2008年9月9日
MADE IN IBM LABS:
IBMの研究によるストレージ・イノベーションを発表
[フランス:モンペリエ/米国:ニューヨーク州アーモンク−2008年9月8日、
日本:東京−2008年9月9日(各現地時間)発]
IBM (本社:米国ニューヨーク州アーモンク、会長サミュエル・J・パルミサーノ、NYSE:
IBM) は本日、IBMのかつてない規模の発表となる、世界最強の「Information Infrastructure」ポートフォリオの一連の製品群となる、新たなストレージのハードウェア、ソフトウェア、およびサービスとともに、「Information
Infrastructure」オファリングを将来にわたって強化していくことのできる、IBMの研究所が実現させた次世代のテクノロジーの概要を発表しました。
このIBMの新たなオファリングは、企業、政府、その他の組織がそれぞれ持つデータを、クラウド・コンピューティング環境を通じて個人がどこにいてもアクセスできるように、より動的なデータに変えるために設計されています。以下にハイライトを紹介します。
- デジタルデータの暗黒時代を作らない:デジタル情報の量が増え続けるに従って、個人や企業はデータの保存や記録に関する、今までにないほどの大きな問題に直面しています。20年前に5.25インチのフロッピー・ディスクに保存されたデータにアクセスすることは、近い将来にもはや不可能となるでしょう。世界がデジタル化するに従い、技術の変化のため、ビジネス、公共、私的な資産が失われるという、デジタル暗黒時代に突入しているのです。IBM の研究所は、科学、経済、医療、芸術、文化など様々な種類のデータを、何十年、もしくは何百年も保存するための研究をリードしています。
- ストレージ・パフォーマンスの躍進:英国にあるIBMハーズレイ開発研究所と、米国カリフォルニアにあるアルマデン研究所の技術者および研究者は、現在世界最速のディスク・ストレージ・ソリューションよりも250%以上も速い、驚異的なパフォーマンス結果を示しました。IBMが初めて提示した、市場を一変させるインパクトを持つ半導体技術は、企業や個人がどう情報を管理しアクセスするかという方法を提示することができます。この結果はIBMの業界をリードする2つのフラッシュ半導体技術を用いて達成したものです。“コードネーム“Quicksilver”と呼ばれるこの技術で、100万分の1秒以下の応答時間を保ちながら、1秒あたり100万回以上のインプット/アウトプット(I/O)を維持しながらデータの転送を行うことができたという驚異的なパフォーマンス結果を、IBMは提示しました。業界ベンチマークで最速とされるディスク・システムと比べ、Quicksilverは250%以上のパフォーマンスを、20分の1の応答時間と5分の1の設置面積と従来の55%程度の消費電力と冷却費用で、実現しました。
- 半導体ストレージ技術:フラッシュメモリーを採用した半導体ドライブは、機械的な稼働部分を持たないため、ハードディスクドライブよりも頑丈で、エネルギー消費が少なく、読み込み/書き込みのインプット/アウトプットが格段に高速になっています。しかし半導体ストレージの1GB毎にかかるコストはハードディスクの200倍にも上るため、未だにハードドライブが最もコスト効率の良いデータ・ストレージの形態とされています。しかしこうした状況は、すぐに変わるでしょう。2008年8月、IBMは半導体ドライブ技術と今日の市場で最も優れた性能を持つコントローラー「IBM® System Storage SAN Volume Controller(SVC)」を利用して、100万オペレーション/秒という画期的な転送スピードを実現しました。確証されたテクノロジーを持つIBMの記録的なスピードとストレージ仮想化技術により、現在最速のディスク・システムより300%早いスピードが実証されました。そして近い将来、IBM による半導体技術に基づく製品が提供される可能性の扉が開かれました。
- ストレージ・テクノロジーの新たな革命:IBMは4月、コンピューター・メモリー技術の画期的な事象の概要を公表しました。これは、一定のスペースで現在保存可能なデータ量を、更に上回るデータを保持することができる電子機器の開発に繋がります。今後10年以内に、“レーストラック"メモリー(データがナノ・スケールでできたワイヤーの“トラック”の周囲を“レース”していることから命名)”により、可動部分がなく耐久性のある半導体エレクトロニクス機器の開発が可能になります。同程度のスペースで現在保持することが可能なデータ量を、さらに上回ることができます。例えば、約500,000曲の音楽、3,500本の映画を保管できるMP3プレイヤーなどの機器は、既存のものよりも格段に低コスト、低エネルギー消費で実現することができます。
- リアルタイムデータの非同期処理:IBMのSystem Sは、さまざまな情報源から情報を流すようにデータを迅速に分析し、組織が決定を下すためのスピードと正確さを促進させます。例えば、現在ある金融サービス業のお客様では、IBMのストリーム・コンピューティングの検証作業を実施しています。IBM Blue Gene®スーパー・コンピューターでIBMストリーム・コンピューティング・ソフトウェアを実験的に使用、リアルタイムで何千もの情報源を検証し、市場の分刻みの変化を蓄積しています。
- ストレージの消費電力管理:サービスがより大きくかつ速くなるにつれ、我々のディスクとその収容量も大きくなっていきます。その間に、構成要素は小さく、そして高速化してきており、それがIT機器の高集積を加速させています。ITシステムのエネルギー消費を減らすことは、大きな挑戦となっています。これまでに、ストレージ・システムの電源管理は限られたものしかありませんでしたが、それが変わりつつあります。ストレージ・システムの電源消費に影響する要素の徹底的な研究を経て、IBMの研究者たちは新しいアルゴリズムとモデルを開発しました。従来のIBMのシステム計画ツールに、あらゆる性質のワークロードで異なるストレージ・コントローラーの構成要素の消費電力の概算を見積もる機能を組み込んだのです。これらのテクノロジーは、中堅・中小規模のお客様、データのアーカイブ、そして大企業において、ストレージの消費電力を管理することを助けることに焦点を置いています。
30を超える、新製品およびサービスを含むポートフォリオが、IBMのシステム&テクノロジー・グループ(IBM
Systems& Technology Group;STG)、IBMソフトウェア・グループ(IBM Software
Group;SWG)、ならびにIBMグローバル・テクノロジー・サービス(IBM Global
Technology Service;GTS)から発表されました。これらの製品およびサービスは、IBMの「New
Enterprise Data Center」の柱の一つとして、お客様の情報インフラをサポートするものです。全ての製品リストならびにそれらの詳細は、こちらをご覧ください。
http://www.ibm.com/systems/storage/products/showcase/index.html (US)
IBM自らのイノベーションや開発、買収など、今日の発表はおよそ20億ドルの投資を含んでいます。3年間に及ぶ研究開発のために、フランス、ドイツ、イスラエル、日本、シンガポール、メキシコ、米国、英国など8カ国にまたがり、ストレージ技術開発者、エンジニア、研究者などで構成される、2,500人以上のグローバル・チームを配置しています。さらに、ここ24ヶ月の間に実施されたXIV®、Diligent®、Cognos、Arsenal、Optim、FilesX、Softek、NovusCG
といったストレージ関連会社の8つの買収が、今日発表した新戦略「Information
Infrastructure」のポートフォリオを、かつてないほどに強力なものにしています。
IBMの「Information Infrastructure」で提供される新たなツールとオファリングは、お客様がいつでもどこからでも情報にアクセスしてくるであろう消費者へ、サービスとして情報を提供することを助けるための、アーカイブ、コンプライアンス、情報の保持、そしてセキュリティといった補強すべき点にフォーカスしており、これらが高度に統合されたストレージ・オファリングにより、お客様のデータセンターを効率化することができます。IBMが開発そして蓄積してきたこれらのツールとテクノロジーは、新たな産業との提携や、オンデマンドのストレージ技術の扉を開くものであり、クラウド・コンピューティング出現の主要な柱となっています。
IBMとIBM System Storage、ならびに「Information Infrastructure」についての詳細は、こちらを参照ください。
http://www.ibm.com/information_infrastructure
IBM研究所についての詳細は、こちらを参照ください。
http://www.ibm.com/research
当報道資料は2008年9月8日(現地時間)にIBM Corporationが発表したものの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/25047.wss
<関連サイト>
IBM Information Infrastructureトップページ
IBM System Storage トップページ
IBM、Blue Gene、Diligent、Optim、System Storage、XIVは、International Business
Machines Corporationの米国およびその他の国における商標。
他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標です。
