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プレスリリース

サプライチェーンでCO2排出量を削減するソリューション群


2009年2月16日

日本アイ・ビー・エム株式会社
アイ・ビー・エム ビジネスコンサルティング サービス株式会社

サプライチェーンでCO2排出量を削減するソリューション群

日本アイ・ビー・エム株式会社(社長:橋本孝之、NYSE:IBM)とアイ・ビー・エム ビジネスコンサルティング サービス株式会社(社長:椎木茂、以下IBCS)は、工場や倉庫の拠点配置、集荷・配送などの輸送計画をCO2削減の観点で最適化することにより、サプライチェーンにおけるCO2排出量の削減を目指す「Green SCM (グリーン・サプライチェーン・マネジメント) ロジスティクス ソリューション群」を発表しました。

Green SCM ロジスティクス ソリューション群は、Green SCM CO2最適輸配送ソリューション群とGreen SCM CO2最適サプライチェーン・ネットワーク設計ソリューション群の2種類があります。Green SCM CO2最適輸配送ソリューション群は、お客様環境へのシステム導入に加えて、シミュレーション実施のみのサービスとしても提供し、Green SCM CO2最適サプライチェーン・ネットワーク設計ソリューション群は、主にコンサルティング・サービスとして提供します。また今後は、Green SCMソリューションとして、順次、Green PLM(Product Lifecycle Management)やGreen Procurementエリアについて、ソリューションの拡充を図っていきます。

IBCSでは本年1月からGreen SCM専任のチームを立ち上げ、同分野でのビジネスを強化しています。

CO2排出量を削減して企業活動の低炭素化に取り組むことは、今後、CO2排出の有償化や法規制強化が想定される状況において、世界共通の喫緊の課題となっています。企業が、原材料の調達から製造、流通、販売、廃棄という生産から消費にいたる商品供給の流れを管理するサプライチェーン・マネジメントにおいても、コスト削減や在庫の削減、リードタイムの短縮といった効率性の追求に加え、CO2排出量削減の観点を考慮しながらサプライチェーン全体におけるビジネス・モデルを、戦略的に変革していく必要があります。

本日発表の「Green SCMロジスティクス ソリューション群」は、「輸送コストだけでなくCO2排出量を最小化するための集荷・配送計画の仕組みを構築したい」、「工場・倉庫の新規設置や統廃合にあたりCO2排出量の観点を入れて最適化したい」、「グローバルにCO2排出量を最小化するサプライヤーや生産拠点、倉庫の配置を検討したい」、といったCO2排出量削減のための多様なご要望にお答えできるよう、さまざまなソリューションを用意しています。


Green SCM CO2最適輸配送ソリューション群

Green MSTP(Green Modal-Shift Transportation Planner)
Green MSTPは複数の物流拠点を経由する拠点間幹線輸送について、各種運送便(船舶、航空、鉄道、トラックなど)の運行ダイヤや荷物の納期(到着日時)を考慮して、モーダルシフトや荷物をまとめ輸送などで輸送経路を最適化することによってCO2排出コストを含む総コストの削減を計画します。Green MSTP は、日本IBMの東京基礎研究所で開発した高性能な最適化アルゴリズムを使用しています。

Green VRP(Green Vehicle Routing Planner)
Green VRPは物流拠点から集配送先への地域内配送について、拠点から出発するトラックのルートを、デジタル化された道路地図の情報を基に、配送・集荷・時間枠・車種といったさまざまな条件を反映しながら、CO2排出量を最小化する最適な輸配送ルートを、日本IBMの東京基礎研究所による独自のアルゴリズムによって短時間で計画します。また、オーダー単位で輸配送を管理できるため、混載でも荷主別・オーダー別でのCO2排出量の算出ができます。


Green SCM CO2最適サプライチェーン・ネットワーク設計ソリューション群

Green WLP(Warehouse Location Planner )
複数の拠点から荷物を配送する物流構造では、拠点の数と配置によって輸送費用や拠点費用は大きく変化します。Green WLPは、倉庫や工場の新規設置や統廃合の際に、輸送費と拠点の固定費・変動費の総和を最小にする拠点数と位置の検討を、IBM東京基礎研究所の最適化アルゴリズムによって支援します。Green WLPでは輸送に関わるCO2排出と倉庫での電力消費などのCO2排出を最適化の条件とすることで、CO2排出インパクトを考慮した最適な拠点配置を求めることができます。

Green SNOW(Green Supply Network Optimization Workbench)
サプライチェーンにおけるCO2排出量削減には、サプライチェーン全体の設計を戦略的に見直すことが求められます。Green SNOWは、原材料調達から顧客配送までのサプライチェーン全体の最適化を行うソリューションで、特にグローバルに広がるサプライチェーン上のサプライヤー、製造拠点、物流センターの配置や輸送経路を、さまざまな要素を考慮したシナリオを基にして最適に設計することができます。従来のコスト・リードタイムという要素に加えてCO2排出コストのインパクトを考慮することができるため、今後のCO2排出単価動向のシナリオにあわせたサプライチェーン設計を予め行うといったことが可能です。

CTM(Carbon Trade-off Modeler)
今後、「CO2単位排出量あたりの利益」を管理指標としてCO2排出量の削減と利益最大化の両立に取り組むため、在庫、輸送コスト、輸送頻度といったサプライチェーンにおけるトレードオフに関する最適解を見つけることが求められます。CTMは、調達と流通の観点でこれらのトレードオフを分析・検証し、コストとCO2のバランスをとるための燃料選択、車両選択、輸送モード選択、輸送頻度、混載のあり方、発地着地などについて、最善のアクションについての意思決定を支援します。

IBMは、企業の社会的責任や環境経営をグローバルに実践しており、特に地球環境問題に関しては、1967年に明文化した厳格な環境ポリシーを全世界共通の活動指針とし、あらゆる事業活動において、職場環境の安全や省エネルギー、環境配慮製品、環境監査など多様な環境プログラムに積極的に取り組み、グローバルな環境保護に関する経験を蓄積してきました。

また、IBMは昨年、新しいビジョン「Smarter Planet」を打ち出しました。これは、世の中の仕組みがよりインテリジェントに、より“Smart”に、つまり賢く進化したスマートな社会の実現を目指し地球規模で新しい進化を実現していくものです。「Smarter Planet」では、世の中のあらゆるものがデジタル機能を備え、相互接続されていく環境を、インテリジェントなITインフラが支えていくことで、お客様のビジネス、さらには交通、環境・エネルギー、医療といった社会に関わるさまざまな課題を解決していきます。今回発表したGreen SCMソリューション群も、環境といった観点でSmarter Planetを実現する重要な要素と位置づけられます。

日本IBM、IBCSでは、エネルギー使用量を可視化しビジネス・プロセスの変革による最適化を実現する「Green Sigma™コンサルティング・サービス」をはじめとし、今回発表したGreen SCMソリューション群も含めた低炭素社会に向けたビジネス・ソリューション体系を用意しており、お客様の業務プロセスやビジネス・モデルの変革による低炭素化への変革をご支援していきます。

<ホームページ>
日本IBM トップページ
http://www.ibm.com/jp/
IBM ビジネスコンサルティング サービス トップページ
http://www.ibm.com/services/bcs/jp/

IBM、Green Sigmaは、International Business Machines Corporationの米国ならびにその他の国における商標