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プレスリリース

米国農業研究事業団農務省(USDA-ARS)、MARS、IBM共同でカカオ遺伝子の配列研究プロジェクトを開始


2008年6月26日

米国農業研究事業団農務省(USDA-ARS)、MARS、IBM
共同でカカオ遺伝子の配列研究プロジェクトを開始

[米国バージニア州マクレーン、2008年6月26日(現地時間)発]

米国農業研究事業団農務省(USDA-ARS)とMars、IBM (本社:米国ニューヨーク州アーモンク、会長サミュエル・J・パルミサーノ、NYSE: IBM)は、カカオ遺伝子の全ての配列を解析するために、各者の科学的な資源を集結させています。カカオ遺伝子の配列の解析は、チョコレートの主な原料であるカカオの質をいっそう高め、より多くのカカオ生産を可能にしていくための科学的に重要なステップとなります。

この共同研究によって農業者は、より上質のカカオを生産することができます。もっと重要なことは、病害や干ばつにも耐える、健康で丈夫なカカオをより多く生産できるようになることです。こういった作物は、カカオの世界生産量の70%を占めるアフリカの社会や経済、環境の保護に役立ちます。そして研究結果は、人道的かつ小規模商業目的の農業改革を支援する農業公共知的財産団体 (PIPRA)を通じて、無料で提供されます。

米国メリーランド州Beltsvilleにある米国農業研究事業団農務省(USDA-ARS)農作物生産・保護部のジュディ・ジョン(Judy St. John)氏は、次のように語っています。 「農作物のゲノム配列の解析は、農作物をさらに理解し、改良するために、とても重要な手段です。」

ゲノム配列の解析は、農作物の交配に関する多くの推測にたよった試行作業をなくす手助けとなります。ゲノム配列の解析が完成すれば、科学者や農場経営者は、収穫量が高く、干ばつや病害に強いカカオの遺伝子形状を特定することができます。これによりカカオ生産者は、従来の交配技術を使って、ユニークで全く新しい、望みどおりの特性を持ったカカオを生みだして栽培することができるようになります。

Marsの農作物科学のグローバル・ディレクターであるハワード・ヤナ・シャピロ(Howard-Yana Shapiro)博士は、次のように語っています。「Marsはカカオ産業科学のグローバル・リーダーとして、この研究の持つ可能性に注目しています。作物交配の歴史の初期から農家が行ってきた作業を効率化し、究極的にカカオ品種を改良することで、高品質のカカオの収穫量を向上させ、農業を潤すことができます。」

共同研究グループは、カカオの遺伝子注釈、組立、配列を完成させるには、約5年はかかると見ています。米国農業研究事業団農務省(USDA-ARS)とMarsの科学者は、米国マイアミにあるUSDA-ARSの施設で、プロジェクトを実施します。米国ニューヨーク州ヨークタウンハイツにあるIBM T.J.ワトソン研究所の研究者は、コンピューターを利用した生命工学の技術を利用して、カカオ遺伝子の遺伝子地図や組立を研究します。

IBMフェローで、IBMリサーチの技術戦略・グローバル・オペレーションのバイスプレジデント、マーク・ディアン博士は、次のように語っています。 「この共同研究は、経済的に重要な農作物の改善に、私達の持つコンピューターを利用した生命工学やスーパー・コンピューターの技術を役立たせる良い機会です。世界のカカオの70%はアフリカで生産されているため、この研究はIBMの持続的コミットメント(IBM’s sustained commitment)に重要な役割を果たし、またアフリカの成長と発展に貢献するものでもあります。この重要な作物の収穫量・生存能力を最大限に引き出すことで、アフリカの農業地域、新興市場の助けになれることを期待しています。」

農業研究の対象としてのカカオは、トウモトコシや米など、ほかの農作物に比べ、あまり注目されてきませんでした。カカオは米国では生産されていないため、輸入カカオのコスト、国内農業製品の1〜2ドルは、チョコレート製品の製造に使用されています。

農業公共知的財産団体(PIPRA)のエグゼクティブ・ディレクターであるアラン・ベネット氏は、次のように語っています。「カカオ遺伝子配列の情報をリアルタイムで無料配布することに、Mars、米国農業研究事業団農務省、そしてIBMが参加することをとても嬉しく思っています。遺伝子配列は、特許化されるものではありません。遺伝子配列が完成することで、650万以上の世界中の小規模家族経営ココア農家の経営や社会、環境に、より良い影響を与えることができるでしょう。」

Marsと米国農業研究事業団農務省は、過去10年にわたって、世界中で農作物の害虫・病害の脅威をなくすため、伝統的ココア生産の改善に向けて共同で研究を行ってきました。また、MarsとIBMは、過去に共同でプロジェクトを実施したこともあり、この専門家3者が、農作物や生産者、消費者の将来にわたる利益に向け、協力し合うことは、今回のプロジェクトが初めてです。 世界で最も大きなチョコレート製造会社であるMarsが、このプロジェクトを経済的に支援し、調整しています。


Mars , Incorporated:
Mars , Incorporatedは、世界的に有名な菓子、食品、ペット・フード、飲料水、健康食品などを生産する企業で、65以上の国で企業活動をしています。本社は米国バージニア州のマクレーン(McLean)にあります。Marsの雇用者は、米国だけで 12,000人以上、世界では約48,000人になります。製造工場は米国に54、世界に100以上あります。年間売り上げは、合計220億ドルを上回っています。

Marsは、カカオ研究の世界的権威でもあります。Marsの長年にわたる研究は、カカオ産業技術に大きな変革をもたらしました。チョコレート製品の風味や質感、 フラボノイドなどカカオ化合物による健康効果などが、あげられます。
詳細については、こちらをご覧ください。
http://www.mars.com
http://www.cocoasustainability.mars.com

米国農業研究事業団農務省(USDA-ARS)について:
ARSは米国農務省の科学研究部門です。
http://www.ars.usda.gov


当報道資料は2008年6月26日(現地時間)にIBM Corporationの発表の抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/24523.wss

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