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2003年11月17日

IBM「Blue Gene」、スーパーコンピューター上位500リストに登場
「1台で1テラフロップ」はスーパーコンピューターの新しい波の始まり

[米国ニューヨーク州ヨークタウンハイツ 2003年11月14日(現地時間)発]

IBM®は14日(現地時間)、ほぼ30インチ型テレビの大きさのコンピューターが、世界で最も強 力なスーパーコンピューターの第73位にランクされたと発表しました。

「トップ500スーパーコンピューター」プロジェクトは、業界標準のベンチマークにより判定した最速のスーパーコンピューター上位500機種の最新ランキングを発表しま す。ピーク速度が2テラフロップス(毎秒2兆回の演算能力)のIBM製スーパーコンピューターBlue Gene/Lの初期小型プロトタイプは、約1立方メートルという ラック半分のスペースしか専有しないにもかかわらず、世界の最先端を行くものとして評価されました。

現在、米国カリフォルニア州のローレンス・リバモア国立研究所用に構築中の完全な機種Blue Gene/Lは、大きさが128倍で、ラック64台分のスペースを専有しま す。2005年の完成時には、Blue Gene/Lがスーパーコンピューター上位500機種リストの第1位になるものとIBMは予測しています。これは、現在最速のスー パーコンピューターと比較して、速度が6倍、演算1回当りの消費電力が15分の1、サイズが10分の1以下というコンパクトなものとなります。

IBMリサーチの試験的サーバー・システム担当ディレクター、ウィリアム・プリーブランクは次のように語っています。
「Blue Geneがトップ500リスト入りをしたことは、スーパーコンピューティングの歴史における飛躍的な前進を意味しています。これにより、スーパーコンピュー ターやサーバーの構築方法に革命がもたらされるとともに、そこで動作できるアプリケーションの種類がさらに広がることでしょう。これはスーパーコンピューター・ファミリー としてのBlue Geneにとっての画期的な出来事であり、試験的研究に対するIBMの持続的なコミットメントから生まれた科学的功績といえます。」

Blue Gene/Lのプロトタイプ機は、物理的に見て、Linuxクラスターなどの既存の機種で同等の計算能力を持つ機種の20分の1ほどの大きさです。比較すると、 現在の2テラフロップのスーパーコンピューターは、多くの場合、12台以上のラックが設置され、部屋全体を専有しています。IBMの研究者は消費電力量、コスト、スペース の各要件を激的に削減することで、超並列コンピューティングを廉価で実用的な利用しやすい学術・商用ツールへと転換することに貢献しています。

ローレンス・リバモア国立研究所ASCIプラットフォーム研究責任者、マーク・シーガー氏は次のように語っています。
「私たちは、このスーパーコンピューターのスケールが空前のものであることから、Blue Geneの今後の展望に大いに胸を躍らせています。私たちが実施できる学術的研 究の規模には驚くべきものがあります。」

Blue Geneファミリー:スーパーコンピューティングの新時代の幕開け
Blue Geneは、消費電力とフロア・スペースを今日最速のシステムと比べてわずかなものに削減しながら帯域幅、拡張性、大量データの処理能力について最適化された スーパーコンピューター・ファミリーを新たに構築するという、IBMのスーパーコンピューティング・プロジェクトです。Blue Geneの巨大ともいえる計算能力を活か すためにIBMが探究している最初のアプリケーションのひとつに、人間のたんぱく質の解析モデル構築があります。たんぱく質の折り畳み構造の仕組みを詳しく研究すること で、疾病について深く理解し可能な治療法を発見するチャンスが医療研究者にもたらされると期待されます。

ファミリー最初のマシンであるBlue Gene/Lは、約360テラフロップス(毎秒360兆回の演算処理)のピーク・パフォーマンスで動作して、64台のラック(テニ ス・コートの約半分のみのスペース)を専有します。ローレンス・リバモア国立研究所(LLNL)の研究員は、Blue Gene/Lを使って、現在利用可能なものよりはる かに高い計算能力を必要とする物理現象のシミュレートを行っていく予定です。LLNL研究員では、Blue Gene/Lを使って、宇宙学と連星の動作、高性能爆薬の動作 と経年変化、およびレーザー・プラズマの相互作用などの分野を研究したいと考えています。

アーキテクチャーも、さまざまなアプリケーションにすぐに適応できることを実証しており、物理サイズが小さく電力効率が良いために、現在のスーパーコンピューティング・リ ソースより手頃な価格で提供される予定です。

Blue Gene/Lは、National Nuclear Security AdministrationのAdvanced Simulation Conputing(ASC)プログラムの一部です。LLNLはカリフォルニア大によってNNSAのために運営されています。トップ500のリストは、世界中のコンピュー ター・サイエンス研究者のグループによって編纂されています。

以 上

IBMはIBM Corporationの商標

<ホームページ>
日本IBMトップページ:http://www.ibm.com/jp/
プレスリリース:http://www.ibm.com/jp/NewsDB.nsf/press