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プレスリリース

スーパーコンピューター・ランキングで IBM Blue Gene/Lシステムが世界最速



2005年6月24日

<ご参考資料>

スーパーコンピューター・ランキングで
IBM Blue Gene/Lシステムが世界最速
- IBM POWERアーキテクチャー・ベースのシステムが16件ランクイン -

[米国ニューヨーク州アーモンク 2005年6月22日(現地時間)発]

スーパーコンピューター・ランキングのTop500は22日(現地時間)、IBM®のスーパーコンピューティング・システムが世界最速のスーパーコンピューターであると評価しました。IBMのBlue Gene®/Lは、136.8テラフロップ(毎秒1兆回の浮動小数点演算)で首位になりました。このシステムは、IBMと米国エネルギー省国家核安全保障庁が共同で開発したもので、米国カリフォルニア州のローレンス・リバモア国立研究所に設置されます。この夏に、360テラフロップのBlue Gene/Lスーパーコンピューターとして完成する予定です。

IBMのWatson Blue Gene(ニューヨーク州のIBMトーマス・J・ワトソン研究センターに設置)は、91.29テラフロップスで2位になりました。民間のスーパーコンピューターでは、同システムが世界最速となります。

今回のランキングでは、過半数をIBMのシステムが占めました。1つのベンダーのシステムが半数を超えるのは初めてのことです。IBMは、スーパーコンピューティング・システムの設置数(259システム)と、スーパーコンピューティング・パワーの合計(976テラフロップ)の両方で首位になりました。

今回のランキングの上位10システム中、6システムがIBM製で、その中にはIBMのPOWER™マイクロプロセッサーとeServer® BladeCenter™ JS20を活用した欧州最速のスーパーコンピューター「MareNostrum」も含まれています。ブレード・サーバー技術を基盤とするスーパーコンピューターが世界ランキングの5位以内に入ったのは初めてです。

「TOP500 List of Supercomputers」がまとめた数字によると、IBMは全体の処理能力合計のうち57.9パーセントを占めており、世界のスーパーコンピューティングのリーダーとして他を圧倒しています(2位はHPの13.3%)。

IBMが2004年11月にこの研究プロジェクトの商用版として「IBM eServer Blue Gene Solution」の発売を発表して以来、16件のBlue Geneシステムがリストに登場しました。IBMのPOWERアーキテクチャーをベースとするIBM eServer Blue Gene Solutionは、大量のデータを処理するために最適の帯域幅、拡張性、および処理能力を確保する一方で、消費電力や設置面積は今日の最速クラスのシステムに比べてごくわずかになっています。IBMとパートナーは、ライフ・サイエンス、金融モデリング、流体力学、量子化学、分子力学、天文学と宇宙研究、気候モデリングなどの分野でIBM eServer Blue Geneのための高性能コンピューティング(HPC)の応用分野を拡大することに取り組んでいます。

今回新たにTop500入りした新しいシステムに、ボストン大学のシステムとユーリッヒのシステムがあります。いずれもIBM eServer Blue Geneシステムです。

ボストン大学は、素粒子物理学や遺伝・細胞生物学から宇宙天気や海洋システムのモデリングにおよぶ広範な科学分野の数多くの難解な問題に取り組むために、IBMのBlue Geneを選びました。Blue Geneはボストン大学の教授らによって、たとえば量子色力学(QCD)の研究に利用されます。量子色力学(QCD)とは、核子の中にクオークを保持する神秘的な力についての理論であり、高エネルギー加速器で起こっていることを説明するためのカギとなります。そのほか、宇宙天気予報にもBlue Geneが利用されます。これは、太陽の表面の活動(太陽フレアなど)が地球の放射線帯、上層大気、および電離圏に与える影響についての研究です。こうした影響としては、通信の混乱、電力障害、グローバル・ナビゲーション・システムの停止などがあります。

ローレンス・リバモア国立研究所のほか、ASTRON、AIST(産業技術総合研究所)、NIWS(ニイウス)、NCAR、エジンバラ大学、サンディエゴ・スーパーコンピューティング・センター、アルゴンヌ国立研究所、ローザンヌ連邦工科大学(EPFL)、IBM Deep Computing Capacity on Demand Centerなどの研究機関が、Blue Geneのパワーを研究に役立てることに特化した取り組みに、初期の段階から参加しています。この協力者の輪はますます広がっています。

IBMは、業界をリードするPower プロセッサーをはじめとする最新の半導体および配線技術を開発、製造しています。2004年12月にIBMは14の企業と共に、Power アーキテクチャー技術を使用するチップやシステムに特化した、オープン・スタンダード・コミュニティーであるPower.orgの設立を発表しました。Power.orgは、Power アーキテクチャーを中心とするオープンなハードウェアおよびイノベーションに向けた協力活動のためのオープン・スタンダード・コミュニティーです。Powerプロセッサーは、世界有数のエレクトロニクス・ブランド、IBMスーパーコンピューター、IBM eServerやTotalStorageの高性能システムなど、大小のデバイスやシステムの心臓部となっています。

IBMのスーパーコンピューティングにおけるリーダーシップを示すその他の指標は以下のとおりです。
・全500エントリーのうち、IBMは最多の259を占めています。2位はHPの131、その後はSGI(24)、Dell(21)、Cray(16)。
・IBM Blue Gene/ LLNLは、136.8テラフロップでランキングの1位になりました。
・Watson Blue Geneは、91.29 TFで2位になりました。
・上位10システムのうち、IBMは最多の6を占めています。
・上位20システムのうち、IBMは最多の10を占めています。
・上位100システムのうち、IBMは最多の58を占めています。
・欧州最速のシステムもIBMのシステムです(MareNostrum)。
・処理能力の合計でも、976 TF(全体の57.9%)で首位になりました。
・14のBlue Geneシステムがランキングに登場しました。
・304のLinux®クラスターのうち、最多の193(54.7%)がIBMのものです。

「TOP500 List Supercomputing Sites」は、テネシー大学のJack Dongarra氏、NERSC/ローレンス・バークレー国立研究所のErich Strohmaier氏とHorst Simon氏、およびマンハイム大学(ドイツ)のHans Meuer氏らスーパーコンピューティングの専門家によって編纂・公開されています。完全なリストは、「TOP500 List Supercomputing Sites」でご覧いただけます。
TOP500 List Supercomputing Sites:
http://www.top500.org(英語)

IBMのBlue Geneスーパーコンピューター・プロジェクトについて
Blue GeneはIBMのスーパーコンピューティング・プロジェクトで、大量のデータを処理するために最適の帯域幅、拡張性、および処理能力を確保する一方で、消費電力や設置面積は今日の最速クラスのシステムに比べてごくわずかなスーパーコンピューターの新ファミリー構築に特化しています。完全構成のBlue Gene/Lシステムは、カリフォルニア州にある米国エネルギー省ローレンス・リバモア国立研究所と共同で構築が進められており、ピークスピードで360テラフロップを達成するように設計されています。

IBMと協力団体は現在、流体力学、量子化学、分子力学、気候モデリング、および金融モデリングなどの分野で、応用範囲を拡大することに取り組んでいます。

IBMリサーチは、6カ国、8つの基礎研究所に約3,000人の科学者およびエンジニアを擁する世界最大のIT研究機関です。IBMはこれまでに、IT業界のどの企業よりも多くの技術革新を成し遂げています。IBMリサーチの詳細については、 http://www.research.ibm.com (英語)でご覧いただけます。

以上

IBM eServer、e-businessロゴ、POWER、Blue Gene、 BladeCenterはIBM Corporationの商標。
"Linux"は、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における商標。
他の会社名、製品名等はそれぞれ各社の商標。

<ホームページ>
日本IBMトップページ:http://www.ibm.com/jp/
プレスリリース:http://www.ibm.com/press/jp/