<ご参考資料>
2006年5月23日
IBM®、全世界で実施した保険業界の調査結果を発表
- IBMの調査結果によると、世界の主要保険事業者が大きな変革を示す-
[米国ネバダ州ラスベガス 2006年5月22日(現地時間)発]
IBMが全世界で実施した調査結果によると、全世界の保険業界は今後15年間に向け、価値を生み出すとともに長期的な成長を実現するため、従来とは劇的に異なる商品・サービス・ビジネス・プロセスの創造といった、一連の思い切った変革に踏み切ると見込まれます。
「Pay as You Live Insurance(ライフスタイルに合わせて保険料を支払う方式の保険)」、「Active Risk Management(積極的なリスク・マネジメント
- 損害予防重視で保険金支払管理および事務コストを削減する)」、そしてコストを低減し商品の魅力を拡大する新たなビジネスプロセスは、何十年も経過している保険業界のビジネス・モデルを置き換えると予想されます。
長年続いた業界標準は、収益逓減点に達しつつあり、永続的な価値を提供できなくなるでしょう。新しいシナリオは、今日のテクノロジーに加え、次の10年間に期待されるテクノロジーも活用します。
このような考え方が、IBM Institute for Business Value(IBV:IBMビジネス・バリュー・インスティテュート)が1年をかけて全世界で実施した調査、「Insurance
2020: The Innovating Beyond Old Models」によって明らかにされました。この調査では、保険会社が2020年に直面すると予測される課題に関する展望と、イノベーションを成功させるための戦略を提示しています。今回の調査結果は、世界の主要保険会社を経営する36名以上のエグゼクティブ、および影響力を持つ世界各地のステークホルダーとの討論から得たものです。
この調査では、テクノロジー、複雑な規制、サービス提供者の増加による競争など、今後数年間に同業界に影響をもたらす混乱要因について考察しています。さらに、顧客の人口構成の変化、オンライン情報源の急増、グローバル化の影響が、業界に新たに多数の課題をもたらしています。業界は変化する顧客層に対応して進化していく必要があること、現在の経営形態では業界によるイノベーションの実行力が危ぶまれるかも知れないことに、調査参加者の圧倒的多数が同意しています。
CIOサーベイへの参加者の1人は、次のようにコメントしています。「新しいモデルの追求は、実際には新しい時代の幕開け、あるいは少なくとも、業界が新たな進路へと乗り出すことを意味します。前途には、方向転換のための戦いが待ち受けています。それは同時に、これまで業界を担ってきた保険事業者の考え方を改める戦いでもあるのです。」
IBMグローバル・ビジネス・サービスのグローバル・インシュアランス・インダストリー・リーダー、Mike Adler(マイク・アドラー)は、次のように語っています。「現在のビジネス・モデルの最適化は、それが多くの保険事業者にとって重要な戦略ではあるにもかかわらず、もはや保険業界にとって重要なイノベーションの代わりとすることはできません。業界は、実験とイノベーションの時代に向けて発展しつつあります。今後、保険事業におけるバリュー・プロポジション(価値提案)は、個人のニーズに合わせてカスタマイズされた形で金融サービスとリスク軽減を提供する能力に基づいたものになるでしょう。」
大きなトレンド
今回の調査により、イノベーションの必要性を明確に示す以下の4つの大きなトレンドが明らかになりました。これらのトレンドに基づいて行動することで、ステークホルダーにとって2020年までの一貫した価値を生み出す道が開けると考えられます。
- テクノロジーによってバリュー・チェーンが仮想化し、市場参入障壁が低くなります。テクノロジーの台頭により、従来のバリュー・チェーンの内外からますます多くのニッチ・サービス・プロバイダーが市場に参入することが可能になります。15年の間に、部分的に、または完全にバーチャルな多数の会社が、消費者と企業のニーズを満たすために浮上してくるでしょう。
- 人口を構成するグループ全体を通じ、知識と積極性を有する消費者が、非従来型事業者の顧客となります。現代の情報ネットワークの影響、そして末端消費者に対する金融責任の継続的な移行により、サービスと利便性の向上に対する関心が高まります。幅広い人口グループからなる申込人や保険契約者が、自分たちの期待に常に応えてくれる保険事業者にロイヤルティを傾けていくでしょう。
- 主流の保険商品は動的で、より一貫した業績を生み出します。消費に熱心で、コミュニケーションとパーソナライゼーションによって活発に動く世界の人々との取引を行う保険事業者は、柔軟で融通の利く商品の開発を急ぐことになるでしょう。保険会社はテクノロジーのおかげで、センサー・ネットワークや良識あるプライバシー規制を通して、商品をほぼリアルタイムで取り扱うことが可能になるでしょう。
- 規制に基づく調整と、支持を集める業界標準の採用が、全世界に拡大します。全ての産業のグローバル化と業務効率改善の必要性により、消費者とビジネスを保護するための調整が全地域を通じて推進され、自動化が進んで、業界標準化のニーズが強くアピールされるでしょう。
調査の全結果とホワイトペーパーは、下記のサイトからご覧いただけます。
http://Ibm.com/bcs/insurance2020(英語)
以 上
IBMはIBM Corporationの商標。
IBM Institute for Business Valueについて:
IBM Institute for Business Value(IBMビジネス・バリュー・インスティテュート研究所は、業界固有の、および全般的な業界共通の重要な問題について、上級ビジネス・エグゼクティブ向けに、事実を基にした戦略的洞察を行います。IBMグローバル・ビジネス・サービスの一部門である同インスティテュートは、世界各地のIBMコンサルタントを動員し、グローバル規模で注目を集めている問題を見極め、現地の実情に即した実際的なアドバイスを提案しています。160カ国以上に配置されたコンサルタントとプロフェッショナル・スタッフを擁するIBMグローバル・ビジネス・サービスは、世界最大のコンサルティング・サービス組織です。このペーパーは、産業界とビジネスの視点による将来予測を提供し、企業と産業界が自らの将来を変革していけるように支援していくというIBMの継続的な取り組みの一環として作成されています。詳細については、http://www.ibm.com/iibv(英語)をご覧ください。
<ホームページ>
日本IBMトップページ:http://www.ibm.com/jp/
プレスリリース:http://www.ibm.com/press/jp/
