2008年3月24日
IBM、ダブリンにクラウド・コンピューティングのヨーロッパ拠点を設立
ソーシャル・ネットワーキングを通じて新しいビジネス・アイデアを創出するための新たなクラウド・コンピューティング・サービスを発表
[アイルランド・ダブリン、米国ニューヨーク州アーモンク 2008年3月19日(現地時間)発]
IBM(本社:米国ニューヨーク州アーモンク、会長:サミュエル・J・パルミサーノ、NYSE:IBM)とアイルランド政府産業開発庁(Industrial
Development Agency of Ireland:IDA Ireland)は19日(現地時間)、ヨーロッパで最初のクラウド・コンピューティング・センターを設立することを発表しました。この新しいクラウド・コンピューティング・センターはダブリンに置かれ、ヨーロッパ、中東、アフリカに開設される数多くのサテライト施設にクラウド・コンピューティングの研究およびサービスを提供する中心拠点として機能することとなります。こうしたセンターのIBMの専門家たちは、地域のお客様と直接の協力体制を取って、お客様がテクノロジー研究とビジネス展開を推進するクラウド・コンピューティング・ソリューションを採用できるように支援していきます。
ダブリン・センターがお客様に最初に提供するオファリングのひとつ、IBM Idea
Factory for Cloud Computing(クラウド・コンピューティング向けIBMアイデア・ファクトリー)は、クラウド・コンピューティング環境でお客様に直接提供される新しいサービスです。同サービスで用いているWeb
2.0テクノロジーによって、ビジネス・プロフェッショナルのコミュニティーがソーシャル・ネットワークへと結集して、新しいビジネス・アイデアの開発を促進できるようになります。IBM
Idea Factory for Cloud Computingは、きっかけとなるアイデアから商品化されるまでのビジネス・プロセスを捉えて、従業員、パートナー、ソフトウェア開発者などのサードパーティー参加者によるブレインストーミングを加速します。
アイルランドのミホール・マーティン産業通商雇用大臣は、次のように語っています。「IBMクラウド・コンピューティングのヨーロッパにおける中心拠点としてアイルランドが選ばれたということは、IBMのグローバルな研究、開発、イノベーション戦略に対して重要な貢献を果たすというアイルランドの役割を浮き彫りにするものです。この投資は、IBMコーポレーションにおける高性能コンピューティング・センターとしてのIBMアイルランドの評価をますます高めるものです。IDA
IrelandとIBMは、アイルランドのビジネスを発展させ、知識に基づいた研究開発へ価値ある戦略的投資を行う上で、前向きな長期的関係を築いています。」
IBMソフトウェア・グループのシニア・バイス・プレジデント兼グループ・エグゼクティブ、スティーブ・ミルズ(Steve
Mills)は、次のように語っています。「クラウド・コンピューティングへの投資は、IBMがお客様に恩恵をもたらす新たなコンピューティング・モデルと新しいグローバルな市場機会をどのように追求するかということを示す、重要な事例です。この新しい施設とクラウド・コンピューティング・モデルを通じて、アイルランドのIBMソフトウェア研究所が持つ豊富な能力を、他のヨーロッパ諸国からだけでなくアフリカや中東からも利用できるようになります。」
クラウド・コンピューティングは、動的に共有されるコンピューティング・リソースがサービスとして仮想化され、そこにユーザーがアクセスするかたちをとるIT(情報技術)インフラです。クラウド・コンピューティングは、企業が自社のスタンドアロン・ハードウェアおよびソフトウェア・システムを所有・管理する従来のデータセンター・モデルに代わるもので、あらゆる規模の企業にとって魅力的な提案となります。また、ITリソースの利用率を改善することで、同等のワークロードを処理するために必要なサーバー数を減らしてエネルギー消費量を低減する、地球に優しいテクノロジー・モデルでもあります。
クラウド・コンピューティングへのニーズは、ストリーミング・メディアやエンターテイメント、ソーシャル・ネットワーキング、モバイル・コマースといったビジネス・コラボレーション、接続デバイス、リアルタイム・データ・ストリーム、およびWeb
2.0アプリケーションの劇的な成長によって推進されています。
ダブリン・センターの最初のお客様は、ローカル・プロフェッショナルITサービス専門プロバイダー、Sogeti
Groupです。SogetiではIBM Idea Factory for Cloud Computingを利用して、世界中の社員がオンラインで集まってブレインストーミングを行い、「将来のSogeti」を構築する新しいアイデアを創出するためのテクノロジーを提供していきます。
SogetiのCTO、ミッチェル・ボリール(Michiel Boreel)氏は次のように語っています。「イノベーションは、どのような企業にとっても成功の核をなすものです。当社では、IBMクラウド・コンピューティング・センターのリソースを利用することで、Sogetiの国際的な成長を促進してお客様の段階的な変化を実現する、現実的かつ充実したソリューションを生み出すことができると期待しています。このほか、世界中のコンサルタント同士の対話とコラボレーションが促進され、この最先端コンピューティング・パワーの実体験が広がっていくという利点もあります。」
IBMソフトウェア・グループのハイ・パフォーマンス・オンデマンド・ソリューション担当バイス・プレジデント、ウィリー・チュー(Willy
Chiu)博士は、次のように語っています。「当社では市場の需要に対応し、統合クラウド・コンピューティング業務の構築を迅速に進めており、ヨーロッパ最初のクラウド・コンピューティング・センターをダブリンに設立するほか、中国、ベトナム、米国の既設センター網に施設を増やしていきます。これらのセンターによって、お客様が自社の企業データセンターを新たに構築するためのスキルや専門技術・知識がもたらされるのです」。さらにチュー博士は、「このセンター網によって、相互運用を可能にするオープン・スタンダードへのニーズにも対応していきます」と指摘しています。
IBMハイパフォーマンス・オンデマンド・ソリューション研究所(IBM High Performance
on Demand Solutions Lab)はIDA Irelandと協力することで、業界のオープン・スタンダードとオープン・ソース・ソフトウェアに基づいた一連のクラウド・コンピューティング・オファリング、IBM「Blue
Cloud」テクノロジーを使って、このセンターを構築していきます。クラウド・コンピューティング環境管理の役割は、IBM®
Tivoli®システム管理ソフトウェアが担います。
このセンターでは、イノベーションと研究活動に重点的に取り組んでいきます。継続的な教育イニシアティブの一環として、IBMはダブリン工科大学(Dublin
Institute of Technology)コンピューティング学部の講師陣に対するクラウド・コンピューティングのトレーニングを支援していくことにも合意しています。講師陣がトレーニングを受けることで同学部では、この新しいコンピューティング・モデルのニーズに対応するスキルを育成できます。
IBMクラウド・コンピューティングのマイルストーン
IBMは世界中にクラウド・コンピューティング機能を拡張してきました。昨年は、チャイナ・テレコム(中国電信)、中国無錫市人民政府(Wuxi
Municipal Government of China)、ベトナム科学技術省といったお客様にクラウド・コンピューティング・サービスを提供しています。IBMはまた、一連のクラウド・コンピューティング・オファリング「Blue
Cloud」を発表し、ヨーロッパの多数のパートナーとクラウド・コンピューティング・プログラムについて提携し始めています。
IBMクラウド・コンピューティングの詳細は、http://www.ibm.com/developerworks/websphere/zones/hipods/(US) をご覧ください。
アイルランド政府産業開発庁(IDA Ireland)の詳細は下記URLをご覧ください。
http://www.idaireland.com
当報道資料は2008年3月19日(現地時間)にIBM Corporationが発表したものの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/23710.wss
IBMおよびTivoliは、International Business Machines Corporationの米国ならびにその他の国における商標。
他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標です。
