2005年4月11日
三洋電機株式会社
日本アイ・ビー・エム株式会社
三洋電機と日本IBM
マイクロ燃料電池を用いた
「ノートPC用ハイブリッド電源システム」の実用化に向け協業
三洋電機株式会社(社長・桑野幸徳、以下三洋電機)と日本アイ・ビー・エム株式会社(社長・大歳卓麻、以下日本IBM)は、このほど、ダイレクトメタノール形のマイクロ燃料電池を用いたノートパソコン用ハイブリッド電源システムの実用化に向けて、共同での研究及び開発を加速していくことに合意しました。
三洋電機はこれまで、ノートパソコンなどの小型機器用途のマイクロ燃料電池に関し、基礎的研究開発を進めてきました。その後、日本IBMでThinkPad®の開発を行っている大和事業所と次世代電源システムの共同検討を進め、マイクロ燃料電池と小形二次電池の機能をハイブリッド化する新しいコンセプトを確立しました。
今回、共同研究を始めたハイブリッド電源システムは、燃料電池専用ノートパソコン向けではなく、既存のThinkPadに接続して使用することができる汎用性の高さが特長です。また、ノートパソコンの稼動中に燃料カートリッジを交換できるホット・スワップにも対応しています。このため、燃料カートリッジを交換すれば、時間の制約を受けずに、連続してパソコンを使用することが可能となります。現在開発しているような電源システムが実用化されれば、オフィス内でのパソコンの完全ワイヤレス化という、快適な職場環境が実現できます。また、野外など、AC電源の供給が受けられない場所でのパソコン利用が一層便利になるものと考えます。
現在、マイクロ燃料電池に関して、ノートパソコンや携帯電話などの小型携帯機器用途として各社の研究開発が活発化していますが、両社は革新的な機能を持ったノートパソコン向けの次世代電源システムをターゲットとして、マイクロ燃料電池と小形二次電池をハイブリッド化したACコードレス電源の開発および実用化検証をさらに推進してまいります。これは、マイクロ燃料電池の持つ「継続的な発電能力」と小形二次電池の持つ「蓄電機能」、「高出力放電能力」を組み合わせることにより、ACコードレス電源としてシステムの可能性を拡大する新しい取り組みです。将来的には、ノートパソコン本体にオプションとして内蔵可能なマイクロ燃料電池など更なる小型化と携帯性を追求していく予定です。
三洋電機は、1964年にニカド電池、1990年にニッケル水素電池、1994年にリチウムイオン電池の生産を開始。携帯電話やノートパソコンなどの電源として世界中のメーカーに供給している、小形二次電池のトップメーカーです。日本IBMの大和事業所は、堅牢性と信頼性でビジネス・ユーザーに高い評価を受けているThinkPadの開発責任を持っています。三洋電機のこれまでの小形二次電池のトップメーカーとしての技術と資産、日本IBMのモバイルコンピューティングの先駆者としての経験と資産を組み合わせることにより、高機能な次世代電源システムと先進的なモバイルコンピューティング環境の開発を目指します。
以 上
ThinkPadは、IBM Corporationの商標です。
その他の製品名および会社名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
●ノートパソコン用ハイブリッド電源システム コンセプトモデルのスペック
| 【出 力】 | 12~72W |
| 【出力電圧】 | DC 16V |
| 【使用時間】 | 燃料カートリッジ1個当り約8時間 ※使用状況によって異なります。 |
| 【サ イ ズ】 | 270 mm × 282mm × 16~54mm |
| 【質量(燃料除く)】 | 2.2kg(内蔵バッテリー0.2kg含む) |
| 【燃料カートリッジ】 | 容量 130cc |
| 【使用燃料】 | メタノール |
| 【内蔵バッテリー】 | ThinkPad用 オプションバッテリーパック 「ウルトラベイ・スリム リチウム・ポリマー・バッテリー・パック」 |


<ホームページ>
日本IBMトップページ:http://www.ibm.com/jp/
プレスリリース:http://www.ibm.com/press/jp/