2007年8月3日
IBM Power Architectureが火星の未踏の地へ
Power Architectureを搭載したNASAの火星探査機が、生命に適した環境を探査
[米国ニューヨーク州アーモンク 2007年8月3日(現地時間)発]
IBM(本社:米国ニューヨーク州アーモンク、会長:サミュエル・J・パルミサーノ、NYSE:IBM)は3日(現地時間)、これまでで最も高度な技術を結集した火星探査機「Phoenix
Mars Lander(フェニックス・マーズ・ランダー)」を打ち上げるNASAの計画に伴い、IBM® Power Architecture™が再び宇宙へと旅立つことを発表しました。このランダー(着陸機)は、生命の構成要素を求めて、凍土を掘削探査する目的で火星の北極へと向かう予定です。この探査機には、耐放射線性を高め、Power
Architectureを搭載したBAE Systems製のRAD6000コンピューターが装備されます。RAD6000は、宇宙探査機の「頭脳」として航行データを処理し、宇宙空間および地上の両方において中枢システムを稼働させます。
Phoenix Mars Lander(以下;Phoenix)の打ち上げにかかるプログラム・コストは4億2,000万ドルで、打ち上げの機会は26カ月に1回しかありません。いったん火星表面に到着したら、Phoenixは華氏マイナス100度、最大風速毎秒40メートルという環境に耐えることになります。ミッション全体を通じて、あらゆるシステムが円滑に作動することが非常に重要です。RAD6000が持つ、宇宙の過酷な環境に対する実証済みの耐久能力、およびワークステーションからスーパーコンピューターにいたるまでオープン・アーキテクチャーに基づきプログラム可能という特性により、RAD6000は4億2,300万マイルに及ぶ旅に向けて理想的なプラットフォームとなりました。
IBMコーポレーションのグローバル・エンジニアリング・ソリューションズ(GES)担当バイス・プレジデントであるラージ・デサイ(Raj Desai)は、次のように語っています。「NASAのジェット推進研究所(Jet
Propulsion Laboratory:JPL)が、『別の惑星に生命は存在し得るのか』という長年にわたる謎を究明するミッションの要となるパーツとして、Power
ArchitectureとRAD6000をベースにしたBAE Systemsを選んでくださったことを誇りに思っています。Power Architectureベースのプロセッサーは、3大ゲーム機*1のすべて、世界中の自動車モデルの50%、世界最速のコンピューターの60%*2、そして火星上のシステムの100%に使われています。Powerこそ、太陽系において真の意味でもっとも多用途のコンピューティング・プラットフォームと言えます。」
Power Architectureと火星
2003年にNASAは、私たちの知る限り生命の主要な構成要素となっている水がこれまで火星上に存在したことがあるのかを探るため、火星に向けてSpiritおよびOpportunityという二機のMars
Exploration Rovers(火星探査機)を打ち上げました。このミッションは当初90日で完了する計画でしたが、今日にいたるまで継続しており、前例のない大容量のデータと驚くべき鮮明な写真を地球に送信しています。
両方の探査車に積まれた主要な機器は、IBMがBAE Systemsにライセンス供与した32ビットPower Architectureを搭載したシングル・ボードのコンピューター、およびBAE
Systemsが耐放射線性能を強化したRAD6000プロセッサーを利用していました。
BAE Systemsの宇宙製品マネジャー、ヴィック・スクデリ(Vic Scuderi)氏は、次のように語っています。「私たちは、宇宙関連のミッション向けに最も適応性の高いアーキテクチャーとしてPower
Architectureを選びました。宇宙用途コンピューター向けの主力機器としてRAD6000が宇宙事業関連のコミュニティーに受け入れられているように、これまでの実績がこの選択の正しさを裏付けています。」
最大時速80マイルの暴風と華氏マイナス199度の低温に耐えるPOWER™プロセッサーは、耐放射線性を高め、宇宙品質のプロセッサーのデファクトスタンダードとなっています。
Mars Phoenix Landerミッションについて
NASAのPhoenix Mars Landerは8月4日(土)に、ケープ・カナベラル空軍基地で打ち上げられる予定です。
打ち上げの模様は、Web上のストリーミング・ビデオ、およびNASA TVにて実況中継で放送されます。
http://www.nasa.gov/multimedia/nasatv/digital.html(US)
注)
*1:世界三台ゲーム機とは、マイクロソフト社製「Xbox」、任天堂製「Wii」、ならびにソニー・コンピュータ・エンターテインメント社製「Play
Station 3」をさします。
*2:下記TOP500サイトにて公表されている2007年6月現在のランキング、ならびにフリースケール社サイトの情報に基づきます。
TOP500サイト
http://www.top500.org/lists/2007/06(US)
フリースケール社サイト
http://www.freescale.com/webapp/sps/site/homepage.jsp?nodeId=0162468rH3bTdG072B(US)
以上
当報道資料は2007年8月3日(現地時間)にIBM Corporationより発表のプレスリリース「IBM Power Architecture
Heads to Unexplored Region of Mars」の抄訳です。原文は下記プレスルームサイト(US)にて参照いただけます。
http://www-03.ibm.com/press/us/en/index.wss (US)
IBM、POWER、Power Architectureは、International Business Machines Corporationの米国およびその他の国における商標。
他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標です。
<関連サイト>
IBM POWERアーキテクチャー トップページ
<ホームページ>
日本IBMトップページ : http://www.ibm.com/jp/
プレスリリース : http://www.ibm. com/press/jp/
