューター事業を買収し、売上げ規模世界第3位のPC会社を設立することで最終合意に達したと発表しました。(12月)戦略的買収が完了した後も、IBMとLenovoは、新たな提携のもとで協業します。



  • 豊洲事業所開設.IPコミュニケーション強化

    豊洲事業所開設-IPコミュニケーション強化
    10月に新サービス拠点として豊洲事業所(東京・江東)が開設された豊洲事業所には、お客様のシステム構築を行う部門、製品の技術サービスを提供する部門など約3000人が入居しました。8フロア約2000クライアントのIP電話インフラストラクチャーが約4ヵ月で構築されたことが特徴です。
    IPコミュニケーション分野では、シスコシステムズ社との協業が強化され、音声とビデオ、データの統合を支援する広範な協業強化を発表しました(5月)。11月には、IP電話とアプリケーションの連携に関して、体系立てたアーキテクチャー「IBM IPコミュニケーション・フレームワーク」を発表しました。



「POWER5」プロセッサー搭載製品を発表

最新プロセッサー「POWER5」を初めて搭載した、ビジネス・コンピューター「eServer i5」の出荷を開始しました(6月)。同時にOSの名称も「i5/OS」に変更された上、異機種混在環境を一元化する「IBM仮想化エンジン」を初めてサーバーに実装しました。eServer i5は、従来の POWER4搭載モデルに比べて、1プロセッサーあたりの処理能力が最大約2倍に向上しました。11月には、POWER5を搭載し、業界標準ベンチマークで競合他社の2倍のパフォーマンスを実現したUNIXサーバー「eServer p5」も出荷を開始しました。
※POWER5はPowerアーキテクチャーを使用したIBM独自の高機能な設計を施したプロセッサーで、仮想的に複数のシステム環境を構築できる論理分割技術により複数のOSを実行できます。



セキュリティー分野の強化・拡大

シスコシステムズ社と、戦略的提携関係の一環として進めてきた、企業システムのセキュリティー対応の自律化に向けた両社製品の機能統合の成果として、ネットワーク・セキュリティーの新ソリューション「IBMネットワーク・セキュリティー・ソリューション」の提供を開始しました(10月)。両社のソリューションは、IBMのネットワーク管理ソフトウェア「Tivoli」製品群に、シスコのセキュリティ・ポリシー管理技術を組み込んだものです。ハッキングやワーム、ウィルスなど悪意のある攻撃から企業ネットワークを保護するとともに、データにアクセスできる利用者を限定し、管理する機能を自動化するソフトウェア・ツールなども合わせて提供を開始しました。



  • 「ThinkPad」に指紋認証機能を業界初搭載

    「ThinkPad」に指紋認証機能を業界初搭載
    「ThinkPad T42」と「T42p」の新モデルに、業界で初めてバイオメトリクス認証方式の一つである指紋認証を採用(10月)。BIOSパスワード機能やWindowsへのログオン、スクリーンセーバー・パスワードの解除など認証作業時にパスワードの個別入力の手間が無くなった。2002年に発表した「ThinkVantage テクノロジー&デザイン」の一環で、データを物理的な盗難から防止するセキュリティー・キー・ホールや、PC内部のデータの流出や盗難を防ぐセキュリティー・チップの標準搭載などに続くもの。



(その他の主な出来事)

People & Finance

  1. 従業員数

    : 27,719※ (年度末集計)
    ※連結対象会社との合計社員数

  2. 総売上高

    : 1兆4,609億21百万円 (対前年 −2.5%)

  3. 国内売上高

    : 1兆4,015億93百万円 (対前年 −2.2%)

  4. 経常利益

    : 1,511億94百万円 (対前年 +0.9%)

  5. 当期利益

    : 849億86百万円 (対前年 +7.2%)