プレスリリース

印刷物とデジタル情報の連携の利用範囲を広げる技術を開発 = 見えない二次元バーコードを利用した新しい抽出・画像処理技術 =


2006年7月13日

印刷物とデジタル情報の連携の利用範囲を広げる技術を開発
= 見えない二次元バーコードを利用した新しい抽出・画像処理技術 =

日本IBM(社長:大歳卓麻)は、株式会社コネクトテクノロジーズ(本社:東京都新宿区、社長:加来徹也)と協業し、ブラックライトに反応するインクを使用して印刷物上に肉眼では見えない形で印刷された二次元バーコードと、そのバーコードを画像処理技術により抽出することで、紙とインターネットのサイトなどのデジタル情報を連携させる技術「電子クリッピング・システム」を開発しました。

これにより両社は、目に見えない電子の情報層を印刷物に追加することを可能とし、印刷物をあたかもポータルサイトのように活用する仕組み“紙メディアのポータル化”を実現します。 また、二次元バーコードをさらに使いやすくし、その利用範囲を広げていきます。

電子クリッピング・システムは、画像処理技術を応用し、通常の印刷物上に、ブラックライトに反応するインクを使用し肉眼では見えない形で重ねて印刷された二次元バーコードを、ブラックライトLEDなどを搭載した携帯電話などで撮影しバーコードを抽出する技術と、二次元バーコードをあらかじめ抽出可能な位置や大きさにレイアウトする技術がベースとなっています。これらの技術は、日本IBMの東京基礎研究所(神奈川県大和市)が開発しました。

コネクトテクノロジーズは、日本IBM東京基礎研究所の画像処理・抽出技術を組み込んだ携帯電話向けアプリケーションの開発、およびブラックライトLEDを搭載した携帯電話端末のプロトタイプ製作を担当しています。

二次元バーコードは、これまでも、利用者を印刷物からデジタル情報へと誘導するツールとして活用されてきました。しかしながら、一般にバーコードは白や単色の背景に印刷されることを前提としているため、印刷のためのスペースが必要なことや、デザイン上の制約を受けてしまうといった課題がありました。

電子クリッピング・システムは、これらの課題を解決します。まず、照明等で一般に利用されているブラックライトと、これに反応し通常肉眼では見えないインクを使用することで、印刷物の見栄えに影響することなく、写真や文字に重ねて二次元バーコードを印刷することができます。また、バーコードの印刷にあたっては、シミュレーションを通じて抽出に最適な位置、大きさにレイアウトすることができます。さらに、重ねて印刷されている文字などからバーコードのみを抽出する画像処理技術により、写真や文字に重ねて印刷されたバーコードを確実に読み取ることができます。これにより、バーコードの印刷位置や印刷個数などの自由度を大幅に向上させることができます。例えば、雑誌や新聞の記事の一つひとつに不可視のバーコードを印刷し、読者が切抜き(クリッピング)をする感覚で、記事を購入することなどが考えられます。

今後両社は、この技術を通信・メディア関連企業を中心に提供し、対応するインクや印刷システムの開発や携帯機器の設計支援をおこなうとともに、ビジネス・モデルのコンサルテーションから、パイロットによるビジネスや技術の検証、サービス・システムの構築にいたるまでのソリューション提供を通じ、当システムの普及を図っていきます。

以 上 

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