2003年5月13日
日本アイ・ビー・エム株式会社
目黒区役所の庁内ネットワークをLinuxで構築
−「情報セキュリティ基本方針」に基づき安全性・信頼性・効率性を重視−
日本IBM(本社・東京都港区、社長・大歳卓麻)は、オープンソースの基本ソフト「Linux」を活用した目黒区の新庁内ネットワーク(イントラネット)の構築を進めてき
ましたが、この度本格稼動したことを発表しました。目黒区は、個人情報保護を最優先とするシステム構築に向けた「情報セキュリティ基本方針」を2002年8月1日に定めて
おり、その考えに基づき当イントラネットを構築しました。
目黒区は本年1月6日、新しい区役所を保健所・東京都目黒都税事務所を含めた総合庁舎に移転するとともに、庁内ネットワークの整備を進め、業務改善の基盤としてのイントラ
ネットを構築してきました。約2カ月で開発されたイントラネットは、オープンソースのOS(基本ソフトウェア)であるLinux(「RedHat」)を搭載した、
IBM(R)のIA(インテル・アーキテクチャー)サーバー『IBM
xSeriesTM』8台と、OSにWindows(R)を搭載した職員
向けパソコン約300台を結んだもので、メール・システムが中心です。
Linuxは設計情報(ソースコード)が公開されているため、ウイルスやクラッキングなどの攻撃に対し、自力で対策を講じられることが評価され、電子政府・電子自治体の基
盤となるソフトウェアとして関心が高まっています。地方自治体でも、一部の業務用システムにLinuxを導入する事例が増加していますが、今回、目黒区においても初めて本
格的にLinuxが稼動するシステムを構築しました。
目黒区のイントラネットは、オープンソース・ソフトウェアを大幅に取り入れることで、障害に強いシステムを低コストで実現します。例えば、パソコンから、Linuxが稼動
するサーバーで管理しているデータを利用する際に、パソコンの認証を行う認証サーバーを2重化(ホットスタンバイ)し、システムの可用性を向上させました。ホットスタンバ
イとは、1台の本番サーバーと、その予備のサーバーをもう1台、常に電源がついている状態でシステムを構成することで、本番サーバーに障害が起きても、予備サーバーが本番
サーバーに代わり、システムを止めることなく運用を続けられるメリットがあります。今回、認証サーバーのホットスタンバイは、オープンソースのソフトウェアである
Sambaと、ネットワーク利用者のアドレスなどの情報を管理し認証するサービス(ディレクトリー・サービス)を行うための通信規格LDAP(Lightweight
Directory Access Protocol)を採用し、組み合わせることにより低コストで構築できました。
今回のシステムでは、インテル(R)社製 のXeonTM プロセッサーを搭載したIBMの薄型ラック型IAサーバー「xSeries335」と「xSeries345」の2機種
が採用されました。これらのサーバーは、以下のIBMの技術や機能を備えており信頼性が高いことが特徴です。
- 「ChipkillTM技術」---メモリーの信頼性を大幅に向上させる技術
- 「Light-Path 診断機能」---障害発生時に発生個所をLED(Light Emittingダイオード)の光で示す機能
- 「自律型コンピューティング技術」---コンピューター自身が事前に障害を検知する障害予知機能
目黒区は今後、本システムを基盤にグループウェアの導入を計画しているほか、セキュリティ強化を図るためのICカードの導入などを計画しています。
以上
IBM、e-businessロゴ、
、xSeriesはIBM
Corporationの商標。
Linuxは、Linus Torvals氏の商標。
WindowsはMicrosoft Corporationの商標。
その他の社名、製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標。
