2001年4月12日
ネットワーク環境での新しいストレージの利用を提案
−SCSI接続ストレージをネット経由で利用する新技術「iSCSI」対応製品などを発表−
日本IBM(社長・大歳卓麻)は12日、磁気ディスク装置などのストレージ製品を、従来のSCSI (Small Computer System
Interface) ケーブルによる接続ではなく、EthernetなどのLAN環境からインターネットをはじめとするネットワーク経由で接続して利用する新技術
『iSCSI (別称:SCSI over IP、Internet SCSI)』を採用したネットワーク・ストレージ製品『IBM TotalStorage IP
Storage 200i』を発表しました。標準価格(消費税別)は2,999,500円から、出荷開始予定日は本年6月29日です。
iSCSIは、IBMとシスコシステムズが、両社のネットワーク技術とストレージ技術を融合して共同開発した新技術で、一般的な入出力規格であるSCSIの通信規格を
IPネットワーク上で利用できる (TCP/IP上でSCSIコマンドを使用)ようにするものです。インターネット関連技術の標準化団体である「IETF」(注)に共同で
iSCSIを提出しています。
本日発表したネットワーク・ストレージ「IP Storage 200i」は、iSCSIを採用したIBMの初めての製品です。 当製品を利用することでお客様は、
SCSIカードやSCSIケーブルを使用せずに既存のLANやインターネットにストレージを接続することができるため、簡単かつ低コストでストレージを導入することができ
るほか、ストレージをネットワーク上に分散して配置することも容易になります。
一般的なオフィスでは、サーバー単位にストレージがSCSIでローカル接続されています。この方法では、SCSIケーブルの延長範囲までしかストレージを設置できない上、
ディスク容量が不足した場合にもサーバー単位で追加しなければなりません。 しかし、Ethernet等のLAN環境に、IP Storage 200iを導入することに
より、ストレージ設置場所に関する距離制限が全くなくなるだけではなく、各々のサーバーに対して必要となる追加ディスクを1台のIP Storage 200iで提供する
ことができるようになります。
この特徴は、ERPやCRMといった膨大なデータを扱うアプリケーションはもちろん、大量のサーバーやストレージを一括管理する必要があるASPやISP事業者にも最適な
ソリューションとなります。
また、例えば比較的天災の少ない都市にiSCSI装置を分散配置して、地震などの自然災害対策としてデータのバックアップを取ったり、分散配置されたストレージを集中管理
するためにも利用できます。
IP Storage 200iは、ワークグループ向けとなるモデル100(タワー型)と部門サーバー向けとなるモデル200(ラックマウント型)の2機種を提供します。
モデル100のディスク容量は109GB〜218GB、モデル200は、218GB〜1.7TBまで搭載可能です。サポートOSは、Windows
NT(R)、Windows 2000およびLinuxです。
また本日同時に、NAS(Network Attached Storage:ネットワーク接続型ストレージ)とSAN(Storage Area Network)を統
合するゲートウェイ製品「IBM TotalStorage NAS 300G」を発表しました。
NAS 300Gは、大容量データ用の最先端ストレージ管理システムであるSANの高い信頼性と、NASの柔軟な接続性という両者のメリットを融合するゲートウェイ製品で
す。
お客様は、NAS 300Gを使用することで、IP ネットワークを経由して、SAN環境における高パフォーマンスと拡張性に富んだストレージを利用することができます。
また、NASへのアクセスと同様に業界標準の通信プロトコル(NFS、CIFS、HTTP、FTPなど)による柔軟な接続性、運用管理の容易性、ファイル共用などの長所を
もって、大量データへの高速アクセスが可能になります。
さらに、信頼性の高いSAN環境において一元的に管理されたストレージ装置を有効に活用することができるため、お客様の大切な資産であるデータを保護しながら、TCO
(Total Cost of Ownership)の削減を実現したストレージ・ネットワークを構築することができます。接続できるSAN環境は、IBMの
Enterprise Storage Server (ESS)、Modular Storage Server (MSS)をはじめ、他社製品を含むさまざまなスト
レージ製品との相互運用性を持っています。
当製品はラック搭載型で、ノード数などが異なる2モデルを提供します。サポートOSは、Windows(R)、AIX(R)、Solarisなどの
UNIX(R)、およびLinuxです。
<製品の価格および出荷時期>
| 製 品 名 | 標準価 格(*)(税別) | 出荷開始予定日 |
|---|---|---|
| IBM TotalStorage IP Storage 200i タワー型 | 2,999,500円から | 2001年 6月29日 |
| IBM TotalStorage IP Storage 200i ラックマウント型 | 6,019,500円から | 2001年 6月29日 |
| IBM TotalStorage NAS 300G モデルG00 | 6,927,500円から | 2001年 4月12日 |
| IBM TotalStorage NAS 300G モデルG25 | 14,090,500円から | 2001年 4月27日 |
(*)関連機構を含む最小構
以上
(注)IETF (Internet Engineering Task Force)は、プロトコルをはじめインターネット関連技術の標準化を推進する団体です。開発当
初の仕様はInternet Draftとしてインターネット上で公開されます。詳細については、http://www.ietf.org/をご参照ください。
IBM、AIX、TotalStorageはIBM Corporationの商標。
Windows、Windows NTはMicrosoft Corporationの登録商標。
UNIX は X/Open Company Limited がライセンスしている米国ならびに他の国における登録商標。
その他の社名、製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標。
