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<ご参考資料>

2004年6月28日

株式会社ニッセイ基礎研究所
日本アイ・ビー・エム株式会社

−最大80倍の高速化に成功−
グリッドによる金融リスク管理の共同研究成果を外販
−変額年金システムのグリッド化も協業へ−

株式会社ニッセイ基礎研究所(本社・東京都千代田区、社長・正田文男、以下ニッセイ基礎研)と日本IBM(本社・東京都港区、社長・大歳卓麻)は、共同研究を進めていた ネットワークを介して複数のコンピューターを結ぶことで仮想的に高性能コンピューターをつくる次世代コンピューター技術「グリッド・コンピューティング」を利用した「リス ク統合管理システム」を実用化し、「グリッド版『金融統合リスク管理ソリューション(仮称)』」として、本日より販売を開始します。また、両社は共同研究体制を拡大し、新 たに変額年金システムのグリッド化を進めていく計画です。

2003年8月から2004年3月まで行われた両社の共同研究は、「市場リスク」と「信用リスク」を統合的に計測し、金融機関のリスクを正確に評価するリスク統合管理シス テムを、グリッド技術に対応させるものです。日本で初めて金融機関向けシステムをグリッド化する試みで、従来のUNIX®サーバーで不足している処理能力を大幅に向上させることを目的に進めてきました。オフィスの業務用PCやPCクラス ターなどのCPU能力を最大限、利用することで、リスク統合管理システムのシミュレーション(モンテカルロ法など)を高速化する狙いです。

ニッセイ基礎研と日本IBMの東京基礎研究所(神奈川県大和市、所長・久世和資)で行った共同実験では、ニッセイ基礎研のオフィス業務で利用している50台のPCによるグ リッド・システムで10,000回のシミュレーション処理を行った場合、それまでニッセイ基礎研が使用していたUNIXサーバーでは10時間かかっていたところを44分と 約13倍に高速化しました。また、同じ構成で100,000回のシミュレーションを実行したケースでは95時間を70分と、想定以上の約80倍もの高速化に成功しました。

また、リスク統合管理システムに不可欠な以下の3つの技術の実証にも成功しています。

日本IBMでは、これら3つの技術を統合した中核技術「金融グリッド・マネージャー(仮称)」を、金融市場におけるグリッド・コンピューティングの中核ソリューショ ンとして今後横展開をしていきます。また、米ホーソーンの「IBMインダストリー・ソリューション・ラボ」内に、金融グリッド・マネージャーのデモ環境を構築し世界への横 展開を開始します。

ニッセイ基礎研では、今回の成果を受けてIBM®との共同研究体制を拡大し、変額年金アプリ ケーションのグリッド化を進めていく計画です。アメリカではここ10年間で変額年金の販売額が約10倍に増加しており現在市場規模が約1400億ドルといわれています。日 本でも規制緩和や高齢化・少子化などを背景に注目を集めており、今後市場規模が急速に拡大することが予測されています。

今回の共同実験の成果となる「グリッド版『金融統合リスク管理ソリューション(仮称)』」は、ニッセイ基礎研の「グリッド版リスク管理アプリケーション(仮称)」と、日本 IBMの中核技術「金融グリッド・マネージャー(仮称)」を組み合わせにより構成されます。「グリッド版リスク管理アプリケーション(仮称)」は、株式会社 日本金融シス テム研究所(本社・東京都中央区、樋口賢次社長)が、「金融グリッド・マネージャー(仮称)」は日本IBMが、本日より販売開始します。なお、当ソリューションは Windows®とLinux上で稼動します。また、グリッド版リスク管理アプリケーション (仮称)の販売価格は最小構成で約25,000,000円から、金融グリッド・マネージャーは個別見積もりとなります。

以 上

IBMは、IBM Corporationの商標。
UNIXは、The Open Groupの米国およびその他の国における登録商標。
Windowsは、Microsoft Corporationの商標。

<ホームページ>
日本IBMトップページ:http://www.ibm.com/jp/
プレスリリース:http://www.ibm.com/jp/NewsDB.nsf/press