
ご挨拶
時代を越えて変わらない創造性
時代の変化に合わせて、その時代に合った人財を育成することも大切ですが、いつの時代でも変わらない、時代を越えた人財の育成も重要です。人が持っている潜在能力とそれを発揮する可能性、その可能性が開花するためには、自分が可能性を持った存在であることを自ら信じることが必要です。
しかし、社会人になって何年か経つと、仕事と自分の関係、つまり自分自身の仕事観ができあがってきて、自ら更なる成長の可能性を限ってしまったり、組織が持っている柔軟性や変化への適応力を信じなくなっていったりする場合があります。創造力を発揮する組織、あるいは創造性の高い人財をつくっていくためには、自分自身の持っている可能性を信じて、その無限の可能性にチャレンジできる、そういった環境をつくることが重要になります。
卒啄(そったく。本来のそつは口へんに卒)同時という言葉がありますが、育てられる個人としては自分の可能性を信じて常に新しい自分を創ろうとし、人事部門や上司などの育てるほうは、社員の可能性を信じてチャレンジすることを後押しする組織風土をつくること、これが時代が変わっても変わることのない人財育成の基本だと思っています。
本来、人というものは育成されるものではなくて、自ら育ち成長していく存在です。人の持っている可能性がさまざまな環境の中ではぐくまれ、能力として開花していきます。人財育成を考える上で、優秀な人財を育成する、つまり「つくる」ということと、自らがさまざまな経験を通じて優秀な人財に「なる」ことの違いを理解する必要があります。
特に最近、社会人やリーダーにとって重要であるといわれている行動特性(コンピテンシー)を高めていく過程では、他人に教え込まれるのではなく、自分が体験や対話を通じて気付くことがまずとても重要です。行動特性が変わる、あるいは強くなっていくとき、人は新しい視点やものの見方に気付いています。その気付きによって、自分を取り巻くさまざまな事象や出来事に対する対応の仕方をこれまでと変えること、それが行動特性が変わるということです。そのためには自分と世界との関係を頭で論理的に理解しなおすのではなく、それまでの自分の行動やものの見方を越えると思える、新しい関係のとり方について心の底から腑に落ちることが必要です。
一方、日常の仕事の中で、日々の仕事をしながら新しい関係作りや物事の対応の仕方を変えることはまず困難です。変えようとするためには、周りの人たちとの関係やさまざまな出来事への対応について振り返る必要があります。
つまり日常の業務を一旦置いて、反省の場を作ることが必要です。この振り返りの時間と反省の場をさまざまなレベルで作っていくことが、組織のリーダーに求められる人財づくりのための機能です。
社員の成長を促すために自らの創造性を発揮すること、異なる意見や異質の視点を大切にすること、そして仕事やチームメンバーとの関係を常に活性化して、いかにさまざまな変化にチャレンジできるようにするか、ということを考えていくのが、これからの組織作り、組織開発ということになるのではないかと思っています。
その分野でもIHCSは、様々な形のご支援をさせていただくことができます。
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創造性を育むためには、社員を信じることが大切になります。それが形に表れたときには、マネージメントは社員を手放すのです。
つまり社員の可能性を信じて、社員の判断力、あるいは行動に期待して、それをやらせてみる。あるいはその創造性を発揮させてみる。それを実行することがマネージメントの大きな機能の一つである。そういうことが言われてきています。
2011年1月1日
代表取締役社長 片岡 久