本文へジャンプ

<ご参考資料>

2004年9月7日

日本アイ・ビー・エム株式会社

産総研がIBMのスーパーコンピューター「Blue Gene/L」を採用

日本IBM(社長・大歳卓麻)は、独立行政法人産業技術総合研究所(理事長・吉川弘之、以下 産総研)の生命情報科学研究センター(センター長・秋山泰)が、タンパク質の立体構造予測用コンピューターシステムとして、IBM(R)のスーパーコンピューター「Blue Gene(R)/L」を2005年2月に導入することを発表します。

Blue Gene/Lは、産総研がお台場地区に現在建設中の「バイオ・IT融合研究棟(仮称)」内に設置され、産総研 生命情報科学研究センターが戦略的に推進するバイオインフォマティクス分野の研究開発に利用されます。特に、ゲノムプロジェクトで得られた豊富な遺伝子配列情報を産業分野 でも活用するため、その遺伝子が生産するタンパク質の立体構造を予測する「タンパク質立体構造予測」や、得られた立体構造と薬物候補化合物との相互作用の有無を調査する 「タンパク質−化合物ドッキング」などの研究にBlue Gene/Lの超高速計算能力がフルに利用される予定です。

また、IBMのリサーチ部門と産総研は、Blue Gene/L上でのタンパク質折りたたみシミュレーション用にデザインされたIBMのアプリケーション・ソフトウェアを 使った共同開発の可能な分野についても検討しています。

2005年2月に産総研に導入される予定のBlue Gene/Lは、超並列計算方式による大規模計算機で、4台のラックから構成され、最大22.8テラフロップス(注: 1テラフロップスは、1秒間に1兆回の浮動小数点演算)の処理能力を持ち、生命情報科学研究センターの既存コンピューターシステムの24倍の性能を持つ予定です。さらに、 同程度の計算能力を持つシステムと比較すると、演算能力あたりの比較で約1/10以下の消費電力と約1/16以下の設置スペースを実現します。

2004年6月に発表された「スーパーコンピューター上位500リスト(http://www.top500.org/list/2004/06/)」中にIBMの研究所に設置されたBlue Gene/Lのプロトタイプ版が4位と8位にランクインしていますが、今回、産総研に導入されるシステムを仮に現時点のリスト上で比較すれば世界3位の性能に匹敵します。

ゲノムから読みとった情報を、タンパク質工学や薬剤設計に応用していくことは、21世紀の人類に課せられた大きな課題であり、スーパーコンピューターの活躍が期待される分 野です。産総研 生命情報科学研究センターでは、タンパク質立体構造予測の研究で国際的な成果を挙げています。

以上

Blue Geneについて:
Blue Geneは、今日最速のシステムと比べて、わずかな消費電力と設置スペース、帯域幅、拡張性、大量データの処理能力について最適化されたスーパーコンピュー ター・ファミリーを新たに構築するという、IBMのスーパーコンピューティング・プロジェクトです。このプロジェクトは1999年にIBMのリサーチ部門で始まり、将来的 には世界中の政府や大学の研究者によって活用されると共に、ゲノム解析、自動車の設計、金融、気象予測、流体力学など、全く異なる多様な分野における先進的な取り組みに活 用されることが期待されています。米国のアルゴンヌ国立研究所およびオランダの天文学機関ASTRONも、2005年にBlue Gene/Lを導入し、ユニークな科学的な課題に取り組む予定です。

Blue Gene/Lは、米エネルギー省の国家核安全保障管理局(National Nuclear Security Administration)のAdvanced Simulation Computing(ASC)プロジェクトの一部でもあります。IBMは2001年から NNSCと共同でBlue Gene/Lの研究開発に取り組んでいます。NNSAは、大規模なBlue Gene/Lのシステムを、2005年にローレンス・リバモア国立研究所に導入し、物理現象の シミュレーションに活用する予定です。

IBM、Blue Geneは、IBM Corporationの商標

<ホームページ>
日本IBMトップページ:http://www.ibm.com/jp/
プレスリリース:http://www.ibm.com/jp/NewsDB.nsf/press