「無限大 No.122」のご紹介
無限大 No.122 2007年 冬
水飢饉の世紀
人類存続の大前提である
水処理関連技術は、どこまで進んでいるか。
地球は豊富な水に覆われた“水の惑星”といわれます。しかし、そのほとんどは海水で、私たちが日常利用する河川や湖からの淡水は全地球の水のわずか0.01%にも満たないといわれています。近年、その貴重な淡水が枯渇し、恐るべきスピードで砂漠化が進行しています。いまから20年足らずの2025年には、世界人口の2人に1人が水に窮するという予測もあります。
“20世紀は石油の世紀だったが、21世紀は水の世紀である”といわれます。水は地上に生きる全生命体の源であり、すべての産業もまた、水なしには成り立ちません。その深刻度は石油の比ではないはずです。
既にさまざまな高度濾過技術などによって、水のリサイクルは実用化されてはいるものの、加速する人口爆発と温暖化に対し、淡水の絶対量は追いつくべくもありません。昨今では海水の脱塩技術の研究も盛んになり、中東などで実用化も進められていますが、費用対効果に優れたテクノロジーはどこまで進んでいるのでしょうか。
今号では、生命存続の大前提である水問題の現状と、水処理関連技術の最前線について探ってみました。
目次
シリーズ:地球・この星の住民として
メコンを辿る 母なる大河4,200キロを生きる人々 (p.1)
鎌澤久也
PDFファイル (514KB)
[特集]:水飢饉の世紀 (p.9)
人類存続の大前提である水処理関連技術は、どこまで進んでいるか。
PDFファイル (62KB)
終焉する石油時代・台頭する淡水時代 (p.10)
東京大学 名誉教授 月尾嘉男
PDFファイル (100KB)
世界中の水貧地域に貢献する淡水化技術 (p.16)
世界トップレベルの「高機能膜技術」で海水を真水に変え、汚水を清水に浄化する
東レ株式会社 顧問(元専任理事・水処理事業本部・研究本部担当)
工学博士 国際脱塩協会理事 日本脱塩協会会長
栗原 優
PDFファイル (92KB)
海洋温度差で真水と発電の双方を得る (p.22)
インドで大規模実用化へ、世界98ヶ国に建設可能
佐賀大学 海洋エネルギー研究センター 准教授 池上康之
PDFファイル (132KB)
渇水、洪水、大災害、そして情報 —
首都圏の水管理はどこまで万全か (p.28)
前・国土交通省関東地方整備局長
社団法人 日本橋梁建設協会 副会長兼専務理事
中島威夫
PDFファイル (104KB)
東京の水はいつの間にかおいしくなっていた (p.34)
高度浄水で「蛇口回帰」を目指す東京都水道局
東京都水道局総務部 調査課長 筧 直
PDFファイル (107KB)
忘れられた水・地下水を掘り起こす (p.40)
飲料用「地下水膜ろ過システム」で業界トップに
株式会社ウェルシィ 代表取締役社長 福田章一
PDFファイル (108KB)
黄土高原に水と緑を (p.46)
水不足と禿山が生み出す貧困スパイラルの解消を目指して活動する日本のNGO
認定特定非営利活動法人 緑と地球ネットワー ク(GEN) 事務局長
高見邦雄
PDFファイル (177KB)
気象予測からカーボン・ナノチューブを使用した水の脱塩まで
IBMにおける水問題への取り組み (p.53)
IBMシステムズ&テクノロジー・グループ ビッグ・グリーン・イノベーションズ、
ストラテジック・グロース・イニシアティブス バイス・プレジデント
シャロン・L・ヌーンズ
PDFファイル (95KB)
コラム:見える水、見えない水 (p.58)
科学ジャーナリスト 武部俊一
PDFファイル (83KB)
無限大ギャラリー:世界最大都市・江戸の"高度"ローテク水利用技術 (p.60)
— いま、人類が直面するエネルギー問題のヒントにも —
作家 石川英輔 東京大学 名誉教授 月尾嘉男
PDFファイル (190KB)
編集後記 PDFファイル (23KB)
