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進化するRFID:第1回

思いも寄らない分野への適用の可能性

新たな局面を迎えるRFID 広がる可能性。食料品や不正医薬品の追跡、患者のケア、従業員の安全性確保・・・

RFIDの適用分野は流通業だけではありません。「情報」がRFIDによってモノと結びつくことで、さまざまな可能性が生まれます。 ここでは以下6つの分野でどのような適用の可能性があるかをご紹介します。

また、日本での実際のRFID事例についてはページ下部の「事例」の欄をご覧ください。

通学

スクール・バスの経路は予測可能であるべきですが、安全を最優先しながら、随時最適化することも必要です。RFID を導入すると、教育委員会はバスが定められたルートを通っているかどうかを判断し、運行がスケジュールに沿っているかを判断するための測定基準を決めることができます。さらに、遠隔測定機能を利用して、バス正面に装着された安全アームが何回開閉したかを確認できます。

薬の追跡

不正医薬品は非常に高くつく問題であるとともに、生命に関わる問題です。この問題に取り組む方法の 1 つとして、正規の医薬品を RFID タグで追跡できるようにして、製造ラインから薬局に至る、生産・流通・加工の過程の記録を残すことが考えられます。フロリダ州とカリフォルニア州では、すでに追跡機能の導入が法律で定められています。

新鮮な食料品の提供

AMRリサーチは、大半の食料品店では生鮮食料品がその店の利益の 50 パーセントを生み出す一方、損傷や盗難により、在庫数減少の 60 パーセントが生鮮食料品であると報告しています。生鮮食料品がコールド・チェーン(低温流通体系)を移動する際に、その温度を追跡しておけば、果物や野菜などの品質を改善して、保管期限を延ばすのに役立ちます。RFID ソリューションを利用することで、農場から処理センター、トラックの荷台、配送センターに至るサプライ・チェーン内のどこで温度が高すぎたか低すぎたかを割り出し、それに応じて調整することができます。

安全性の向上

揮発性の高い物質を扱う製油所やガス施設は、災害と隣り合わせの環境であるといえます。万一の場合、それが天災であれ、人災であれ、従業員の安全が常に最優先されます。RFID システムを使用すると、避難した従業員を即座に識別して、正確な人数を把握することができます。また、テロ攻撃の可能性を考えると、施設内の重要なエリアに出入りする人員を追跡することは、人と資産の両方を保護するうえで極めて重要です。

患者のケア

RFID システムは、長年、病院内で患者の場所を追跡するのに利用されてきました。しかし、新しいシステムでは、患者の状態も報告できるようになっています。RFID タグを医療監視機器と統合することにより、患者の健康データや緊急通知などをリモートで伝送できます。また、看護士が携帯しているワイヤレスの VoIP (Voice-over-IP) 電話で、監視機器から送られる血圧、酸素レベル、あるいは心電図といった患者情報に即座にアクセスことができます。

作業の合理化

工場の四方の壁に RFID ソリューションを埋め込むことによって、工場の作業方法を変革できます。自動車メーカー、電子機器メーカー、航空機および防衛関連企業などがこの方法を率先して採用しています。このテクノロジーによって再加工の必要性を最小限に抑え、ライン停止回数を削減し、製造ラインに材料をジャストインタイムで補充できるようになります。また、RFID タグとリーダーにより、組立ラインの処理を自動化して、作業現場での労力、コスト、ミスを減らすことができます。

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