2005年11月17日
<ご参考資料>
IBM®、1ペタフロップ以上の演算能力で
世界のスーパーコンピューティングを引き続きリード
IBMのシステムがトップ3の座を獲得
POWER5™ベースのシステムが第3位に登場
[米国ニューヨーク州アーモンク 2005年11月14日(現地時間)発]
TOP500 Organizationは14日(現地時間)、IBMスーパーコンピューティング・システムを世界最速のスーパーコンピューターと評価しました。IBMのBlue
Gene/Lは、280.6テラフロップス(毎秒1兆回の浮動小数点演算)を実行するという先例のない持続的性能によって首位となりました。
Blue Gene/LとともにTOP500リストのトップ3スーパーコンピューターと評価されたのは、IBM自身が所有するBlue
Gene Watsonシステム(91.29テラフロップ)と、先ごろ発表されたローレンス・リバモア国立研究所のASC
Purpleスーパーコンピューター(63.39 テラフロップ)です。
IBMのスーパーコンピューティング・システムは、TOP500史上初めて1ペタフロップ以上の総合性能を実現してトップとなりました。
Blue Gene/LシステムとASC Purpleシステムは、米国エネルギー省の国家核安全保障庁(NNSA:
National Nuclear Security Administration)とともに開発したもので、米国カリフォルニア州のローレンス・リバモア国立研究所に設置されています。ローレンス・リバモア国立研究所のASC
Purpleのランクインにより、POWER5ベースのシステムが初めてトップ3の地位を獲得しました。
NNSAアドバンスト・シミュレーション&コンピューティング・プログラム担当ディレクターであるDimitri
Kusnezov博士は次のように語っています。「ASC PurpleとBlue Gene/Lは、核実験のない未来の実現を支援するエントリー・レベルのシミュレーションのためのスーパーコンピューターを開発する、という10年間の取り組みの成果です。ここまでの能力を達成できたのは、業界の協力の重要性だけでなく、エネルギー省、NNSA、連邦議会がこの活動に対して継続的に支援してきたことも反映しています。国立研究所はこうした新しいツールを使うことでコンピューターサイエンスのレベルを向上し、国家の核安全保障の決定を行う際にさらに信頼性の高い指針を示すことが可能となります。」
ローレンス・リバモア国立研究所のコンピューテーション担当アソシエイトディレクターであるDona
Crawford氏は次のように述べています。「国家核安全保障庁のアドバンスト・シミュレーション&コンピューティング・プログラムのもとで、BlueGene/LとPurpleが3つの国立研究所にもたらす補完的なシミュレーション機能は、極めて重要なものです。
これらのシステムは、シミュレーションが科学的発見における三元戦略核戦力を統合する上での要素となる、新しい高性能コンピューティング時代の幕を開けるものです。国家の核抑止力は老朽化しつつあり、その安全保障と信頼性を確保するために必要な複雑な物理的現象をより理解する上で役立つシミュレーション機能を持つことができることを喜んでいます。」
IBMは、スーパーコンピューティング・システムの設置数(219システム)とスーパーコンピューティング・パワーの合計(1.214ペタフロップ)の両方で首位となっています。今回のランキングの上位10システム中、5システムがIBM製で、その中にはIBMのPOWER™マイクロプロセッサーと
®
BladeCenter® JS20を活用した欧州最速のスーパーコンピューター「Mare
Nostrum」も含まれています。これは上位10システムの中で唯一ブレードサーバー技術を基盤とするスーパーコンピューターです。
「TOP500 List of Supercomputers」がまとめた数字によると、IBMは全体の処理能力合計のうち52.77%という、一番近い競争相手の3倍近くのパワーを備えて世界のスーパーコンピューティングのリーダーとして他を圧倒しています。さらにIBMは、Top500リストに3つの新しいBlue
Geneシステムを登場させています。
プリンストン大学、MIT、およびチューリッヒ・リサーチ・センターは、IBM
Blue Geneシステムを設置して、Top500リストに初登場しました。
プリンストン大学における科学者と情報技術管理者とのユニークの協力関係により、世界最速クラスのスーパーコンピューター、IBM
Blue Geneが大学にもたらされ、研究の前進に弾みをつけています。天体物理科学、工学、化学、プラズマ物理学といった分野の複雑な問題を解決する、現在および将来の研究活動を支援するために、同大学のインフォメーション・テクノロジー・オフィス(OIT:
Office of Information Technology)はIBMとともに、プリンストンの研究員と共同でBlue
Geneシステムを購入・設置しました。
2004年11月、IBMが研究プロジェクトの商用版として「IBM
Blue Gene Solution」の発売を発表して以来、19件という記録的な数のBlue Geneシステムがリストに登場しています。IBMのPOWERアーキテクチャーをベースとするIBM
Blue Gene Solutionは、大量のデータを処理するために最適の帯域幅、拡張性、および処理能力を確保する一方で、消費電力や設置面積は今日の最速クラスのシステムに比べてごくわずかに抑えられています。IBMとパートナーは、ライフサイエンス、金融モデリング、流体力学、量子化学、分子力学、天文学と宇宙研究、気候モデリングなどの分野で
Blue Geneのための高性能コンピューティングの応用分野を拡大することに取り組んでいます。
ローレンス・リバモア国立研究所のほか、ASTRON、AIST(産業技術総合研究所)、NIWS、NCAR、エジンバラ大学、サンディエゴ・スーパーコンピューティング・センター、アルゴンヌ国立研究所、ローザンヌ連邦工科大学(EPFL:
Ecole Polytechnique Federale de Lausanne)、IBM Deep Computing Capacity
on Demand Centerなどの研究機関が、Blue Geneのパワーを研究に役立てることに特化した取り組みに、初期の段階から参加しています。この協力の輪はますます広がっています。
IBM Deep Computing担当バイス・プレジデントのDave Turekは次のように語っています。「Blue
Gene、POWER5ベースのp5 575システム、JS20、およびDeep Computing Capacity
on Demand Centerのような革新的で柔軟なスーパーコンピューティング・パワーをお客様が手頃な価格で利用できるようにすることで、ビジネス、科学、産業の分野で躍進するための新しいリソースを提供しています。天気予報の精度向上、より良い自動車の設計、疾病研究の改善のどの分野においても、新しいスーパーコンピューティング時代が到来しているのです。」
IBMのスーパーコンピューティングにおけるリーダーシップを示すその他の指標は次のとおりです。
- BlueGene/Lは、2005年6月にTop500で達成された2倍の性能を実現して第1位になりました。
- Blue Gene Watson (BGW)は第2位を獲得しました。
- ASC Purple p5 575は第3位になりました。
- 全ベンダー中で最多となる合計219のシステムがランクインしました。これは、ヒューレット・パッカード、クレイ、SGIを合計した数を上回っています。
- 処理能力の合計でも、史上初の1ペタフロップ(全体の52.77%)を記録しました。
- 上位10システムのうち、IBMは最多の5つを占めています。
- 上位20システムのうち、IBMは最多の8つを占めています。
- 上位100システムのうち、IBMは49を占めています。
- 欧州最速の2台のスーパーコンピューターはIBMシステムです(Mare Nostrumは全体の8位、オランダのASTRONは9位)。
- IBMはリスト中、最多のクラスターを提供しています(360のうち158)。
- 73のシステムがIBM POWERアーキテクチャー技術を基盤としています。
- リスト掲載の731,069中、POWERプロセッサー合計は327,622で13%以上を占め、ベンダーとしては最多となっています。
- Blue Geneだけでも、クレイ、SGI、デルなどの他社(HPとIBMを除く)を凌ぎ、エントリー数第3位となっています。
「TOP500 List Supercomputing Sites」は、テネシー大学のJack Dongarra氏、NERSC/ローレンス・バークレー国立研究所のErich Strohmaier氏とHorst Simon氏、およびマンハイム大学(ドイツ)のHans Meuer氏らスーパーコンピューティングの専門家によって編纂・公開されています。完全なリストは、「TOP500 List Supercomputing Sites」でご覧いただけます。
http://www.top500.org(英語):TOP500 List Supercomputing Sites
IBMのBlue Geneスーパーコンピューター・プロジェクトについて
Blue GeneはIBMのスーパーコンピューティング・プロジェクトで、大量のデータを処理するために最適の帯域幅、拡張性、および処理能力を確保する一方で、消費電力や設置面積は今日の最速クラスのシステムに比べてごくわずかな、スーパーコンピューターの新ファミリー構築に特化しています。Blue
Gene/Lシステムは、カリフォルニア州にある米国エネルギー省ローレンス・リバモア国立研究所と共同で構築が進められており、ピークスピードで360テラフロップを達成するように設計されています。IBMは現在、他と協力して流体力学、量子化学、分子力学、気候モデリング、および金融モデリングなどの分野で、応用範囲を拡大することに取り組んでいます。
IBMリサーチは、6カ国、8カ所の研究所に3,000名以上の科学者およびエンジニアを擁する世界最大のIT研究機関です。IBMはこれまでに、IT業界のどの企業よりも多くの技術革新を成し遂げています。IBMリサーチの詳細については、
http://www.research.ibm.com(英語) でご覧いただけます。
以 上
IBM、e-businessロゴ、
、BladeCenter、Power、POWER5は、IBM Corporationの米国およびその他の国における商標。
他の会社名、製品名およびサービス名等は、それぞれ各社の商標または登録商標。
<ホームページ>
日本IBMトップページ:http://www.ibm.com/jp/
プレスリリース:http://www.ibm.com/press/jp/
