2008年1月18日
IBMのイノベーション、企業のグローバル化に伴う課題の克服を支援
[米国ニューヨーク州アーモンク 2008年1月14日(現地時間)発]
IBM(本社:米国ニューヨーク州アーモンク、会長:サミュエル・J・パルミサーノ、NYSE:IBM)は 14日(現地時間)、「グローバルに統合された企業(GIE)」における組織全体の従業員のコラボレーション手法を改善することを目標としたソフトウェアとリサーチ部門からのイノベーションを発表しました。
グローバル化という課題に対し企業は、競争力を維持するために、地理的な分散が進む仮想労働力を活用してさらに敏捷に動くことを余儀なくされています。これは、ソフトウェア開発の世界では、世界中の専門チームと昼夜を問わずコラボレーション体制を組んで、漏れがないようにチーム内で回していくということを意味します。IBMではまた、グローバル化で生じた障壁を、仮想世界によってソフトウェア開発チームがどのように克服できるかを検証しています。
IBMは、Web 2.0テクノロジーをベースとした開発プラットフォームを公開することを発表しました。開発者はwww.Jazz.netで開発中のこのプラットフォームに対して、コラボレーション体制を組んで作業に貢献できます。Jazz.netとは、Jazz™ベースのテクノロジーの開発について企業がグローバルかつ透過的にコラボレーションできるように設計されたオープンな商用コミュニティーです。
これまでJazz.netには、IBMのお客様、学術機関、パートナーしか参加できませんでしたが、今回、広範なソフトウェア開発コミュニティーに公開されることになりました。コミュニティー推進型の開発というIBMの構想は、製品開発後のフィードバック手段を提供するだけでなく、グローバルなコミュニティーがIBMの開発プロセスに最初から最後まで参加することを可能にし、オープンソース・コミュニティーがグローバルなソフトウェア開発に及ぼすことができる影響の範囲を拡大します。
IBMはまた、地理的に分散しているソフトウェア・デリバリー・チームのリアルタイム・コラボレーションを可能にすることで、中小規模の開発チームの生産性を大幅に改善するIBM®
Rational® Team Concert Expressを2008年後半に発売する計画も発表しました。
IBM Rational Software担当ゼネラル・マネジャー、ダニー・サバー(Danny Sabbah)博士は、次のように語っています。「IBMは、ソフトウェア開発およびデリバリーはどうあるべきか、その将来像を再定義しています。Jazz.netにおけるオープンな商用開発は、プロセスを真の意味でコミュニティーによる取り組みとすることで、IBM製品をお客様にお届けする方法を変えているのです。」
コラボレーションがイノベーションをさらに促進
14日より、グローバルなソフトウェア開発コミュニティーは、IBM Rational Team Concert Expressの開発でコラボレーションしていくことが可能となりました。IBM
Rational Team Concert Expressは、Jazzテクノロジー・プラットフォーム上で開発されるIBMの最初の製品です。同ソフトウェアは、グローバルなソフトウェア・デリバリー・チームがリアルタイムでコラボレーションできるようにすることで、中小規模の開発チームの生産性を改善します。さらにIBMは、IBM
Rational Team Concert Expressを、認定されたオープンソース・プロジェクトや学術機関が認可済みのコース・プログラムや学術研究プロジェクトで使用する場合に、無償で提供します。
現在www.Jazz.netで公開されているIBM Rational Team Concert Express ベータ2には、Webダッシュボードが搭載されています。ソフトウェア・プロジェクト・チームはこの機能を利用して、作業項目のステータスやプロジェクトの健全性といったプロジェクトのステータス・データをリアルタイムで閲覧できます。IBM
Rational Team Concert Express ベータ2では、ソフトウェア開発チームがDB2®などのデータベースを使ってIBM
Rational Team Concertリポジトリーをホストすることが可能です。IBM Rational Team Concert Expressは、IBM
WebSphere®、IBM Lotus® Sametime®、Apache Tomcat、Apache Derby、およびJabberといったオープン標準ミドルウェアをベースとしています。
IBM Rational Team Concert Expressは、IBMが開発している新たな開発サーバー群の中で、Jazzによって推進されている最初の製品です。今後数年間で、ほとんどのIBM
RationalポートフォリオにはJazzテクノロジーが組み込まれてチーム・コラボレーションが改善され、IBM製品やビジネス・パートナーの製品をより簡単に統合できるようになります。これにより、IBMの新しいお客様と既存のお客様の両方に対して、将来のJazzプラットフォームへの柔軟性を持った道筋が提供されます。
Eclipse Foundationのエグゼクティブ・ディレクター、マイク・ミリンコビッチ(Mike Milinkovich)氏は次のように語っています。「JazzはEclipseプラットフォーム上の素晴らしい技術革新の一例です。IBMは、Eclipseコミュニティーにおいて偉大なテクノロジーを生み出すことで高い評価を得ています。私たちのコミュニティーが、この新製品に非常に大きな関心を寄せることは間違いありません。」
IBMリサーチ、仮想世界のチーム・コラボレーションを研究
IBMでは、企業の成長と将来のリーダーの開発には、世界経済の変化に適応できる労働力の育成が不可欠であると考えています。ベビーブーマーが続々と定年を迎えてジェネレーションYが成年に達する今後は、新たな企業展望の中で従業員のモチベーションを引き出し、企業に引き留めておくために、新しい働き方を提示することが必要です。
IBMリサーチは、Project Bluegrassによって従業員のデジタル・デバイド解消に取り組んでいます。このプロジェクトでは、新世紀世代のモチベーションを引き出す3つの主な要因「コラボレーション」、「コミュニケーション」、「視覚化」を統合します。Project
Bluegrassでは、IBM Jazzテクノロジーを利用して、ソフトウェア開発者が作業したり、仮想の休憩所に集ってチャットやブレインストーミングを行うことのできる仮想世界環境を形成する一方で、アイデアやWebおよびJazzベースのソースから抽出したデータを双方向で示す視覚的表現とともに、チームメートを「見ること」ができます。
ベテランの従業員は、将来の世代に伝えるべき多くの専門知識と情報を所有しています。Project Bluegrassは、インスタント・メッセージング、在席確認、およびジェネレーションYにとって魅力あるプロジェクト・タスク機能を備えた、刺激にあふれたワークスペースをもたらすと同時に、これらのテクノロジーを、ベビーブーマー世代やジェネレーションXに馴染みのある現在のIBMテクノロジーへと統合する機能も提供します。
14日の発表は、将来の仕事の形態を提示し、「グローバルに統合された企業」としてIBMが21世紀の職場でどのように運営されていくのかを示すものです。グローバルな統合体制は、IBMの従業員、戦略、リーダーシップ、および運営に組み込まれているもので、時間帯や文化を越えたIBMのコラボレーション、および適切なスキルやビジネス環境に基づいた世界各地への業務、職務、リーダーシップの配置に影響を及ぼしています。
2008年1月20日から24日に米国フロリダ州オーランドで開催されるIBM LotusphereカンファレンスのIBM Innovation
Labでは、Bluegrassのデモが実施されます。また、IBMがSecond Life内に設置しているキオスクIBM CODESTATION*でも、Bluegrassの仮想デモを利用できます。
* IBM CODESTATION
http://slurl.com/secondlife/IBM%20CODESTATION/124/159/25/
IBMのJazzプロジェクトおよび関連する研究イニシアティブの詳細は、下記URLをご覧ください。
http://www.ibm.com/rational/jazz/ (US)
Jazzプロジェクトへの登録やIBM Rational Team Concertベータ2のダウンロードは、下記URLからご利用いただけます。
http://www.Jazz.net/
600万人以上の専門技術者で構成されるIBM developerWorksコミュニティーのメンバーは、コミュニティー・スペース*に参加していただけます。
* http://www.ibm.com/developerworks/spaces/jazz/ (US)
当報道資料は2008年1月14日(現地時間)の発表の抄訳です。
原文は下記URLを参照ください。
http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/23308.wss (US)
IBM、DB2、Jazz、Lotus、Rational、Sametime、WebSphereは、International Business Machines Corporationの米国およびその他の国における商標。
