2008年4月22日
IBMがストレージ企業のDiligent Technologies社を買収
[米国ニューヨーク州アーモンクおよびマサチューセッツ州フラミンガム 2008年4月18日(現地時間)発]
IBM(本社:米国ニューヨーク州アーモンク、会長:サミュエル・J・パルミサーノ、NYSE:IBM)は18日(現地時間)、ストレージの「重複データ削減」技術を専門とするDiligent
Technologies社(本社:米国マサチューセッツ州フラミンガム、研究開発拠点:イスラエル・テルアビブ)を買収したことを発表しました。Diligent社のテクノロジーおよび社員は、IBMシステムズ&テクノロジー・グループのIBMシステム・ストレージ事業部門に統合される予定です。なお、買収金額や条件などの詳細は非公表です。
Diligent社は、サーバーおよびストレージのインフラと一体化して機能する、インライン方式の重複データ削減ソフトウェアを開発しています。このソフトウェアによって、お客様はデータセンターにおける物理的なストレージを、量とコストの両面で大幅に削減することができます。大企業ならびに中小企業では、データセンターの複雑さや管理が限界に達しつつあり、それと同時に新しいデータ、トランザクション、e-メール、バックアップ・ファイル用のストレージの需要が爆発的に高まっています。
重複データ削減技術は、今日多くの企業が盛んに投資を行っている新たなテクノロジーです。Diligent社の革新的なテクノロジーは、データの完全性を保ちつつ、データ保護、アーカイブ、データの満了日処理など各アプリケーションへ総合的に提供できるソリューションです。
Diligent社の買収はお客様のIT効率の向上に貢献するとともに、将来のビジネス成長に備えた新たなITサービスの迅速な導入を促進するという、IBMの「次世代エンタープライズ・データセンター」モデルの一部を担うものです。この新モデルは仮想化、グリーンIT、サービス・マネジメント、およびクラウド・コンピューティングなどを実現する最も効果的な方法に基づいて作られています。
最近の調査によると、企業ではe-メールやデータベース、大量のストレージを必要とする基幹アプリケーションに対し、重複データ削減ソリューションへの投資を増やしています。『TheInfoPro』誌がフォーチュン1000に名を連ねる企業152社に対して行った調査(1)
では、調査対象企業の56%が2007年度において、重複データ削減技術の導入に対し前年より多額の費用を投じており、この支出の増加傾向は2008年も続くとみられています。
IBMは長年の間、データの可用性、保持、セキュリティ要件に対処するソリューションの提供を通じて、お客様の情報インフラ管理を支援してきました。Diligent社の買収は、より効率的で費用対効果の優れたデータセンターを開発するという、IBMの包括的戦略にそって位置付けられており、業界をリードするIBMのストレージ・ポートフォリオをさらに拡充することになります。
IBMとの統合により、Diligent社の重複データ削減技術とソリューションは以下に挙げるような発展を遂げると見込まれます。
- 重複データ削減に関するお客様それぞれの要件に応じた、最大限のパフォーマンス、拡張性、完全性を実現。
- お客様によって既に導入されたデータのバックアップ/回復アプリケーション(Tivoli® Storage Managerなど)の補完。
- データのバックアップおよび回復処理に必要な時間の短縮。
- バックアップおよびアーカイブされたデータを、災害復旧の主要拠点から遠隔拠点に電子的に転送する際のコスト効率の向上。
- 物理的なストレージ量の削減による、コストおよび消費エネルギーの削減。
IBMシステム・ストレージのゼネラル・マネジャーであるアンディ・モンショー(Andy
Monshaw)は、次のように述べています。「Diligent社の重複データ削減ソフトウェアは、IBMのストレージ・ポートフォリオに統合され、当社の情報インフラ戦略のさらなる拡充をはかる上で欠かせない重要なテクノロジーとなります。このテクノロジーにより、当社のお客様は重複したデータを削減するとともに、自社のビジネスを支えるのに必要なインフラの合理化をはかることが可能となります。この結果としてデータセンターの効率を劇的に改善することができます。業界での実績に裏付けられたDiligent社の重複データ削減技術は、中規模および大規模企業のお客様に最適です。また、インライン・パフォーマンス、拡張性、データの整合性を独自に融合したその技術は、お客様のインフラ・コストの削減、データセンターにおけるエネルギー効率の向上に役立ちます。これはインフォメーション・オンデマンドの本格的な利用を目指すIBMの戦略的オファリングのポートフォリオ拡大に大きく貢献します。」
今後、Diligent社のテクノロジーは、IBMシステム・ストレージ・ブランドに統合される予定です。
Diligent社の会長兼CEOのドロン・ケンペル(Doron Kempel)氏は次のように述べています。「このたび私たちがIBMシステム・ストレージ・ファミリーの重要な一員になれたことを嬉しく思います。なぜなら、IBMはストレージおよびデータ保護の将来の方向性について、業界で最も包括的なビジョンを持っている企業だからです。また、IBMにはそのビジョンを実現するのに必要なテクノロジーもあります。IBMとDiligentが手を携えることにより、イノベーションの向上と、産業別に特化したデータ保護ソリューションも生み出さるでしょう。当社の才能あふれるチームおよびストレージ・テクノロジーの進歩が、IBMの革新的な研究開発グループおよびセールス、サービス、マーケティング、製造、流通におけるグローバルな展開力と融合することにより、お客様には非常に大きなメリットがもたらされるでしょう。IBMと一体化することで、Diligentの重複データ削減技術は業界に対し、エンドユーザーの皆様の利益となるような大きなインパクトを与える絶好の機会を手にしました。」
今回の買収は、IBMがここ数カ月間に実施したストレージ関連の買収の第3弾となります。IBMは1月に、Web
2.0アプリケーション、デジタル・アーカイブ、デジタル・メディアといった今後有望なストレージ関連のビジネス機会を活かすため、イスラエルに本社を置くXIV(エックス・アイ・ブイ)社を買収したことを発表しました。また今月には、基幹アプリケーションおよび遠隔オフィス向けの継続的データ保護ソフトウェアの主要プロバイダーであるFilesX社を買収する意向を発表しています。
IBMがストレージならびにサーバー・ハードウェアやソフトウェアの分野で第一人者であることは業界も認めるところです。最近では、XIVやFilesX以外にも、ストレージ関連の戦略的買収としてArsenal、NovusCG、Softekなどを傘下に収めています。ストレージ・サービス分野で既に業界のリーダーであるIBMは、今後もストレージ・サービスのオファリングの増強によって、お客様に戦略的なソリューションをお届けし、あらゆる規模のお客様が自社の変革に活用することができるよう、ソフトウェア、ストレージおよびサーバーといったハードウェア、サービス、研究開発を統合し、標準化されたオファリングとして提供していきます。
IBMによるDiligent社の買収は、IBMが掲げる2010年までの1株あたり利益向上の包括的目標の一環として、IBMの成長戦略および資本配分モデルを後押しするものです。
Diligent Technologiesについて
Diligent社は、信頼性、拡張性の高い、ディスク・ベースの企業向けデータ保護ソリューションを提供する企業です。業界地図を塗り替える技術となった、インライン方式の重複データ削減技術である「HyperFactor」を備えた「ProtecTIER」プラットフォームは、お客様のデータセンターにおける既存の運用方針や、運用形態、運用手順に混乱をきたすことなく、データ記録量を削減すると同時に、より多くのデータを保護できるようにします。Diligent社の詳細は、下記URLをご覧ください。
http://www.diligent.com
IBMについて
IBMシステム・ストレージの詳細は、http://www.ibm.com/storage(US)をご覧ください。
当報道資料は2008年4月18日(現地時間)にIBM Corporationが発表したものの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/23929.wss
注(1) TheInfoPro、2007年11月「Wave 10 Storage Study」より
<関連サイト>
IBM System Storage トップページ
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