2009年5月29日
コスト削減とリスク管理、サービスの向上を目的とした、より統合化され、インテリジェントかつ自動化されたお客様のインフラストラクチャー
お客様のよりダイナミックなインフラストラクチャー構築を支援する、新製品・サービスを発表
【米国ニューヨーク州アーモンク、2009年4月28日(現地時間)発】
IBM(本社:米国ニューヨーク州アーモンク、会長サミュエル・J・パルミサーノ、NYSE:IBM)は本日、台湾高速鉄道株式有限会社、Tricon Geophysics Inc.、全米ボウリング評議会など、世界中のIBMのお客様が、ダイナミックなインフラストラクチャーを構築し、コスト削減やサービスの向上、リスク管理に取り組んでいることを発表しました。また同時に、ダイナミック・インフラストラクチャー構築のための新製品とサービスも発表しました。このような取り組みによって、今日グローバルに統合された世界が直面するさまざまな課題に、お客様はより適切に対処し、管理することができるようになります。
お客様は、よりスマートでインテリジェントなインフラを開発し、コストを削減すると同時に、顧客により良いサービスを提供することを目指しています。このインフラ技術によってお客様は、インテリジェント・センサーにより機能化された物理インフラの中で、増え続けるさまざまなモノやデータから洞察を抽出・管理し、膨大な量の情報を分析し、もっと環境に配慮しながらコスト効率を上げることができます。
IDCの調査では、ITと物理インフラを一つに収束させたインフラを管理するための、ソフトウェアやサーバー、技術やサービス関連の世界の市場は、2012年までに1,220億ドルに達すると予測されています。
新しくダイナミック・インフラストラクチャーを構築した事例:
台湾高速鉄道株式有限会社(THSRC)は、インテリジェントなセンサーに接続したIBMのソフトウェアを活用して、台湾西沿岸を走る画期的に高速な鉄道網のメンテナンス・データと交通データを管理しています。これらのセンサーによりメンテナンスが必要な箇所を特定し、列車の位置を追跡することで、何百人もの乗客を乗せて台湾の南北を走る列車の安全を確保します。その結果、THSRCは顧客サービスの質を、大幅に向上させることができます。最高時速300kmで走行する急行列車は、在来列車では4.5時間かかる台北—高雄間を、約1.5時間で移動することができます。設備やその状態、業務プロセスに洞察を与え、より良い立案とコントロールを与えるIBMのソフトウェア(*1)を活用することで、THSRCの列車発着における時間厳守率の平均値99.15%を維持することに貢献しました。
Tricon Geophysicsは、ベネズエラにおいて、人工地震データの処理や解析のサービスを石油および天然ガス企業に提供しているプロバイダーです。IBM® iDataPlexシステムにRed Hat Linux®環境を構築し、石油やガスの発掘、生産に必要な人工地震データの照合や処理、移行などを行っています。このIBM iDataPlexを基盤とした、高度なダイナミック・インフラストラクチャーによって、約2,500平方キロメートルの面積での人工地震データにおいて、既存システムで分析できるデータ量の25倍を同じ時間内に分析することができます。また、稼働と冷却にかかるコストを削減することで、エネルギー効率を40%改善します。さらに同社は、標準の石油技術アプリケーションで人工地震データの3Dシミュレーションを処理するにはさまざまな複雑性が伴うため、IBM System x®3950サーバーにRed Hat Linuxを導入し、人工地震データの前処理を行っています。このような高い処理能力によりTriconは、独特な競争優位性を発揮し、石油・ガス会社のより広域の人工地震分析を短時間に行い、エネルギー効率性とより高いコンピューティング能力により、コスト効果を実現します。
全米ボウリング評議会(USBC)はボウリングの普及を支援する米国の評議会で、若者から大人まで250万人以上が会員となっています。最近USBCは、組織のデータセンターをIBM PowerVM仮想化ソフトウェアを活用して、IBM POWER®サーバーとブレード・サーバーに統合しました。またインテリジェント・センサー技術によって、電力使用を管理し、データセンターの冷却・電力コストを削減します。USBCは、インテリジェント・センサーを活用して、データセンターの活動を監視し、温度や湿度を自動的に最適な状態にします。その結果、冷却コストは50%近く削減され、年間で5トン以上の二酸化炭素の排出を削減できます。この新しい統合ブレード・サーバー基盤のデータセンターは、世界最大の参加者数を誇るスポーツ・イベントであるUSBCオープン・チャンピオンシップの運営に活用されます。140日間続くこのトーナメントの期間、全参加者情報の管理、リアルタイムでのスケジュールや結果の更新・アクセスなどを可能にします。
新しいダイナミック・インフラストラクチャーのための製品とサービス:
お客様がよりダイナミックなインフラストラクチャーを構築し管理することを支援するために、IBMは中堅・中小企業から大企業のお客様に向けて、さまざまな新製品やサービスを発表し、そのオファリング構成を拡大します。
より柔軟でダイナミックなインフラストラクチャーの構築を支援する新しいオファリング
- 新しいコンサルティング・サービス「IT Optimization Business Value Roadmap」は、今日の厳しい経済環境において、複数のITプロジェクトを抱えるお客様が、その優先順位を再定義し、リソースをより少ない数のプロジェクトにシフトするための支援を行います。このサービスはお客様が20〜40%のコスト削減を実現する最適化プランを実行し、主要ビジネスの優先事項に基づいて、将来のITプロジェクトの優先順位を付けて計画することを支援します。
- 「IBM Service Management Center for Cloud Computing」は現在、「IBM Tivoli® Identity and Access Assurance」、「IBM Tivoli Data and Application Security」、「IBM Tivoli Security Management for z/OS®」などのクラウド・コンピューティング環境での新しい機能を持っています。
- 2つの新しいSystem x のアプライアンスは、コスト削減、リスク管理、サービス向上を目指す中堅・中小企業のお客様に最適です。1つはシステムやアプリケーションの監視を行う「IBM Tivoli Foundations Application Manager」で、もう1つはサービス要求の管理のための「IBM Tivoli Foundations Service Manager」です。(*2)
コストを削減し、環境へのさらなる配慮を支援する新しいインフラのためのオファリング
- IBMはまた、業界初の仮想化ソフトウェア性能を発表します。「IBM PowerVM Active Memory Sharing」は、1つの仮想サーバー(または「論理区画」)から、他の仮想サーバーへとメモリーを自動的に移動させ、メモリー活用の有用性と柔軟性を向上します。このソフトウェアの活用により、メモリーはプールされ、変動するワークロードに合わせて、自動的に調整されます。
- 新しいPower 520と550サーバーはそれぞれ、4.7GHzと、世界最速の5.0GHz POWER6プロセッサーを搭載し、企業のお客様に、エネルギー消費において最大91%の削減と、床面積において最大92%の削減をもたらします。
- 新しいBladeCenter® JS23とJS43はIBM iやAIX®、Linuxの64ビットのアプリケーション向けブレード・サーバーの上位機種です。4.2 GHz POWER6 プロセッサーを採用し、魅力的な価格設定で高性能と拡張性を提供します。例えば4コア装備のBladeCenter JS23は、 業界標準のベンチマークにおいてHP 860c Itanium bladeの2倍のパフォーマンスを実現しました。
- IBMは引き続き、第4世代IBM X-Architecture®に基づくx86技術を、次世代へ向けて進めていきます。また、最近発売されたSystem xのラック型サーバー、ブレード、iDataPlex製品に加えて、新しい2ソケットのタワー・サーバーであるSystem x3400 M2、x3500 Mが本日発表されました(*3)。これらの製品は、電力分配を簡素化し、分配ロスを減らすための新しい設計や電圧レギュレーター、より高密度な基板を採用しており、エネルギーの効率性によって、お客様が大幅にコストを削減することを支援します。具体的には、92%以上電力効率性が改善され、アイドル時の電力は60%まで削減することができます。また最大稼働時は、従来モデルより25%削減することもできます。その結果、従来のx86サーバーに比べて、最大95%エネルギーを削減することができます。
- 両サーバーに使用されている新技術は、「Integrated Management Module」、「Unified Extensible Firmware Interface (UEFI)」、「Systems Director」、「Tools Center」などの新しいシステム管理ツールを含み、お客様がより少ないハードウェアで、仮想インフラを構築することを支援します。実際お客様は、2005年発表のx86サーバーからIBM HS22ブレードに移行することで、11対1以上の統合を実現し、またx3650 M2サーバーに移行することで、約9対1の統合を実現します。
- また同時に発表されたCluster 1350は、幅広い適用領域で必要とされるハイ・パフォーマンス・コンピューティング性能の向上を目的に設計された完全統合ソリューションです。全体の電力を削減しながら、冷却コストを最大50%減らします。
- IBMは「Energy Management Adoption Model」を開発し、お客様がインフラのエネルギー効率を改善するための、具体的なステップを提供します。このモデルはIT設備・資産、またその他の業務資産などを含む、全てのインフラを対象とします。また、継続的に大幅なエネルギー削減を実現しながら迅速に投資収益率をもたらすことを目的に、明確に定義されたプロジェクトに対して、発見、管理、最適化、報告のプロセスを含む、実行のための4段階を定義します。さらにこのモデルの一部として、IBMはそのエネルギー管理ポートフォリオを強化することを発表します。その強化には「IBM Tivoli Monitoring for Energy Management」と「Tivoli Business Service Manager」間の統合強化が含まれ、ITと非ITインフラ資産の一元エネルギー管理を可能にし、さまざまな設備のエネルギー情報をカスタマイズ可能なエネルギー・ダッシュボードに統合します。また「IBM Tivoli Monitoring for Energy Management」は、60日間無償で使用可能です。
膨大な情報の管理、分析、保管、セキュリティーを支える新オファリング
- System z®向けのリスク管理やビジネス・インテリジェンスのための新しいソフトウェア「ACI Proactive Risk Manager (PRM) for System z」は、取引が承認されるか否認されるかを特定する認証プロセスの一部である大量の不正査定を、合法なクレジット・カードや小切手、デビット・カードの取引に影響を与えることなく対処するよう設計されています。
- 「IBM Cognos® 8 Business Intelligence for Linux on System z」は、BlackBerryスマートフォンなどの携帯機器を使って、最新のビジネス情報にどこからでも迅速・簡単にアクセスすることを支援する拡張機能を持っています。
- 新バージョンの「IBM System Storage DS5000」は、自己暗号化付きディスク技術を搭載したミッドレンジ製品です。データは自動的に非認証のアクセスから保護され、データ流出に伴うコストを解消し、同時にお客様が規定の要件を満たせるよう支援します。その他の追加機能としては、効率性とパフォーマンスを改善する、高速な8-Gbpsアダプターです。また、1つのシステムでの最大搭載ハード・ディスク・ドライブ数を448個とし、大容量を実現したことで、全体のコストを削減します。
- 「Tivoli Storage Productivity Center」の新バージョンは、新しいパフォーマンス分析の技術とカスタマイズ機能を提供します。これにより、IT管理者は全体のシステム性能を改善し、管理における複雑性を排除し、またシステムの可用性を向上させながら、大規模ストレージ環境を管理することができます。この新しい分析技術は、問題の多発ポイントを特定し、性能とストレージ活用を迅速に改善することで、お客様のサービスのレベルと効率性を向上させることを支援します。「Tivoli Storage Productivity Center」は、マルチ・ベンダーによるストレージ環境において、異機種混合プラットフォームのサポートや前もっての報告する機能、セキュリティー機能を拡大します。
新しいネットワークのオファリング
- IBMは本日、インフラの効率性の強化に向けてネットワーク接続性を改善するための新しいハードウェアとソフトウェア、および、サービスを発表しました。ネットワークにおける幅広い実績のもとに、統合と仮想化のための新しいサービス・オファリング「IBM Networking, Strategy, Optimization and Implementation Service」を発表しています。
- また本日のネットワーク関連のニュースの一環として、IBMはネットワーク接続性に対して提供するオファリングを拡大します。その一歩として、ブロケードとのOEM契約を拡大し、 IBMブランドのイーサーネット・スイッチとルーターの製品群を発表します。このブロケードからのOEMによるネットワーク機器によりIBMは、新しいダイナミックなデータセンター向けの、オファリングの枠組みをお客様に提供することができます。ブロケードは、ストレージ・エリア・ネットワーク製品のIBMの戦略的サプライヤーであり、今回、1Gと10Gの イーサーネット・スイッチとルーターを、その枠組みに加えます。これらは、IBMがグローバル規模でその提携を強化し、長期の戦略的ネットワーク・サプライヤーであるCiscoからのオファリングなど、IBMの既存のネットワークのオファリングを補完します。
本日の発表の一環としてIBMはまた、ダイナミック・インフラストラクチャーのための製品やサービスを活用したい企業のお客様を支援するファイナンシングのオプションを紹介しています。
ダイナミック・ストラクチャーについて: http://www.ibm.com/systems/dynamicinfrastructure/(US)
(*1) 保守管理情報システムにIBM Maximo®が活用されています。
(*2) 日本においては未発表の製品です。
(*3) 日本では2009年3月31日に開発意向を表明しています。
当報道資料は、IBM Corporationが2009年4月28日(現地時間)に発表したプレスリリースの抄訳です。原文は、下記URLを参照ください。http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/27220.wss
IBM、Active Memory、AIX、BladeCenter、Cognos、iDataPlex、Maximo、POWER、POWER6、PowerVM、System
Storage、System x、System z、Tivoli、X-Architectureおよびz/OSは、International
Business Machines Corporationの米国およびその他の国における商標。
Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における商標。
他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標です。
