1995年7月21日
IBMとロータスが合併後の製品戦略を発表
【1995年7月20日(現地時間) 米国ニューヨーク州アーモンク発】
IBMコーポレーションとロータス社が合併を正式に完了してから2週間後
の本日、両社は次のような一連の製品戦略の概要を発表しました。
●Lotus Notes**をIBMのワークグループ・クライアント
およびメール製品、メッセージング製品、そしてグループウェア・サー
バー・プラットフォームに採用します。
●Lotus SmartSuite**をIBMのデスクトップ製品群
として位置付けます。
●Lotus**の名称を、IBMのPCアプリケーションおよびワーク
グループ・ソフトウェアのブランド名として採用します。
IBMのシニア・バイス・プレジデント兼ソフトウェア・グループ・エグゼ
クティブのジョン・M・トンプソン氏は、次のように語っています。
「この製品戦略は、IBMとロータスとの補完関係から生まれる力を一層強
力なものにして、お客さまにおける情報の利用・共有方法の強化をお手伝いす
ることを目的としています。ロータス・ブランドをパーソナルおよびワークグ
ループ・アプリケーション製品に採用する理由は、ロータスが統合グループウェ
ア/メッセージ通信の分野でリーダーシップを発揮しており、ブランドとして
も高い価値を持っているからです。我々はNotesプラットフォームのオー
プン性を継承するとともに、Notesが開拓した分野の成長を促し、お客様
やビジネスパートナーの利益を図っていく考えです」
また、IBMシニア・バイス・プレジデント兼ロータスCEOのジム・マン
ジ氏は、こう述べています。
「IBMが、ロータス・ブランドとロータスのデスクトップ/通信製品に対
する明確な姿勢を示したことで、互いの長所を融合して現在および将来のお客
様のニーズにこたえようという我々の姿勢が、明確に市場に伝わるでしょう。
両社のブランド、製品、そしてテクノロジーをどう統合するかという複雑な問
題も、我々が互いに持っているエンドユーザー向けソフトウェアと、拡張性の
あるエンタープライズ・システムを組み合わせることで、迅速に解決すること
ができます。私たちが一緒に事業を展開することで、個人、チーム、そして組
織全体の生産性を高めてゆくことができると確信しています」
本日発表した製品戦略の概要は以下のとおりです。
●グループウェア・アプリケーションを開発・展開するための有力なクラ
イアント/サーバー・プラットフォームであるLotus Notes
を、IBMのワークグループ・クライアントに位置づけます。また、
Notesサーバー製品ファミリーはIBMのメール、メッセージ通信、
およびグループウェア・サーバー・プラットフォームとして位置づけま
す。
Lotus Notesは、市販されている主要OSをすべてサポート
します。例えば、IBMのOS/2 Warp、マイクロソフトのWi
ndows 3.1およびWindows NT、アップルのマッキン
トッシュ(クライアントのみ)、そして4つのUNIXプラットフォー
ム(IBM AIX、サンのソラリス、ヒューレット・パッカードのH
P−UX、サンタクルズ・オペレーションのOpenServer)な
ど。また、Notesサーバーも、ノベルのNetWare上にローダ
ブル・モジュールとして提供されます。
IBMのWorkGroup* 機能とNotes製品は、来年にかけ
て統合される予定です。IBMはWorkGroupのお客さまを引き
続きサポートしつつ、お客さまがNotesへ移行する際の支援もして
いきます。
●ロータスの1−2−3**、Ami Pro**(間もなくWord
Proに呼称変更の予定)、Freelance Graphics*
*、Approach**、Lotus Organizer**、S
creenCam**から構成されているSmartSuiteを、I
BMのデスクトップ製品群として位置づけます。
SmartSuiteには、現在OS/2Warp版とWindows
3.1版があります。OS/2とWindows95向けの新しい32
ビット版は、現在開発中です。
ロータスのスイート製品開発チームは、IBMが提携しているStar
Divi−sion社からの技術を検証し、可能ならば将来それをSm
artSuiteに採用します。
●cc:Mail***はIBMのメール製品として位置づけます。
cc:Mailは、今後も従来のファイル共有サーバーをサポートし、
近く発売されるNotesリリース4というサーバーにより、クライア
ント/サーバー環境においても稼働できるようになります。将来は、イ
ンターネット等の外部ネットワークのメールも直接サポートし、あらゆ
るネットワークのメール処理が単一の窓口で処理できる製品に発展させ
ます。クライアント/サーバー環境の統合メッセージ処理やグループウェ
ア機能を必要とするお客さまには、Notesリリース4が最適です。
Notesリリース4のメール機能は、cc:Mailのユーザー・イ
ンターフェースを完全にサポートします。
IBMは、UltiMail* のお客さまを引続きサポートしますが、
お客さまのcc:Mailへの移行を積極的に支援する計画です。
IBMとロータスは、両社の既存の製品ラインが補完関係にあることから、
ロータスのデスクトップ製品、グループウェア製品、およびクライアント・レ
ベルの技術と、IBMが得意とする大規模な基幹業務用システムを統合し、そ
の長所を併せ持つソリューションを提供していきます。統合されるテクノロジー
としては、リレーショナル・データベース、コンテクスチャアル・サーチ、ド
キュメント・マネージメント、デジタル・ライブラリー、ワークフロー、イメー
ジ処理やメッセージ処理などがあります。以下にその例を述べます。
●Lotus Organizerは、IBMのパーソナル情報マネー
ジャー(PIM)およびカレンダー/スケジュール製品として位置づけ
ます。Organizerのユーザー・インターフェースとパーソナル・
カレンダー機能は高い評価を受けており、これをIBMのWorkGr
oupのビジネス用スケジュール機能と統合することにより、既存のI
BMのPROFSやOfficeVisionとの接続性を強化します。
●Lotus Approachは、IBMのデスクトップ・データベー
スと位置づけます。Approachは、ロータスのPowerKey
データアクセス技術により、デスクトップからDB2にアクセスする際
のリンクとして機能します。
●Lotus Notes Document Imagingは、IB
Mのデスクトップ画像製品と位置づけます。LN:DIは、下位サーバー
用製品として、上位のIBM ImagePlus* 製品群を増強し
ます。
注)LN:DI(リンディ)は、Lotus Notes上のアプリケー
ションのひとつで、イメージデータを処理するプログラム。LN:
DIを用いて蓄えられたデータはイメージ文書と呼ばれ、スキャナー
からの読み込み、ファイルのインポート、クリップボードからの貼
り付けなどによってノーツのデータベースとして作成できます。こ
れを用いることによりユーザーはNotes上でのイメージデータ
の取り込み、操作、表示などが行なえます。
合併前からIBMとロータスは、全世界における販売、マーケティングなど
の提携に加えて、開発における重要な協力関係を結んできました。Lotus
Script**の拡張がその好例で、これによってNotesアプリケーショ
ンからIBMのMessageQueueing Series(MQSer
ies* )や、CICS* 製品が管理するネットワーク、情報等へのアク
セスが可能になりました。さらに、IBMのAuto−mated Data
Storage Management(ADSM* )製品をNotes
で利用したり、OS/2 Warp ConnectでNotesExpr−
essを構築することも可能です。IBMとロータスが合併以前に締結した契
約は、すべて引き続き効力を持ちます。
以上
日本での製品提供に関する補足説明
1)IBM AIX版:日本語対応はリリース4にてサポートされます。
2)SmartSuite:日本ではLotus SuperOffice
(Windows 3.1版)として販売しています。
3)WorkGroup:日本では未発表です。
4)UltiMail:日本では未発表です。
5)PowerKey:Approach製品に含まれているデータベース
を読み書きするためのモジュールで、ODBC対応のデータベースを、
オリジナルのデータベースのようにデータ検索/更新できるものです。
6)Lotus Notes Document Imaging:日本で
は未発表です。
* IBM Corp.(米国)の商標です。
** ロータス・ディベロップメント社の商標です。
*** ロータス・ディベロップメント社の全額出資子会社である cc:Ma
il,Inc.の商標です。
WindowsはMicrosoft Corp.の商標です。
UNIXはX/Open Company,Ltd.を通してライセン
スされる商標です。
本文中の他の全ての商品名は、各社の商標です。