本文へジャンプ

プレスリリース

IBMと公衆衛生機関がGlobal Pandemic Initiativeを設立



2006年5月19日

<ご参考資料>

[米国ニューヨーク州で2006年5月15日(現地時間)に発表されたリリースの翻訳です]

IBM®と公衆衛生機関がGlobal Pandemic Initiativeを設立

IBM(本社:米国ニューヨーク州アーモンク、会長:サミュエル・J・パルミサーノ)と、世界保健機関(WHO)や米国疾病制圧予防センター(CDC)をはじめとした20以上の世界の主要公衆衛生機関は5月15日(現地時間)、感染症の蔓延を抑えるための共同の取り組み、Global Pandemic Initiative(グローバル・パンデミック(流行病)・イニシアティブ)を発表しました。

新種の疾病が流行する可能性、そして現代の輸送機関によりそれが簡単に広がる可能性への懸念が高まる中、IBMの研究者は世界の保健機関や大学と共同で運営委員会を発足させました。これらの組織は共同で、世界各地で感染症が流行する可能性に備えて世界的規模での準備を進める一環として、先進的な分析およびコンピューター技術の利用を探究していきます。

IBMは、そのいくつかの主要なテクノロジーを持ち込み、ヘルスケア「イノベーション・センター」を世界各地の研究所に設立し、世界のヘルスケア・コミュニティーと協力していきます。

「流行病の脅威は地球規模の現象であることは明確です」とIBMの会長兼CEOサミュエル・J・パルミサーノ氏は語っています。「それに対する我々の反応は同じようにグローバルでなければなりませんし、我々が今日直面している他の多くの重要な問題と同様に、オープンで協力的なイノベーションでなければなりません。IBMは、「価値あるイノベーション」という我々の中核となる価値観に基づいて、この取り組みにパートナーとともに参加することを誇りに思います。」

疾病の流行に関する情報の電子的な共有を支援するように設計された、オープン・ソース・コミュニティーに供与する予定の先進的なソフトウェア・テクノロジーを使い、疾病がどのように広がっていくかを予測する試みがこの取り組みの中心となります。

利用されるテクノロジーには、電子的な保健情報の共有をより簡便にして、疾病の流行などの傾向をマイニングできるようにする、IBMが開発したソフトウェア・フレームワークが含まれています。 IHII (Interoperable Healthcare Information Infrastructure:相互運用可能なヘルスケア・インフォメーション・インフラストラクチャー)と呼ばれるこのテクノロジーは、医療施設が保健データを収集・共有する上でのコミュニケーションとコラボレーションを改善することを目標に開発されています。IBMは公衆衛生の問題にもIHIIの役割を広げ、医療施設、研究所、公衆衛生機関の間における臨床データの共有を促進していくことで、流行病への備えに対するグローバルな要求に応えていきます。

IBMはまた、STEM (Spatio-Temporal Epidemiological Modeller:時空間的疫学モデラー)と名付けられた疫学モデリング・フレームワークを基盤として利用者のコミュニティーを構築していく予定です。STEMでは、IHIIで収集された情報を、世界の道路地図、空港の場所、旅行パターン、および鳥の移動ルートといった他の情報と併せて利用することができます。これによって利用者は、時間の経過とともに疾病が各地にどのように広がっていくかを示すモデルをすばやく作成することができます。こうしたモデルにより、公衆衛生の専門家および政策立案者は、より有効な準備計画を立てることが可能になります。

IBMとScripps Research Institute(スクリップス・リサーチ・インスティテュート)が、インフルエンザ・ウィルスについて先進的な生物学的研究を進めている「Project Checkmate(プロジェクト・チェックメート)」という共同イニシアティブを通して得られた知識をIBMが活用することで、最終的にはこれらの計画によってワクチンの開発と配布をより効果的かつタイムリーに遂行することも可能になります。この共同研究は、IBMのBlue Geneスーパーコンピューターのような高性能コンピューティング・システム上で運用される先進的な予測技術を用いて、時間の経過にともなうウィルスの変異を予測し、Scripps(スクリップス)の免疫学および化学の専門知識と技術を利用して、製薬会社が有効なワクチンを開発できるようにすることを目標としています。

IBMの中国、インド、イスラエル、日本、スイス、米国の研究所の科学者たちは、こうした共同研究において中心的な役割を担います。Pandemic Initiativeの運営委員会は、米国際開発庁(USAID)、米国疾病制圧予防センター(CDC)、世界保健機関(WHO)、Scripps Research Institute(スクリップス・リサーチ・インスティテュート)、ピッツバーグ大学医療センター -バイオセキュリティー・センターなどで構成されています。

以 上

IBMはIBM Corporationの商標。

<ホームページ>
日本IBMトップページ:http://www.ibm.com/jp/
プレスリリース:http://www.ibm.com/press/jp/