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末續慎吾 is New Thinker 新しい発想で前進を続ける末續慎吾選手。その進化。その情熱。その創造力の正体とは何か。レノボと共鳴するポイントを探っていく。
末續慎吾選手インタビュー
第4回「人を感動させる走りへ」


陸上競技は孤独なスポーツである。しかし、末續選手は孤軍奮闘しているわけではない。同じアスリート仲間やコーチ、家族や友人、ひいては観客に勇気を与え、逆に与えられもしているはずだ。走るという行動を通じて周囲の人々を巻き込み、次々と輪を広げていく末續選手の影響力を探る。


- 末續選手の懸命な姿にはいつも感動させられます。走ることで周囲に勇気や元気を与えたいとお考えなのでしょうか。


実は、周囲の人々を感動させようと考えたことはありません。考えたところで、できることでもないですし。むしろ自分がレースでどれだけ力を出せるかに懸けている。その方が、結果的に感動をつくりだせると思います。
走るという単純な行動に、なぜ人はここまで感動するのか。それは、もう速く走る必要のなくなった人間があえて人間力の限界に挑戦するからでしょう。僕が持てる全ての力をふり絞るほど、自分も感動するし、見ている人とも根っこのところで共有できるのです。観客席から「ありがとう!」という声が飛んできたとき、同じ人間としてつながったことを特に実感しますね。


- 陸上競技界をリードする存在として、後進のことはどう思われますか。

僕は子供のための陸上教室に積極的に参加しているのですが、自分が関わった子供の中から将来陸上選手が出てくるとうれしいですね。いつも陸上教室で意識しているのは、テクニックを教えるのではなく、走る楽しさを伝えるということ。だから先生の立場からものを言わずに、一緒に遊ぶようにレッスンしています。いまの子供って罰として走らされることが多いじゃないですか。どんな運動部でも、ミスをしたら「走ってこい!」となる。もともと子供は走ることが大好きなはずなのに、大人によって価値観を変えられているんです。何か違うと思いますね。僕が運動部の監督だったら、罰ではなく、ご褒美として走らせますよ。「ナイスプレー! 走ってきていいゾ!」って(笑)。
あと、後進のことで言うと、一緒に練習している大学生には世界レベルに成長してほしい。僕が先人の背中を追ってきたように、後輩には自分の背中を追いかけてほしいですね。そのためにも僕は彼らのお手本であり続けなければならないんです。


- 逆に、末續選手を勇気づけてくれる人はいますか?

まず、陸上競技者の朝原宣治選手。いま朝原さんは30代半ばだと思いますが、まだ現役でがんばっている。あれほど長く競技を続けられることは運でも奇跡でもなく、それだけの努力と思慮深さがあるからです。朝原さんのように、僕もできるだけ長く第一線で走れたらいいなと思います。
次に、格闘家の武田幸三選手。あの魂のこもった戦いぶりには、勝っても負けてもシビれますよ。武田さんはKO勝利が多いぶん、KO負けも多いんです。倒されることを恐れず、皮を切らせて骨を絶つギリギリのところで戦っているからです。ただ強いだけじゃない、挑戦者としての姿にはただただ感動させられますね。僕も“魂の格闘家”ならぬ“魂の走り屋”でありたいものです。
最後に、母親ですね。世界で唯一、僕の弱音を受け止めてくれる人です。基本的に弱音なんて、そこらじゅうで吐いたところで何も変えられない。ただ愚痴っぽくなるだけじゃなくて、次につながる希望を見つけられる場所をひとつ決めておくことが大切なのだと思います。(了)

「母親が勇気を与えてくれる」。このようなインタビューで、20代の青年がなかなか素直に口にできる言葉ではない。人を想い、人に想われる末續選手の優しさと器量の広さを見た気がした。子供や後輩に対する愛情も深く、常に人材育成に努めるレノボとしても目の覚める思いであった。取材の最後に末續選手は、私たちにありがとうと言った。こちらの方こそ、末續選手の素晴らしい人間性に心から感謝したい。
 
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末續慎吾選手インタビュー
第1回 「進化とは追求し続けること」


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2003年の世界陸上パリ大会男子200mでは銅メダルを獲得するなど、日本人には不可能と言われてきたことを可能にしてきた末續選手に話を聞いた。
末續慎吾選手インタビュー
第2回「限界を打ち破る独創のアイデア」


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末續選手のトレーニング内容と、飽くなき探求心についてインタビューする。
末續慎吾選手インタビュー
第3回「オフの日は自分の原点に帰る」


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末續慎吾という名の戦士はどのようにオフの日を過ごし英気を養っているのだろう。事前の情報によると末續選手は多趣味らしいのだが…。実際のところを聞いてみた。

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