<ご参考資料>
2005年5月17日
IBMのソフトウェアとサービスで主要ITプロセスの統合を自動化
-新「ITサービス・マネージメント・ソリューション」で企業のインフラ運用管理を合理化-
[米国テキサス州オースティン 2005年5月16日(現地時間)発]
IBM®は16日(現地時間)、企業が全社にわたって組織横断的に、ITプロセスの設計と統合(セキュリティー・パッチの配布からサーバーの追加に至るまで)を自動化/標準化するためのソフトウェアとサービスから成る新ソリューション「ITサービス・マネージメント・ソリューション」を発表しました。
「ITサービス・マネージメント・ソリューション」は、ITプロセスを管理可能な部品あるいはサービスへと変換した上で、その統合を自動化します。これは、IBMがSOA(注1)を利用して企業のビジネス・プロセスを統合するのと同様の方法です。これにより企業は、これまでのように手作業で部門ごとのITプロセスを設計したり、他部門との統合を行う必要がなくなります。一度ITプロセスを設計すれば、全ての部門(業務)間の統合を自動化できるようになり、時間と費用の効率化を図ることができます。
「ITサービス・マネージメント・ソリューション」でITプロセスをエンド・ツー・エンドで管理することにより、企業は人材とITリソースをビジネスそのものに集中させることができます。また、ごく一般的なITシステムの変更(数多くのサーバー上で複雑なアプリケーションを更新するといった)がもたらすトラブルを最小限にできます。
このソリューションは、米国・カナダ・欧州のIBM開発研究所で開発され、ITプロセス管理を、変更、構成、配布、アプリケーション・ライフサイクル管理にまで拡大するものです。IBMのオートノミック技術を使ってIBMミドルウェアであるTivoli®、Rational®、WebSphere®、DB2®上に構築されたこのソリューションには、「ITインフラストラクチャー・ライブラリー(ITIL)」(注2)のベスト・プラクティス(注3)とともにITプロセスを実装する「ツール・メンター」(注4)が盛り込まれています。
調査会社ガートナーのレポート(注5)によると、IT企業の多くは2005年内に、注力する分野を従来の「コスト削減」から、ITコストとITパフォーマンスの改善につながる「プロセス改善」へ移行させていくとみられています。また、2005年末までに大規模IT企業の20%が運用コストを10%削減するためにITプロセスの改善を行い、2007年末までには40%にまで上昇する可能性が高いと予測しています。
「ITサービス・マネージメント・ソリューション」の新しいサービス、ソフトウェア
製品は以下のとおりです。
- IBM Tivoli Unified Process
ITプロセスのマッピング、修正、改善に関するベスト・プラクティスをカスタマイズし実装するためのノウハウを提供する、初めてのナビゲーション・ツール(注6)です。IBM Tivoli Unified Process は、ITプロセスのベスト・プラクティスのガイドとして広く採用されている「ITIL」に記載されたITプロセスの自動化をガイドする「ツール・メンター」によって、ITプロセスの統合を改善することができる業界初のツールです。なお、このツールは、www.ibm.com/software/tivoli/itservices(英語)から使用できます。
- IBM Tivoli Change and Configuration Management Database(CCMDB)
複数のデータベースに散在するIT情報を連携する“仮想化された”データベースです。これは、多数のサーバー上で稼働しているひとつのアプリケーションに対して単一の
ビューを提供しますので、企業のIT担当者は、パスワード管理といったコンプライアンスやガバナンスの観点で重要な業務において、より良い意思決定を行うことができます。IBMは、ビジネス・パートナーである「Cendura」「Collation」「nLayers」および「Relicore」との協業のもと、CCMDBを使って“アプリケーションに最後に変更が加えられたのはいつか”といった情報を「ディスカバリー・ライブラリー」に収集できるようにしていきます。CCMDBは今年中に入手可能となる予定です。
- IBM Tivoli Process Managers
ITプロセスを自動化するための、この分野では初めて、あらかじめパッケージ化されたソフトウェアです。面倒な初期設定が不要な製品群で、医療や小売など特定の業界向けにカスタマイズすることもできます。IBM Tivoli Process Managersは、リリース管理、可用性管理、情報ライフサイクル管理などをサポートし、今年後半に入手可能となる予定です。
- IBMグローバル・サービスの「ITサービス・マネージメント・ソリューション」向けカスタマイズ・サービス
このサービスは、ソフトウェア・コードと知的財産、およびIBMグローバル・サービスが培ってきたベスト・プラクティスの融合です。ソフトウェアとサービスの開発と展開を加速し、特定のビジネス課題の解決を図ります。
なお、上記に加えて、IBMは既存のTivoli製品を強化していきます。例えば「IBM Tivoli Provisioning Manager」および「IBM Tivoli Configuration Manager」が連携することによりITインフラにおける変更のプロセスを自動化します。両製品の新バージョンは、自動的にセキュリティー・パッチ(注7)を発見/取得し、どのマシンがそれを必要か特定し、パッチを当てた後にセキュリティー・コンプライアンス(注8)を検証します。両製品の新バージョンは、既に入手可能です。
以上
(注1)SOA(Service Oriented Architecture):事業体において相互に結び付いているビジネス機能、業務プロセス、および組織を有機的に結びつけ、ビジネスの変更にも柔軟に対応できるITインフラを構築する考え方。SOAにより企業は、新しい業務プロセスに即応できるオンデマンド型のITシステムを構築することができる。
(注2)ITインフラストラクチャー・ライブラリー(ITIL):ITサービスマネジメントのベストプラクティスを集めたフレームワーク。1980年後半に英国の政府機関が作成・文書化をし、IT運用における実際の知識・ノウハウが集約されている。ITILを啓蒙・推進するユーザフォーラムのitSMFには世界中で1000以上のメンバーが参加しており、ITILは欧米で業界のデファクト・スタンダードと認知されている。
(注3)ベスト・プラクティス:業界の過去の実績/経験から選ばれた「最も優れた実践方法」。
(注4)ツール・メンター:特定のタスクで特定のツールがどのように使われるべきかをガイドするツール。たとえば、セキュリティーマネージメントというタスクでは、Tivoli
Access Manager for e-businessをどのように使用すべきかをガイドするもの。
(注5)出典:ガートナー2005年度予測:IT管理が自らを改革する(2004年10月15日)(IT Management
Reinvents Itself)
(注6)ナビゲーション・ツール:ベストプラクティスを実装するためのガイドを提供するツール。
(注7)セキュリティー・パッチ:ソフトウェアにセキュリティー上の弱点(セキュリティ・ホール)が発覚した時に配布される修正プログラム。
(注8)セキュリティー・コンプライアンス:セキュリティーに関する法令あるいは業界や企業などが規定した規則を遵守していること。
IBM、Tivoli、Rational、WebSphere、DB2は、IBM Corporationの商標。
その他の製品名および会社名は、それぞれ各社の商標または登録商標です
<ホームページ>
日本IBMトップページ:http://www.ibm.com/jp/
プレスリリース:http://www.ibm.com/press/jp/
