2006年6月8日
<ご参考資料>
今後3年間でインドへの投資を3倍に拡大する計画を発表
[インド、バンガロール 2006年6月6日(現地時間)発]
IBM®(本社:米国ニューヨーク州アーモンク)の会長兼CEOのサミュエル・J・パルミサーノは6日(現地時間)、インドで開かれた過去最大の社員集会の席上で、同社が今後3年間にインドへの投資をほぼ3倍に拡大する計画であることを発表しました。
パルミサーノは、バンガロールに集まった1万人の社員を前に講演しました。この様子はデリー、ムンバイ、コルカタ、プネの数千人の社員にも衛星中継されました。各国に展開するIBMの中でも、インドは14都市に4万3,000人以上の社員を擁し、米国外で最大の組織となっています。なお、バンガロールの集会には、インド大統領のDr.
A.P.J Abdul Kalam (A・P・J・アブドゥル・カラーム博士)も臨席しました。
パルミサーノは次のように語っています。「インドをはじめとする新興経済国は、IBMがグローバルに成功する上でますます重要な存在となっています。ここインドで、適切な投資や、優秀な社員およびビジネス・パートナーの発掘・開発を行わなければ、お客様の成功を支援するためにインドが擁するスキル・専門知識と世界中のスキル・専門知識を融合させることができません。本日、私がここに来たのは、IBMがこの好機を逃すつもりはないことをお伝えするためです。当社はインドへの投資を、過去3年間の20億ドルから、今後3年間で3倍の約60億ドルまで拡大する予定です。この投資により、インド市場で成長するためのチャンスが最大限に活用できるようになる上、IBMがグローバルに統合された企業になるというビジョンが達成されるのです。」
今回のパルミサーノとIBMインド社員との集会には、IBMが初めてインドで開催した証券アナリスト集会に出席したウォール街の証券アナリストや、カルナタカ州知事のT.N.
Chaturvedi(T.N.チャトゥルべディ)氏、同州首相のH.D. Kumaraswamy(H.D.クマラスワミ)氏の臨席も得ました。
インドへの投資拡大に向けて、IBMでは以下の施策を即座に実行します。
- バンガロールに、新しいタイプのサービス・デリバリー・センターを設立します。これはITサービスのデリバリーを大幅に自動化する新しいプロセスとテクノロジーを展開するもので、お客様サービスの柔軟性向上に加え、低コストで全世界のスキル、サービス、継続的な可用性を提供する方策がますます推し進められることとなります。
- バンガロールに、IBM Systems & Technology Group (STG) Innovation, Development and Executive Briefing Center(IBMシステムズ&テクノロジー・グループ(STG)イノベーション・ディベロップメント&エグゼクティブ・ブリーフィング・センター)を設立します。これはIBMのインフラ・ソリューション、テクノロジー、イノベーションに重点的に取り組むもので、パフォーマンス・ベンチマーク、テスト、データ移行、コンピテンシー構築の機能を提供します。
- IBMが擁する世界中の通信業界のお客様に対する主要リソースとして、インド研究所にTelecommunications Research & Innovation Center(テレコミュニケーションズ・リサーチ&イノベーション・センター)を設置します。
- バンガロールのHigh Performance On Demand Solutions Lab(ハイ・パフォーマンス・オンデマンド・ソリューション研究所)の機能とスタッフを増強します。当組織は複雑なITインフラの自動化と仮想化を推進する、ソフトウェアおよびサービスに特化した研究所です。
- インドの学生が今日のビジネス課題の解決に取り組むことを通じてソフトウェア開発スキルの向上を図る「The Great Mind Challenge(グレート・マインド・チャレンジ)」を開始します。
先進的なグローバル・サービス・デリバリーのネットワーク
IBMはGlobal Delivery Research and Development(グローバル・デリバリー・リサーチ・アンド・ディベロップメント)部門を新たに編成しました。この組織は、世界8カ所のIBM基礎研究所の研究者とサービス・デリバリーの専門家を組み合わせ、IBMのITデリバリー・センターのネットワーク全体を統合したバーチャルな全世界デリバリー・プラットフォームを形成することにより、ITのサービス・デリバリーを改革するものです。プロセスが標準化され、自動化が格段に向上したことで、業務は全世界のセンターの中でシームレスに分配され、自動バックアップ機能を通じて、かつてない高い信頼性をお客様に提供します。これに加え、サービス・デリバリーの自動化によってIBMは、新たなリソースを投入することなく規模を拡大できるとともに、システムの遠隔監視などのあまり高度ではない業務に割く労働力を低減することにより、劇的なコスト削減が図れます。
この業務は、バンガロールにあるIBMのGlobal Service Delivery Center (グローバル・サービス・デリバリー・センター)で試験運用されています。ここではインドから世界中の225社以上のお客様に向けて、単なる監視にとどまらないIT運用が実施されており、セキュリティーおよびネットワーク運用、サーバーおよびストレージ管理、さらにホスティングといった高い価値を持つ複雑なサービスが提供されています。
インドで展開が進められているこの新しいテクノロジーは、次のような世界各地のIBMサービス・センターにも導入される予定です。
ボールダー(米国・コロラド州)、ブラチスラバ(スロバキア)、ブルノ(チェコ)、ブエノスアイレス(アルゼンチン)、ダブリン(アイルランド)、オルトランディア(ブラジル)、ヨハネスブルク(南アフリカ)、深セン(中国)、セーケシュフェヘールバール(ハンガリー)。
IBMは、イノベーションを応用してサービス・デリバリーのモデルを継続的に強化し、単なる低コストの実現にとどまらない高価値のビジネス・ソリューションをお客様に提供するという戦略を推進中で、グローバル・デリバリー・センターのネットワークは、この戦略の鍵となる要素を構成しています。
IBM STGイノベーション・ディベロップメント&エグゼクティブ・ブリーフィング・センター
IBM STGイノベーション・ディベロップメント&エグゼクティブ・ブリーフィング・センターは、IBMのインフラ・ソリューションとテクノロジーについてお客様に知っていただくためのワンストップ・ショップであると同時に、IBMのシステムおよびストレージ製品に関する実証、スケーリング、パフォーマンスなどのベンチマークや、データ移行を行う施設です。新設された当センターは、同じ建物内にあるSTG
Development Lab(STGディベロップメント研究所)と緊密に連携していきます。
IBMがインドでLinux®への取り組みを強化する中、当センターではLinux関連コンピテンシーにも力を入れていきます。今年IBMはすでに、Linuxのオープンソース・コミュニティーとの協力関係を拡大し、Linuxカーネル全般の機能開発を強化していくことを発表しています。インドではすでに、各国IBMの中で3番目に多いLinux開発者を抱えています。新センターは、バンガロールで1999年から活動しているLinuxテクノロジー・センターと緊密に連携していきます。
IBM STGイノベーション・ディベロップメント&エグゼクティブ・ブリーフィング・センターはまた、IBMが拡販のためビジネス・パートナーやISV(独立系ソフトウェア・ベンダー)にサポートを提供する際の、IBMハードウェアおよびソフトウェア・ソリューションにおけるスキルやコンピテンシーの開発をコーディネートします。
テレコミュニケーションズ・リサーチ&イノベーション・センター
世界で8カ所あるIBMの基礎研究所の一つである、デリーのインド研究所内に設けられたTelecommunications Research &
Innovation Center (テレコミュニケーションズ・リサーチ&イノベーション・センター)は、お客様やビジネス・パートナーと共同プロジェクトを行うにあたり、関連するIBMリサーチ部門のテクノロジーと専門知識を利用していくという、業界特化型イニシアティブの最新事例です。
当センターは、コールセンターの記録から有益な情報を見いだすための先進的分析、トランザクション・プロセスの監視向上のためのネットワーク管理テクノロジー、通信会社が顧客にロケーション・ベースのサービスを提供するための各種テクノロジーといった分野に力を入れていきます。
テクノロジーと専門知識が集積された研究所を活動拠点とする現地リサーチ・チームは、特定の業界のためのグローバルな人材資源として活動すると同時に、お客様やパートナーとIBMリサーチ部門全体をつなぐパイプ役にもなります。3,000人以上の科学者を抱えるIBMリサーチ部門は、企業や政府などの組織がそれぞれの分野で他との差別化を図ることを、イノベーションを通して支援しています。
ハイ・パフォーマンス・オンデマンド・ソリューション研究所
この種の研究所ではインド初となるHigh Performance On Demand Solutions Lab (HiPODS, ハイ・パフォーマンス・オンデマンド・ソリューション研究所)
は、インドおよび世界中のIBMのトップ・コンサルタント、開発者、エンジニア、研究者同士を結びつけるもので、今日の業界で最も包括的なスキルとリソースを実現しました。IBMは当研究所のスタッフを拡充することで、インドで最高の才能を持った人材の活用と、IBMのグローバルなイノベーション・リーダーシップをさらに強化していきます。
お客様は、このダイナミックなインフラ研究所に自社のアプリケーションを持ち込み、ビジネス環境で実際に展開する前にパフォーマンスや拡張性、ソリューション上のニーズなどを立証することができます。HiPODSチームの専門家はお客様と協力し、アプリケーションが最適なパフォーマンスを実現するよう、調整を行います。当研究所は2006年2月に発足し、すでに40社以上のお客様に協力して、ビジネス上必要不可欠な活動の変革および支援を行っています。
当研究所および世界各地にあるその他のIBM HiPODS研究所は、多数の大規模顧客案件が生み出す一日数十億ものトランザクションを円滑に実行する責任を負っています。
グレート・マインド・チャレンジ
インドにおけるアカデミック・イニシアティブの一環としてIBMは、IBMビジネス・パートナーと共に「The Great Mind Challenge
(グレート・マインド・チャレンジ)」を開始します。これはインド国内の工学部の学生が、さまざまなプロジェクトのシナリオに基づいてソフトウェアを開発する活動です。IBM社員のメンターが学生に協力するほか、ビジネス課題の解決に向けた共同作業の進め方を学生が学ぶにあたって、一連のトレーニング・セッションが実施されます。トップ20に選ばれたプロジェクトはインターネット上で公開され、エンドユーザーやIBMビジネス・パートナーは無償でこれを利用できます。当プログラムは6月15日に開始し、本年末まで続行します。
この「チャレンジ」は、地方自治体や大学の学生と協力して、政府機関やソリューション・プロバイダー、学界が無償で利用できる革新的なソリューションの宝庫を作ろうというIBMの取り組みから派生したものです。
IBMのアカデミック・イニシアティブによるもう一つのオファリングであるプロジェクトINVITE(Initiative to Nurture a
Vibrant Information Technology Ecosystem:活力あるITエコシステム育成のためのイニシアティブ)は、オープンソース・ソフトウェアとオープンスタンダード技術に基づくe-ガバナンス・ソリューションおよびプロジェクトを、すでに25件以上生み出しています。2005年の6月に立ち上げて以来、プロジェクトINVITEにはインド国内の155校から3,400人以上の学生が参加しています。このイニシアティブは大学生の参加を通じて、大学がIT関連のカリキュラムを時流に合った状態にしておくと共に、インドの雇用市場ニーズに即応できるよう支援することを目指しています。
以 上
IBMは、IBM Corporationの商標。
"Linux"は、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における商標。
その他の社名、製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
<ホームページ>
日本IBMトップページ:http://www.ibm.com/jp/
プレスリリース:http://www.ibm.com/press/jp/
