2007年7月13日
IBMのストレージ仮想化技術が、新しいベンチマーク結果で世界最速のソリューションに
ストレージ仮想化ソリューションがPHNSの医療機関向けASPサービスをメーカー独自ハードウェアから解放し、業界最高のパフォーマンスを提供して低消費電力を実現
[米国ニューヨーク州アーモンク 2007年7月12日(現地時間)発]
IBM(本社:米国ニューヨーク州アーモンク、会長:サミュエル・J・パルミサーノ、NYSE:IBM)は12日(現地時間)、IBMの主力ストレージ仮想化ソリューションが、前モデルのスピードを75%も上回るベンチマーク結果を達成し、Storage
Performance Council(SPC)より現時点で世界最速・最強のストレージ仮想化ソリューションとして認定されたことを発表しました。
IBMが2003年7月に発表し4年間イノベーションを積み重ねてきた結果、「IBM® System Storage™ SAN
Volume Controller(SVC))」ストレージ仮想化ソリューションは、お客様のデータセンターで常にハイレベルのパフォーマンスを達成しながらエネルギー消費量を激減させることを可能としました。
EMC、HP、日立といったベンダーは、独自のテクノロジーによって長年お客様を囲い込む形で製品を提供してきましたが、IBMのストレージ仮想化はこうした束縛からお客様を解放します。SVCを利用することで、お客様はSVCによってサポートされているEMC、IBM、HP、日立などのストレージ機器を任意に組み合わせ、統合的に仮想化することで、管理を容易にしながらこれまでにない柔軟なストレージ環境を展開させることが可能となります。
お客様はサーバーの仮想化技術によって、物理的なサーバー数をより少なくすることができます。これにより、お客様は複数の管理作業を統合し、かつエネルギー費用と保守料金を削減でき、ITインフラを簡素化することが可能になります。これに加えて、SVCを使用してストレージの稼働率を改善することで、さらにエネルギー消費効率を大幅に改善することができます。今日、多くのお客様は、利用可能なストレージ容量の30~50%しか使用していません。しかし、Forrester
ConsultingがSVCのお客様に最近実施した調査*1によれば、SVCによって最大30%もストレージの稼働率が改善され、ストレージの増大を最大20%も低減できます。
IBMシステム・ストレージ担当副社長(バイス・プレジデント)であるバリー・ルドルフ(Barry Rudolph)は次のように語っています。「今回SVCが達成した世界新記録のベンチマーク結果は、ストレージ業界のパフォーマンスをIBMが引き続きリードしていることを示しています。またIBMは今日、SVC発売4周年というマイルストーンに到達しましたが、これはストレージ仮想化技術のイノベーションでIBMが常に業界をリードしてきたことを実証するものです。企業がデータセンターの消費電力削減をこれまで以上に重視するようになってきていることに伴い、お客様は非常に困難なインフォメーション・オンデマンドの課題に引き続き対処しながらデータセンターのエネルギー効率を改善するために、より広い範囲でSVCを導入していくことでしょう。」
IBM SVCは、IBMが2007年5月に発表した「Project Big Green」に盛り込まれているテクノロジー・ソリューションの1つです。Project
Big Greenでは、IBMとお客様のデータセンターのエネルギー消費量を劇的に削減するための、エネルギー効率の高い各種製品とサービスを提供しています。
IBMを含むストレージ・ベンダー各社はSPCベンチマークを使って、複雑なトランザクション処理や大容量データをバッチ的に処理する際にストレージ・ハードウェア/ソフトウェア・システムそのものが発揮するパフォーマンスを測定することができます。その測定結果は、Storage
Performance Councilのメンバーにより一貫性と精度が検証されます。今回の測定結果に証明されるSVCの卓越したパフォーマンスにより、例えばPHNSのようなお客様は、以前より低コストでより多くのデータを処理し、ビジネス目標をより効果的に実現することが可能となっています。
PHNS、SVCによってビジネスを簡素化し、高可用性を維持
医療機関向けサービス・プロバイダーのPHNS(本社;米国テキサス州ダラス)は、ビジネスの急速な成長に対応し、かつ災害時にも卓越した可用性を確保したサービスをお客様に提供するために、SVCを導入しました。PHNSは、病院向けに管理、財務、臨床アプリケーションといった、システムダウンが許されないサービスを提供しています。
PHNSはアメリカ国内17カ所のデータセンターでお客様の重要データを管理しています。SVCを使用して98テラバイト以上のデータを処理し、最大限の可用性を実現するためにビジネス・クリティカルな情報のコピーを遠隔地に保管しています。PHNSでは、IBM
SVCによるストレージ統合およびストレージ管理技術により、同社のストレージ・システム全体のエネルギー使用量を削減できると見込んでいます。SVCによってPHNSは、ストレージの追加や余分な電力を使用することなく、既存システムの未使用ストレージ容量を利用することが可能となります。
PHNSのITサービス担当プレジデント、クリス・ウォールズ(Chris Walls)氏は次のように語っています。「PHNSでは、ヘルスケア技術のイノベーションによってお客様が電子的な医療画像、レコード、データを利用してきている中、私どもは100%の可用性でサービスを提供することが絶対に必要だと認識しています。IBMとSVCのおかげで、当社では一貫した起動時間と可用性をお客様に自信をもって提供できると同時に、データセンターを効率的に稼働させながら大量のストレージを統合し、エネルギー使用量の削減を実現しつつあります。」
世界新記録のSPCベンチマーク結果
IBMは、「IBM System Storage SAN Volume Controller(SVC)」における今回提出したSPC-1結果で、以前に提出したSPC-1結果より75%以上も高速な272,505.19
SPC-1 IOPS™というパフォーマンスを示しています。これはSVC自身が保持していた世界記録を塗り替える結果であり、I/Oスループット(IOPS、input/output
requests per second:1 秒あたりの入出力回数)の新たな世界記録を樹立したことになります。*2
さらにSVCは、以前のSPC-2結果より50%も高速な7,084.44 SPC-2 MBPS™というSPC-2結果を達成しました*3。この結果もSVC自身が持っていた世界記録を更新する、世界新記録となります。この2つのSPC結果により、SVCは現在市場で提供されている全ベンダーのストレージ仮想化ソリューションのトップに立ったのみならず、全てのディスク製品カテゴリーの中でも最速のストレージ・システムとして、お客様のデータセンターのパフォーマンスを改善、かつ消費電力の削減を支援していきます。
ストレージ・システムの業界団体「Storage Performance Council」が提供する公開ストレージ・ベンチマーク・テストであるSPC-1™は、ビジネス・クリティカルなアプリケーションの一般的な機能を実行し、さらにストレージ・サブシステムのパフォーマンスを示すように設計された単一のワークロードで構成されています。これらのアプリケーションは、非常にランダムなI/Oオペレーションを特徴とし、データの参照と更新処理を織り交ぜたベンチマーク・テストとなっています。SPC-2™ベンチマークは、バッチ処理に代表されるデータの大規模な連続移動が必要な、ビジネス・クリティカルなアプリケーションのストレージ・パフォーマンスを示すように考えられた3つの異なるワークロードから構成されています。これらのアプリケーションは、1つ以上の同時連続パターンで構成される大規模なI/O要求を主な特徴としています。
Storage Performance Councilアドミニストレーターのウォルター・E・ベイカー(Walter E. Baker)氏は次のように語っています。「IBMはこれらの新しいSPC-1およびSPC-2結果により、SVCのストレージ仮想化ソリューションが世界新記録のパフォーマンスを持つことを実証し、業界で大きなマイルストーンを達成しました。さらに、SVCの世界レベルのパフォーマンスを示すことにより、IBMの最新のSPCベンチマーク結果は、ハイパフォーマンス・システムを望むユーザーからのリクエストに応えられる、SPCベンチマークならびにベンチマークを実施するより大きく複雑な構成のストレージ製品自体の有用性を証明することになります。」
IBMについて
IBM System Storageの詳細は、下記URLをご覧ください。
http://www.ibm.com/storage(US)
注)
*1:このレポートは、下記サイト内の"What People are Saying"をクリックすることでご覧いただけます。
http://www.ibm.com/storage/svc (US)
*2: SAN Volume ControllerのSPC-1結果の詳細は、下記URLでご覧いただけます。
http://www.storageperformance.org/results/benchmark_results_spc1#a00052(US)
*3: SAN Volume ControllerのSPC-2結果の詳細は、下記URLでご覧いただけます。
http://www.storageperformance.org/results/benchmark_results_spc2#b00024(US)
以上
当報道資料は2007年7月12日(現地時間)にIBM Corporationが発表したものの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/21856.wss(US)
IBM、System Storageは、IBM Corporationの商標。
他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標です。
<関連サイト>
IBM SVC トップページ : http://www.ibm.com/jp/storage/products/virtualization/svc/
IBM System Storageトップページ : http://www.ibm.com/jp/storage/
<ホームページ>
日本IBMトップページ : http://www.ibm.com/jp/
プレスリリース : http://www.ibm. com/press/jp/
