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プレスリリース

IBM、オートノミック・コンピューティングの次の局面を推進



2007年11月12日

IBM、オートノミック・コンピューティングの次の局面を推進
- 自己管理型テクノロジーにより業界の課題“ITの簡素化”を前進 -


[米国ニューヨーク州アーモンク 2007年11月8日(現地時間)発]

IBM(本社:米国ニューヨーク州アーモンク、会長:サミュエル・J・パルミサーノ、NYSE:IBM)は8日(現地時間)、ITの複雑性を軽減させる長年の取り組みを一歩前進させた新製品およびサービスを発表しました。これはIBMが6年以上前から注力している、自己管理と自己修復ができるオートノミック・コンピューティング(自律コンピューティング)の次の局面を実現するものです。

IBMは、データセンターの運用管理に、オートノミック機能を搭載したテクノロジーやサービスを提供します。これにより、今までコンピューター・システムの中に埋もれていたインテリジェントな情報を有効活用し、戦略および事業計画、分析、リソース配備、業務運営、メンテナンスなどに役立てることができます。それと同時に、サービスとしてのテクノロジーをより良い形で提供できるようになります。オートノミック・コンピューティングを利用して、エネルギー消費、資産および施設、企業ガバナンスとリスク、財務会計などの管理を劇的に向上させることができます。

IBMの研究部門は2001年10月に、IT業界のリーダーに向けて「IBM®オートノミック・コンピューティング・マニフェスト」を発表しました。その中で、何百万もの企業、何億もの人々、何兆もの機器が毎日拠り所としている、ますます複雑化するコンピューティング環境の維持という大きな課題を解決するソリューションを提案しました。そのソリューションとは、さながら人体の自律神経系統が身体を調節/保護するように、自分自身を管理するシステムを構築するというものです。

IBMオートノミック・コンピューティング担当バイス・プレジデント兼IBM Tivoli®ソフトウェアの最高技術責任者であるアラン・ガネック(Alan Ganek)は、次のように述べています。「これはIBMが自社とIT企業の両方に投じた業界全体の大きな課題です。コンピューターの性能とスピードに関しては、業界は見事に目標を突破してきています。これよりも大変なのは、事前に決定したビジネス方針をより効果的に策定するとともに、人間の介入を最小限にまで排除しつつ自らを保護、回復、管理できるシステムを作るために、必要とされるオープン標準および新しいテクノロジーを作り出すことなのです。」

オートノミックへの取り組みを打ち出して以来、IBMはコンピューター・システムを簡素化するための研究開発に巨額を投じ、100種以上の製品・サービスに装備されている500以上の機能にオートノミック機能を盛り込んできました。世界最速のスパコン「Blue Gene®/L」から、IBMのシステム管理ソフトウェアに標準搭載されるようになった「自己修復」機能に至るまで、仮想化、プロビジョニング、データベース、メンテナンス、エネルギー管理、セキュリティその他の分野で、データセンター運用の簡素化に注力しています。

その過程でIBMは、企業のコスト削減および業務改善を支援してきました。例えば米国ニューヨークのマリスト大学(Marist College)は、IT運用のテストおよび保証を自動化する新サービス「IBM OPTIMIZETest」を利用して、ITテストと自律的プロビジョニングのスピードアップとともに、コンピューター・システム管理のオンデマンド化を実現しました。これによって、ストレージおよびサーバー・システムのプロビジョニング費用が削減されました。同大学は現在、従来の半分の時間でより多くのテストを行えるようになった上、潜在的な問題をより早期に発見できるようになりました。

また、中堅企業向けのインターネット・サービス・プロバイダーであるネットワーク・ソリューションズ社(Network Solutions, LLC)では、新たに買収した2つの企業の統合作業と平行して、自社データセンター間で17テラバイトのデータのやり取りを管理する450台以上のサーバーの移行を滞りなく完了しました。同社は、IBM Tivoliソフトウェアのオートノミック機能が提供する主要プロセスおよびツールを活用して、IT管理コストを100万ドル以上削減しました。

ネットワーク・ソリューションズ社の業務担当バイス・プレジデントであるジム・ポルコウスキ(Jim Polkowske)氏は次のように述べています。「当社が使用しているホスティングおよび電子商取引のインフラは成長が著しく、150台以上のサーバーと20テラバイト以上のストレージが毎年新たに加わっています。オートノミック機能を活用することで当社はソフトウェアの更新に要する時間を80%も削減でき、人的エラーのリスクもなくなりました。これは、当社のITスタッフの負担が軽減されるとともに、お客様にとってはシステムの信頼性と可用性が大幅に向上したことを意味しています。」

以下の新しい製品およびサービスは、運用情報の増強を通じてオートノミック・コンピューティングを支援しており、ITテスト、モニタリング、性能の向上と、優れたITサービス管理の確立を実現します。

これに加えて、今週初めに発表した 「IBM Systems Director Active Energy Manager」は、オートノミック機能を利用したエネルギー管理ソフトウェアで、データセンターでの電力消費を追跡するとともに、お客様が電力利用のモニターと、効率性向上およびコスト削減のための調整を行えるようにします。この新バージョンのソフトウェアでは、電力使用に上限を設け、コスト超過を防止するとともに、ワークロードの使用傾向をモニターし、データセンター内の複数プラットフォームにまたがるワークロードに関し、より適切な計画が立てられるようになります。


オートノミック・コンピューティングと業界オープン標準

オートノミック・コンピューティングは、業界の主要ベンダーと連携しオープン標準を推進することにより真価を発揮し前進してきました。様々なベンダーのテクノロジーに依存することが多いお客様のニーズに全面的に対応するには、オートノミック・コンピューティングにオープン標準を適用する必要があります。複数のベンダー間のコンポーネントに互換性を持たせることで複雑性が軽減されます。

例えばIBMは他の業界リーダー企業と協力し、Eclipse Open Source Foundationが昨年承認したCOSMOS(COmmunity Systems Management Open Source)プロジェクトに取り組んでいます。このプロジェクトは、異なるベンダーの管理ツールの互換性を向上することでIT環境管理の複雑性を緩和することを目指しています。これにより、企業はアプリケーション、サーバー、ネットワークおよびデータベースといったコンピューター資源をより容易にモニターし管理することができるようになります。

IBMはまた、異なるベンダーのデータベースが情報をより共有しやすくなるよう、CMDB Federationのワーキング・グループを通じてオープン・テクノロジーの確立に協力しています。ベンダーとIT管理ツールでデータの共有とアクセスを行う標準的な方法があれば、企業はCMDB (Configuration Management Database)を用いて複数のデータベースに散在する情報に簡単にアクセスできるようになります。結果として、アプリケーションが最後に更新された時間や、重大なコンフィギュレーション情報の変更といった、IT環境に加えられた変更の経過をより容易に追跡することが可能となります。

IBMについて
IBMについての詳細はhttp://www.ibm.com(US)をご覧ください。

以上

当報道資料は2007年11月8日(現地時間)にIBM Corporationが発表したものの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/22571.wss

なお、「IBM OPTIMIZETest」、「IBMサービス管理サービス」、ならびに「IBM Systems Director Active Energy Manager」の日本での展開予定は、本日現在未定です。詳細が決まり次第お知らせいたします。

IBM、Blue Gene、Tivoliは、Iinternational Business Machines Corporationの米国ならびにその他の国における商標。
ITILは英国Office of Government Commerceの登録商標および共同体登録商標であって、米国特許商標庁にて登録されているもの。
他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標です。

<関連サイト>
IBMオートノミック・コンピューティング トップページ
IBM Tivoliトップページ
IBM Project Big Green トップページ

<ホームページ>
日本IBMトップページ:http://www.ibm.com/jp/
プレスリリース:http://www.ibm.com/press/jp/