本文へジャンプ

プレスリリース

IBM Global CEO Study:CEOは絶え間ない変革に挑戦


2008年5月9日

IBM Global CEO Study:CEOは絶え間ない変革に挑戦
—変化する顧客の期待に応えるために大幅な投資を計画—

[英国ロンドン/米国ニューヨーク州アーモンク 2008年5月6日(現地時間)発]

CEOを対象とした最大規模の調査である「IBM Global CEO Study」によると、今後重大な変化が起こると予測している全世界のビジネス・リーダーの数が劇的に増えたとともに、その変化に対応する能力の差がグローバル経済における勝者と敗者の差を拡大させていることが明らかになりました。

この調査によると、CEOは変化を新たに競争力を高める機会と捉え、変化について驚くほど楽観的に受け止めています。CEOの83%が今後抜本的な変革が必要であると考えており、2006年の調査と比較して28%増えています。

また、CEOは変革をうまく管理する能力が、徐々にではあるが増大しているとしています。しかし、全体としては、変革の必要性を認識している割合に比べ、うまく変革を進めているとする割合は22%少なく、その差は拡大しています。

CEOは特に「情報に貪欲なお客様」と「社会意識の高いお客様」ないしはそれ以上に要求レベルの高い顧客層が、自社が対応しなければならない最も重要な変化を現す顧客基盤であると指摘しています。今回の調査で明らかになった傾向のなかで、CEOはこれらの顧客層に対応するための投資を最も強化していくとしています。

「IBM Global CEO Study」は、32の業種に渡り、40カ国、1,130名のCEOに直接インタビュー形式にて調査を行い、CEOが今日直面している課題がビジネスの未来にどのような影響を与えるかについて、洞察を得ることを目的としています。「未来企業のあるべき姿(The Enterprise of the Future)」と題する今回の調査は、IBMグローバル・ビジネス・サービスがエコノミスト・インテリジェンス・ユニット(Economist Intelligence Unit)と協力して実施しました。

IBMグローバル・ビジネス・サービスのシニア・バイス・プレジデント、ジニー・ロメッティ(Ginni Rometty)は次のように述べています。「未来の企業は、組織の恒久的な状態として変革を受け入れます。抜本的な変革に対応できるCEOは、新しい顧客層を獲得するとともに、革新的な手段を用いてビジネスモデルをグローバルに統合していくことにより、競争に勝てることを理解しています。優れた業績をあげる企業が、変革を活用できる組織的な能力を基盤として、競争において差を開いてきていることは明らかです。」

情報に貪欲なお客様の増加
「情報に貪欲なお客様」はあらゆる種類の情報の入手を強く望んでおり、しばしばインターネットで全世界に自らの意見や期待を発信します。このようなお客様は受け身的な役割から脱し、物事により深く関与する傾向にあります。「消費者」は「プロデューサー」となりつつあり、仲間のために娯楽や広告のコンテンツを制作する一方で、ともにビジネスを行う相手先の企業には柔軟性や即応性を求めています。このようにお客様の要求水準は高いものの、CEOの多くはそれを脅威とは捉えておらず、彼らの高い期待に応え、新しい市場機会を捉えるために自社の差異化の機会とみなしています。

CEO全体では、こうした要求レベルが高く洗練されたお客様に対応するため、今後3年間で投資額を22%増やす計画であることがわかりました。

財務的に優れた業績をあげている企業では、この投資傾向はさらに顕著となります。売上利益率の成長が高い企業のCEOは、「情報に貪欲なお客様」に対する投資額を今後3年間で36%増加させると答えています。こうした新規投資の大部分は、コラボレーションと商品のイノベーションを向上させ、また特定の市場のセグメントに対してより明確に適応できるよう新たなオペレーション能力に割り当てられます。

今回の調査では、「情報に貪欲なお客様」の影響により、すべての主要地域で投資が促進されていることが明らかになりました。欧州のCEOは、今後3年間に投資額の23%をこうしたお客様に投入する予定であると答えており、3年前と比べて20%の増加となっています。また、北米のCEOは投資の19%(過去3年との比較で27%増加)、アジア太平洋地域のCEOは16%(同、20%増加)、南米のCEOは16%(同、18%増加)を、それぞれ「情報に貪欲なお客様」に投資する計画であることがわかりました。

社会的意識の高いお客様の増加
CEOは、CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)に関する顧客の期待が増大しており、CSRが企業の優位性において将来重要な役割を果たすようになると考えています。お客様は、環境はもちろんのこと、それだけではない企業のCSRに関する取組みに好意的で、社会意識の高い製品、サービス、さらにはサプライチェーンをますます求めるようになってきました。

お客様は常に社会問題に関心をもっています。こうした問題意識が、購入の意思決定の際に、企業のCSRに対する姿勢を評価する社会的意識の高いお客様の行動に結びつきやすくなっていると、CEOは感じています。

新たに登場した社会意識の高いお客様を理解し対応するため、CEOは今後3年間に投資額を25%増やそうと考えています。これは今回の調査が特定した中で最大の増加率を示した傾向です。

この調査では、環境問題に関するCEOの問題意識が過去4年間で世界的に倍増したものの、それは 世界中に一様に広まっているわけではないことがわかりました。アジア太平洋地域および欧州のCEOが最も環境問題に力を入れており、北米・南米のCEOは追従しています。

CEOはまた、社員を惹きつけ離職率を低下させるために、CSRに関する企業の評判が重要であると考えています。そして、更に、事業を展開している地域の社会経済的福祉に関しては、企業は公共部門とともに説明責任を求められつつあると認識しています。

全体的にみて、CEOはCSRを機会として捉え、それを競争優位に活かしてきています。また、現在の市場シェアを維持するにあたってCSRが極めて重要であると答えています。

グローバルな統合
今回の調査から、要求レベルの高いお客様の期待や新興市場の購買力の上昇といった根本的な変化が、全世界の企業のビジネスモデルに抜本的な変革を促していることが明らかになりました。CEOは、より迅速かつ広範なコラボレーションを世界規模で展開し、新たな機会が訪れた際には素早く再編できるよう、自社のビジネス設計を大胆に変革することを検討しています。

86%のCEOが、優れた組織を特徴づける能力である、知識とアセットの組み合わせを大幅に変えようとしています。CEOは、グローバルな統合の原理に基づいてビジネスモデルの設計を慎重に調整しようと考えています。このグローバルな統合には、差異化に役立つ専門知識、リソースおよびアセットの供給源を世界規模で探し求めることが含まれています。それに加えて、グローバルな統合の機会を活用するため、CEOの75%は新市場へ積極的に参入していきたいと考えているほか、85%はグローバルな統合による機会を活用して提携を推進する意向です。

IBM Global CEO Studyについて
今回の調査の結果は、2007年後半から2008年前半にIBMが実施した一連のインタビュー結果に基づくものです。40ケ国に及ぶ計1,130人のCEO、経営層や公共機関のリーダーにインタビューを行いました。エコノミスト・インテリジェンス・ユニットと協業し、IBMのコンサルタントが1000人以上に面談によるインタビューを実施しました。

調査に協力された参加者の皆さまは、様々な業種や国々の企業と公共機関を代表しています。19%は社員数50,000人以上の企業であり、22%が1000人未満の企業です。同調査は、二年に一度実施され、グルーバルのビジネストレンドのベンチマークや今後の方向性の示唆を提供します。


当報道資料は2008年5月6日(現地時間)にIBM Corporationが発表したものの翻訳です。原文はhttp://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/24126.wssを参照ください。また、The Global CEO Studyの詳細については、http://www.ibm.com/enterpriseofthefuture(US)をご覧ください。

<ホームページ>
IBM ビジネスコンサルティング サービス トップページ
http://www.ibm.com/services/bcs/jp/
日本IBM トップページ
http://www.ibm.com/jp/

IBMは、International Business Machines Corporationの米国およびその他の国における商標。