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プレスリリース

IBM、現時点で実用可能なクラウド・コンピューティングを発表



2007年11月19日

IBM、現時点で実用可能なクラウド・コンピューティングを発表
- コラボレーション・サービスにより、お客様がクラウド・コンピューティングを立ち上げ -

[米国ニューヨーク州アーモンク、中国・上海 2007年11月15日(現地時間)発]



IBM(本社:米国ニューヨーク州アーモンク、会長:サミュエル・J・パルミサーノ、NYSE:IBM)は15日(現地時間)、上海においてクラウド・コンピューティング・オファリングのシリーズ、「Blue Cloud」の計画を発表しました。クラウド・コンピューティングでは、ローカル・マシンやリモート・サーバーファームによらない、分散型のグローバルなアクセスが可能なリソース網によるコンピューティングを実現することにより、企業のデータセンターがインターネットに近い機能を持つようになります。

Blue Cloudは、大規模コンピューティングの取り組みをリードするIBMの専門知識を駆使して構築され、IBMのソフトウェア、システム・テクノロジーとサービスが対応する、オープン・スタンダードとオープン・ソフトウェアに基づいたシステムとなります。IBMは今日、世界各地の200名以上のインターネットで結ばれたIBMの研究者によってBlue Cloudの開発がサポートされ、非常に大規模なクラウド・コンピューティング・インフラの可能性を迅速に、容易に探ってみたいと考えているお客様を対象に今後展開を予定していることを発表しました。

IBMは現在、一部の企業、大学、インターネット・ベースの企業、および官公庁と共同で、クラウド・コンピューティング・イニシアティブに取り組んでいます。今週IBMとクラウド・コンピューティング・プロジェクトを発表したベトナム科学技術省もその一つです。

クラウド・コンピューティングは、ITサービス提供のためにそれぞれが持つ大きなシステムをお互いにリンクし、そのインフラを共有するための新たなアプローチです。IBM初のBlue Cloudオファリングは、2008年春にお客様向けに提供される予定で、POWER™プロセッサーおよびx86プロセッサーを搭載するシステムに対応します。15日に開催された中国・上海のイベントにおいて、IBMはPOWERプロセッサーおよびx86プロセッサーを装備したBladeCenter®上で動作するクラウド・コンピューティング・テクノロジーが、アプリケーションに対するワークロードの変動に対応して、リソースの動的なプロビジョニングと割り当てを実演してみせるデモを行いました。またIBMは、System z™が対応する大量の仮想マシンを駆使して、2008年にSystem z「メインフレーム」クラウド環境を提供する予定です。IBMはさらに、高密度のラック・クラスターに基づくクラウド環境の提供も計画しています。

IBMのアルマデン研究所のクラウド・インフラに基づくBlue Cloudには、XenおよびPowerVM仮想化Linux®オペレーティング・システム・イメージ、およびHadoop並列ワークロード・スケジューリングがあります。Blue Cloudをサポートしているのは、需要に基づく最適のパフォーマンスを確実に得られるようサーバーを管理するIBM® Tivoli®ソフトウェアです。この中には、複数のサーバーに対するリソースのプロビジョニングを即座に実行することで、パフォーマンスを高速化し、最も厳しい状況でも信頼性を保証し、シームレスな体験をユーザーに提供するソフトウェアもあります。Tivoli Monitoringは、監視対象のサーバーの状態をチェックし、サービスレベルに合っているかを確認できます。

IBMシステムズ&テクノロジー・グループの製造開発担当シニア・バイス・プレジデント、ロッド・アドキンス(Rod Adkins)は次のように述べています。「Blue Cloudによって、お客様は迅速にクラウド・コンピューティング環境を構築し、その企業活動の環境内でWeb 2.0アプリケーションのテストや試作を実施することができます。いずれ、このアプローチによってIT担当者が、需要の変動するスケールアウト・インフラの複雑さやコストを劇的に削減できるようになるでしょう。」

システムに接続されるデバイス数やリアルタイムのデータ・ストリームの急増に加え、サービス指向アーキテクチャーおよびWeb 2.0アプリケーション(検索、オープン・コラボレーション、ソーシャル・ネットワーキング、モバイル・コマースなど)の採用拡大によって、クラウド・コンピューティングに対する需要が一気に高まってきました。デジタル・コンポーネントのパフォーマンスが進歩し続けていることで、IT環境のスケールが大幅に拡大し、これを一体化した「クラウド」として管理する必要が高まっています。

IBMは、お客様によるクラウド・コンピューティングの活用を支援できるよう、SOAベースのWebサービスを介した既存のITインフラとの統合が可能なクラウド・アプリケーションの機能を含めた、Blue Cloudの開発に努めています。Blue Cloudの開発では、特にセキュリティー、プライバシー、信頼性、および高水準の利用率および効率の保証を目的として、IT管理の簡素化に欠かせない技術革新に重点を置いています。クラウド・コンピューティングは、既存のワークロードに加え、新たなニーズとなりつつある大規模な拡張性を要する、データ集約的ワークロードを対象とし、この革新的な取り組みの中心部を担うTivoliのサービス・マネジメント・ソフトウェアとともに提供されます。

11月13日に、IBMとベトナム科学技術省(Vietnamese Ministry of Science and Technology:MoST)は、クラウド・コンピューティング・インフラで実行されるオープンなイノベーション・パイロット・プログラムを発表しました。

MoSTの副大臣であるトラン・クオック・タング(Tran Quoc Thang)博士は、次のように述べています。「IBMが構築したベトナム科学技術先端イノベーション情報ポータル(Vietnam Information for Science and Technology Advance Innovation Portal:VIP)は、ベトナムの地域社会および市民に、動的なリッチ・コンテンツを持つソースを提供し、市民、地域社会、および官公庁の間でイノベーションを促進する上で役立ちます。VIPは、IBMのエンタープライズWeb 2.0 Innovation Factoryソリューションに基づき、IBMのアルマデン研究所のクラウド・インフラを通じて、各大学・研究機関で利用できるようになります。」

Blue Cloudの誕生
Blue Cloudのコンセプトは、IBMが、テクノロジー採用プログラム(Technology Adoption Program)と呼ばれるIBMイノベーション・ポータルを通じて、自社のソフトウェア・イノベーターを支援するために行った活動から生まれたものです。IBMの開発者は、このプログラムを通じて、IBMの社員と共同でイノベーションのテストとトライアルを実施するためのソフトウェアを用いたコンピューティング・リソースのプロビジョニングを要求することができます。

IBMのハイ・パフォーマンス・オンデマンド・ソリューション・チームのバイス・プレジデント、ウィリー・チュー(Willy Chiu)博士は、次のように述べています。「ここ数カ月の間に、IBMのイノベーターに対して、動的なインフラ環境を提供することで、クラウド・コンピューティング・テクノロジーに関する貴重な経験を得ることができました。IBMでイノベーターが、ソリューションの製品化に必要なハードウェアおよびソフトウェア・リソースを入手するのに、どれだけの時間を節減できたのかという話をしたところ、お客様は、同様のソリューションを導入することに強い関心を示されたのです。」

IBMと超大規模コンピューティング
Blue Cloudは、超大規模コンピューティングの開発とリーダーシップにおける数十年に及ぶIBMの経験に基づくもので、IBMの主導によってしかなしえない、コンピューティングの次世代の大いなる進歩を体現するものです。IBMの実績には、次のようなものがあります。

並列シスプレックス(Parallel Sysplex):単独のシステム・イメージとして機能するIBM System zメインフレームで、データ共有機能とパラレル・コンピューティングを統合します。これにより、システムのクラスターが高水準のパフォーマンスとアベイラビリティーを得るためにワークロードを共有することを可能にします。

IBMのDeep Blue SP Cluster:現在のクラスター・テクノロジーの先駆者であり、IBMの伝説的存在であるDeep Blueシステムの名は、10年以上前に、チェスの世界チャンピオン、ガルリ・カスパロフ(Garry Kasparov)に勝利したことで特に有名です。

Blue Gene®:非常に強力なスーパーコンピューターのネットワークであり、オープン・システムと、非常に低コストでエネルギー効率に優れたコンポーネントを大量に利用しています。Blue Geneの次世代システム、Blue Gene/Qは、最終的に10〜30ペタフロップ(1秒あたり浮動小数点演算数千兆回の演算速度)を達成すると予想されています。

グリッド・コンピューティング:主要サービス指向アーキテクチャー標準を含む、オープンな標準やプロトコルのセットに基づき、IBMは商用グリッド・コンピューティングを早くから提唱、貢献してきました。分散コンピューティングおよび、データ処理、ネットワーク帯域幅、ストレージ容量などのデータ・リソースの仮想化を可能にし、幅広いIT機能に対するユーザーやアプリケーションのシームレスなアクセスを実現する単一のシステム・イメージを創出してきました。

以上

当報道資料は2007年11月15日(現地時間)にIBM Corporationが発表したものの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/22613.wss

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