2008年6月25日
アフリカで初めてと、中国で2番目のクラウド・コンピューティング・センターを開設
[中国・北京、南アフリカ・ヨハネスブルク、2008年6月24日(現地時間)発]
IBM(本社:米国ニューヨーク州アーモンク、会長サミュエル・J・パルミサーノ、NYSE:
IBM)は本日、南アフリカと中国に、“クラウド・コンピューティング・センター”を新設することを発表しました。クラウド・コンピューティング・センターは、コンピューティング・リソースや処理能力を共有しているサーバー(“クラウド”)から、個人・または企業に向けて、全ての地域、全ての機器に、サービスを提供します。
事業提携、接続機器、データのリアル・タイム・ストリーミング、そしてメディアやエンターテイメントのストリーミング、ソーシャル・ネットワーク、モバイル広告などを可能にするWeb
2.0アプリケーションなどの技術の急激な成長が、クラウド・コンピューティングへの転換を後押ししてきました。クラウド・コンピューティングは、コンピューティング環境を大きく進歩させ、これにより、政府機関、企業、個人は、5−10倍も効率良く、スーパー・コンピューター、膨大なデータ分析、アプリケーションにアクセスできるようになります。*
新センターは、アフリカと中国のお客様が今まで対処できなかった問題に取り組めるよう支援します。例えば、IBMの新センターによって、大学はスーパー・コンピューターの性能を利用し、疫病がどのように地域に広がっていくのか、天候がどう自然産業に影響を与えるかなどを分析することができるようになります。
IBMイノベーション・テクノロジー部門の最高責任者である、ニック・ドノフリオ(Nick
Donofrio)は、次のように語っています。「クラウド・コンピューティング・センターによって、中国とサハラ以南のアフリカのお客様は、サービスを基盤とする、グローバル経済の恩恵を受けられるようになります。それ以前の発電機や製造基盤などと同様に、データ・センターはその競争力を強化し続け、より効率的になり、そのパートナーや一般のインターネット・インフラと相互接続できるものとなりました。これにより情報技術のグローバルな価値観の連鎖が生まれるでしょう。」
IBMは今後2年間にわたって、1億2千万ドルをサハラ以南のアフリカに投資して、技術者や専門家などの人材育成に努めます。そして、国の近代化や、政府機関、銀行、通信などの社会基盤のインフラ形成を目指し、IT産業に膨大な投資を行っている、新興国の急成長市場獲得のために働きかけます。新センターは、世界成長市場へ向けたIBMの投資の一部であり、今年初めに、さらに1兆6億ドルを追加しました。
この二つの新センターは、IBMが世界に拡大しているクラウド・コンピューティングの能力の一部となるものです。IBMは2008年3月に、ヨーロッパで最初のクラウド・コンピューティング・センターを、アイルランド・ダブリンに設立しました。過去数年にわたって、IBMのクラウド・コンピューティングのお客様として、中国江蘇省のSogeti(Capgeminiのローカル・プロフェッショナル・サービス部門)、ベトナム政府機関や大学、そしてオランダのコンピュティング・ホスト・サービス会社iTricityなどが挙げられます。
北京の新センターは、IBMがその顕著な研究と開発活動によって存在を示してきた、IBM中国調査・開発研究所などから、専門家を招いています。現在、3200以上のIBMの技術者と科学者が、北京と上海のIBM研究所に勤務しています。中国は、世界中に点在するIBMの8つの研究所の本拠地の一つになります。
IBM グレーター・チャイナ・グループの会長であるヘンリー・チョウ(Henry Chow)氏は、次のように語っています。「中国は、自身の経済を、サービス主体の経済へと、変容することに努めています。新ビジネス・モデルは、変容と成長の鍵となります。クラウド・コンピューティングと私達が提供する技術は、中国企業の課題の解決に向けて、力となるでしょう。」
北京の新センターは、クラウド・コンピューティングによるインフラやプロジェクトの設計・開発などとともに、実証実験などをサポートします。。また、このセンターは、クラウド・コンピューティング環境の関連研究やスキル・トレーニングなどのリソースをお客様に提供します。
ヨハネスブルクに新設された、アフリカ・イノベーション・センターは、この種の施設としては、アフリカ大陸における初の試みとなります。センターはクラウド・コンピューティングに加えて、Web
2.0テクノロジー、サービス指向アーキテクチャー(SOA)、システム・マネジメント、次世代バンキング・システム、そしてユーザー・フレンドリーなコンピューター設計などの技術を提供、IT技術を育成し、南アフリカ大陸の経済成長の様々な挑戦に対処します。
南アフリカ共和国副大統領プムジレ・マンボ=ンッカ(Phumzile Mlambo-Ngcuka)氏は、オープニング・セレモニーでこう述べました。「私たちは、IBMのこの投資に、とても喜んでいます。これは、技術成長を目指す持続的な発展へ向けての、民間セクターからの投資増強の必要性に、直接答えるものです。これにより、南アフリカ大陸の企業の統合を助け、南アフリカの成長の長期的安定が、確実なものとなっていくことを願います。」
新センターは、IBMビジネス・パートナー、ソフトウェア開発企業、IT専門家・学者等に、リソースを提供し、IBMのオープン・アーキテクチャーによって技術を開発し、グローバル・マーケットに適応することができるよう、サービスを提供します。製品デモ、ビジネス・コンサルティング、専用の技術アシスタント、デザイン・テスト・マーケティング・セールスなどのワークショップ、ビジネスの発展・製品開発の期間短縮、開発費削減などの試験プロジェクト、これらのIBMサービスにアクセスすることができます。
IBMソフトウェア・グループのシニア・バイス・プレジデント、スティーブ・ミルス(Steve
Mills)氏は、次のように語っています。「アフリカ・イノベーション・センターは、IBMにとって重要な投資となるでしょう。アフリカ大陸の成長に向けてのパートナーとしての、IBMのコミットメントを象徴するものだからです。」 このコミットメントは、新たに設立されたIBM成長市場組織(IBM
Growth Markets Organization)により示される、IBMのグローバルに統合された企業(GIE)戦略により裏付けられ、アフリカのように急成長する市場での企業の発展を促します。
またIBMは、クラウド・コンピューティングのアイディア・ファクトリーを、プレトリア大学コンピューター科学部門のコンピューター・インテリジェンス研究グループに導入しました。Web2.0テクノロジーとIBMクラウド・コンピューティング環境に基づくこの新サービスにアクセスすることで、コンピューター科学部門の学生は、新しいプロジェクトを作成したり、コミュニティの他のメンバーと協力したりすることができるようになります。
プレトリア大学の教授アンドリース・エングレブレット(Andries Englebrecht)氏は、次のように語っています。「IBMのクラウド・ソリューションによって、私たち研究者は、もはやシミュレーションなどに、何日も時間を掛ける必要がなくなりました。そしてそのおかげで、研究の幅が広がり、研究学生の生産性の改善にもつながりました。」
IBMが開発した“ブルー・クラウド”技術は、データ・センター、ホスティング・サービス、そしてその他のクラウド環境にあるお客様が、クラウド・コンピューティングの能力を体験することを可能にします。ブルー・クラウド
は、IBMの次世代エンタープライズ・データセンター(NEDC)、そして世界中のIBM
クラウド・コンピューティング・センターの鍵となる技術です。
この二つの新センターを通じて、39のイノベーション・センター、60の調査・開発研究所、IBMのグローバル・ネットワークにアクセスすることができます。お客様は、それらのセンターとの距離に関らず、IBMの技術支援を受けることができます。
IBMクラウド・コンピューティングについての詳細は、こちらをご覧ください。
http://www.ibm.com/developerworks/websphere/zones/hipods/ (US)
http://www.ibm.com/press/us/en/photo/22615.wss
* Source for 5 to 10 times cost efficiency: Merrill Lynch -- The Cloud
Wars, May 2008
当報道資料は2008年6月24日(現地時間)にIBM Corporationが発表したものの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/24508.wss
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