2008年11月17日
IBM、SymphonyのロードマップによるODF展開を表明
− Mac、Ubuntuなどのグローバル・ビジネス対応にオープンで、OpenOffice 3.0コード、Microsoft
Office 2007ファイル形式をサポートする無料のSymphonyソフトウェアを2009年に提供−
[米国ニューヨーク州アーモンク、2008年11月5日(現地時間)発]
IBM (本社:米国ニューヨーク州アーモンク、会長サミュエル・J・パルミサーノ、NYSE:
IBM) はOpenOffice.org (以下、OO) Conferenceにて本日、Macintosh、Ubuntu
Linux®、OpenOffice 3.0やMicrosoft® Officeを使用するお客様を対象に、無料で提供されるLotus®
Symphonyオフィス・アプリケーション・スイート拡張の計画を発表し、OpenDocument
Format (ODF)への長期にわたるコミットメントを表明しました。
IBM® Lotus中国の研究開発所長であるマイケル・カラシック(Michael Karasick)は、カンファレンスの基調講演で、2007年9月18日に最初にベータ版として公開されたSymphonyの進化について説明しました。最新バージョンは、現在ベータ版で提供されており初めてApple
Macintoshオペレーティング・システム (Mac OS X)に対応するとともに、Canonical社のUbuntu
8.0.4 Linuxに対応するSymphonyも提供されました。これら新プラットフォームへの対応は、既に世界28言語で300万以上もダウンロードされているSymphonyに対する、需要が増大していることを反映しています。
カラシックはまた、2009年のSymphony拡張計画を説明し、Symphonyの次世代バージョンが、完全にODF
1.2やOpenOffice 3.0ソフトウェア・コードを基盤として開発された場合、最新のOO技術に適合するだろうとしています。この進化はMicrosoft
Office 2007のファイル・ドキュメントと、シームレスな相互運用を可能にし、来年にはVisual
Basicマクロをサポートします。IBMはウェブ経由で全ての人に無料で提供することを公約しながら、業務に欠かせない多才なツールとして2009年にはSymphonyに、さらに60以上の新機能を追加する予定です。Symphonyのユーザー・インターフェイスと、基盤になっているOpenOffice
3.0コードを同期させながら、IBMはOpenOfficeのデベロッパー・コミュニティやそのユーザーに、大きな影響を与える様々な発表を、2009年以後にかけて計画しています。
その中でもMac OS Xサポートは、Symphonyコミュニティで最も多くリクエストされてきました。IBM
Symphony開発チームは、SymphonyがMac OS Xに対応するということだけではなく、Macユーザーが好む独創性・シンプルさを保ちながら、Aqua
GUIテーマを利用できることを目指しました。初期英語版のMac OS X 対応Symphonyは、ベータ版から正式版となるに伴って、多言語サポート機能が追加されます。
また他にリクエストが多かったUbuntu 8.0.4 Linux対応のSymphonyも、迅速に正式の提供となりました。Symphony
1.1は、Ubuntu 8.04 (Hardy Heron)に最適化したデビアン・パッケージを提供します。Ubuntuは、コミュニティの開発によるラップトップ、デスクトップ、サーバー向けのオペレーティング・システムであり、その使い勝手のよさと、多くのアプリケーション・サポートで知られ、またすぐに使用できるようにフォーカスされています。
カラシックは、次のように語っています。「MacやUbuntuへのサポートは、Open
Document formatのような重要な標準化への、IBMの長期にわたるコミットメントを表す良い例です。Symphonyの基盤をOpenOffice
3.0へと再構築するにあたり、次世代ドキュメント作成・コラボレーション機能を、何百万という世界中の潜在的なユーザーに提供できることを、とても嬉しく感じています。IBMはまた、世界のデベロッパー・コミュニティがODF
1.2と呼応したSymphony拡張性を使用することによって、ビジネス・アプリケーションやプロセスにドキュメントがより統合されていく可能性を期待しています。」
IBM Lotus Symphonyは、OpenOfficeコードを基盤とし、Eclipseプラグインによる新機能開発を可能にしOpenOffice
3.0コードと連携したIBM独自の拡張を持ちます。これらのプラグインは、以前ならMicrosoft
Officeのような他のソフトで実行していたような、より多くのタスクを、Symphonyで実行できるよう、個々の性能を強化しています。例えばインターネット検索機能がドキュメントから起動されることで、時間を節約でき、適切なコンテクストで詳細なデータを作成し、文書内容の正確性とインパクトを増すことができます。IBMのYahoo
Omnifind Personal Edition検索ツールのSymphony plug-inは、同様の効果をもたらします。他の例としては、視覚障害者が簡単に文書処理やスライド、スプレッドシート・ファイルなどで、作業ができることを可能にする、Symphonyアクセシビリティ・プラグインなどがあります。アクセシビリティ・プラグインは、音声の画面読み上げ機能によって、コンテンツや変更された内容などを知らせます。現在ある無料のSymphonyプラグインの全リストは、こちらから入手できます。
http://symphony.lotus.com/software/lotus/symphony/plugin.nsf/home
Lotus ExpeditorがEclipseを基盤としていることにより、開発者はオープンな開発ツールを使用して、Symphonyのユーザー・インターフェイスをカスタマイズし、またはファイルメニューやツールバーなどのデスクトップ・ユーティリティのビューやアクセスなど、より個人の好みに合わせて変更することができます。Symphony
1.2はまた、ピボット・テーブルとも呼ばれるデータ・パイロット・テーブルを含み、これによって迅速・簡単に大きなスプレッドシートを効果的に分類し、スプレッドシート上のデータをビジネス業務により適応させ、使いやすくすることができます。
世界中の企業、政府、また慈善団体などにまたがり、全てのタイプのユーザーがLotus
Symphonyを利用することができます。有用なビジネス・ツールであり、またコスト削減も可能にするSymphonyは、下記のような組織で活用されています。
- インド・ムンバイのテキスタイル・衣服織物製造業者、Alok Industries。
- オーストラリア・シドニーの英国国教会は、公式にOffice製品を段階的にSymphonyへと移行することで、年間約150,000 USドルのコスト削減を実現しています。教会のコミュニティ・サービスを利用する学校や青年団体、老人介護施設などの、顧客団体もSymphonyを使用しています。
- 米国・ロサンジェルスのシュリーブポートにある、私立学校Calvary Baptist Academyは、SymphonyをIBMのビジネス・パートナーAltis Computer Systemsにより開発された、Lotus基盤による中小企業ソリューションの一環として使用しています。
- 仮想化・ストレージ技術に特化したフランスのコンピューター・サービス企業DotRiver。
- 米国フロリダ州ジャクソンビルにある、幅広いターゲット層に向けた認知度向上を図るサービスを専門とする、ブランド・マーケティング企業Hester Group。Symphonyは、IBMのビジネス・パートナーであるOnSite Technologyにより開発された、LotusFoundationアプライアンスサーバー上の中小企業ソリューションの一環として使用されています。
- 銀行、エネルギー産業、航空宇宙産業、通信、その他複数業界にまたがる、ブラジル最大の多角企業グループSchahin。
- イギリスと米国ニューヨークに基盤を持つ、教育・企業情報・消費者向け出版などの業界の世界的なリーダーであるインターナショナル・メディア企業Pearson。
- インド全国にわたる自動車部品流通業者、Premier Auto Electric Ltd (PAE)。
- 中国経済の発展に際して、農業・エネルギー・化学分野の変革を支援する、中国北京にある政府管轄の石油化学企業、Sinochem。
- オーストラリアのサウス・ウェールズにある、金融サービス企業、Smartline。
- スリランカの国家的通信産業のリーダー・Suntelは、Officeに代わって、Symphonyをインストールしました。
- PVC、アルミニウム製ドア、またその他の住宅関連製品の製造業者である、ベルギーのWinsol。
SchahinグループのSchahinエンジニアリング社のCIO、カティア・センフィン(Katia
Sanfins)氏は、次のように語っています。「Lotus Symphonyを一日使用してみた後、何人かのユーザーは、Microsoft
Officeソフトウェアをアンインストールできるかどうか聞いてきました。」
伝統的な企業、または新しい企業の社員の少なくとも80%は、ドキュメントやスプレッドシート、プレゼンテーションを作成する、いわゆる“タスク・ユーザー”とみなされています。またカスタマーサービス、その他の企業のサポート業務などの従業員も、この使用パターンに当てはまります。こうしたカテゴリーは、Symphonyユーザーの大半を占めます。また、Symphonyへ移行している他のカテゴリーには、ドキュメントやスプレッドシート、プレゼンテーションの需要がより大きい、いわゆる"medium
power users"がいます。お客様と関るセールス部などのこうしたユーザーは、Microsoft
Officeユーザーと共同作業ができる、高い互換性を必要とします。
Smartline Mortgage ServicesのITマネージャー、ガネーシュ・ラドクリシュナム(Ganesh
Radhakrishnan)氏は、次のように語っています。「Lotus Symphonyは、私達の業務コストを、一人当たり600ドル削減することのできる、素晴らしいサービスです。私達のプラットフォームOfficeプロダクテビティ・スイートの標準化は、単一コード・ベースを保持し、ITサポート課題を削減することで、開発を効率化します。とても大きく複雑なスプレッドシートにロードしましたが、全て完璧に動作しています。」
Pearson社の設計・エンジニア・サポート部のバイス・プレジデントである、マイケル・コルッシ(Michael
Colucci,)氏は、次のように語っています。「Lotus Symphonyの事前評価や試験版は、とても成功しています。Lotus
Symphony活用の可能性は、多く存在すると思います。特にこのベータ版での、Mac
OS Xユーザーへのサポートは、とても楽しみに思っています。」
Calvary Baptist Academyのキャシー・ルトレッジ(Kathy Rutledge)氏は、次のように語っています。「私はSymphonyソフトウェアを使用していますが、Microsoft
Wordと同じくらい、またはそれ以上に素晴らしいと思っています。MS Wordを18年間も使っていたので、他の文書作成プログラムを試すのさえ、ためらっていました。しかし一度Symphonyを試してみたところ、とてもユーザー・フレンドリーであることがわかりました。文書作成、スライドのプレゼンテーション、またスプレッドシート機能を持つ、ユーザー・フレンドリーなソフトウェアを求める人には、ぜひSymphonyを推薦します。」
詳細は、こちらをご覧ください。
http://symphony.lotus.com/software/lotus/symphony/home.nsf/home
当報道資料は2008年11月5日(現地時間)にIBM Corporationが発表したものの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/25912.wss
IBM、Lotus、OmnifindおよびSymphonyは、International Business Machines Corporationの米国ならびにその他の国における商標。
Microsoftは Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標。
Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における商標。
他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標です。
