2009年6月23日
IBM、次世代電気エネルギー・ストレージに関する研究プロジェクトを発表
IBMリサーチ、電気自動車の普及を促進し、エネルギー・グリッド(電力系統)のエネルギー効率を高める電池技術の研究に取り組む
[米国カリフォルニア州サンフランシスコ、2009年6月23日(現地時間)発]
IBM(本社:米国ニューヨーク州アーモンク、会長サミュエル・J・パルミサーノ、NYSE:IBM)は本日、従来の最もパワフルなリチウムイオン電池に比べ10倍のエネルギーを蓄えられる、充電可能な次世代電池の開発を加速する、新しい長期的な研究プロジェクトを発表しました。この技術は、よりスマートなエネルギー・グリッド(送電網)を実現したり、電気自動車の普及を促進する、などの可能性を持っています。
IBMリサーチは、科学、産業界、技術分野のトップレベルの有識者が毎年一堂に介するAlmaden
Institute(アルマデン・インスティテュート)を、今年8月26日、27日の2日間にわたり米国カリフォルニア州サンノゼにあるIBMのアルマデン研究所で開催し、この取り組みをさらに加速させます。Almaden
Instituteでは、今年、先進バッテリー・システムとエネルギー・ストレージの進化に焦点をあてます。スピーカーには、ノーベル賞受賞者でエネルギー分野の専門家でもあるBurton
Richter氏(バートン・リヒター氏)、テスラ・モーターズ社の共同創業者Marc
Tarpenning氏(マーク・ターペニング氏)、Two Billion Carsの共同著者Deborah
Gordon氏(デボラ・ゴードン氏)などが予定されています。
Almaden Instituteでは、学界、政府、産業界、研究機関、メディアにおける著名でイノベーティブな考えを持つ専門家が、最先端科学技術が直面する根本的なチャレンジについて活発な議論を繰り広げます。過去開催されたAlmaden
Instituteから、認知コンピューター、サービス・サイエンス、ヘルスケア・インフォマティックスなど、重要な研究プロジェクトが生まれています。
材料科学、ナノテクロノジー、グリーン化学、スーパーコンピューティングの専門性を生かし、IBMのアルマデン研究所の科学者は、グリッド・スケールの効率的で手頃な価格の電気エネルギー・ストレージ・ネットワークに関する複数年にわたる研究活動に取り組んでいます。全ての実用可能なバッテリー・システムのなかでも最大のエネルギー密度を持ち、従来のリチウムイオンのシステムよりも本質的に安全な、充電可能なリチウム・空気システムに取り組む予定です。
IBMは、業界のリーダー、学識者などと協力し研究に取り組んでいく予定です。IBMは、この研究によって生み出される知的財産をライセンスする予定であり、電池を製造する意向はありません。
世界にまたがるIBMリサーチの研究チームは、先進材料科学、物理学、モデリング・ツール、技術の統合化に関する専門性を応用し、新たな環境マネジメント分野に取り組んでゆきます。IBMは、エネルギー効率の良い技術やサービス、カーボン・マネジメント、先進水管理、インテリジェント・ユーティリティー・ネットワーク、インテリジェント交通システムを含む、エネルギーと環境に関連するいくつかの分野に焦点をあてていきます。
バッテリー技術の研究に重点的に取り組むきっかけとなったのは、2006年11月に発表したIBMのBig
Green(ビッグ・グリーン・イノベーション)です。IBMが投資を表明した「InnovationJam(イノベーション・ジャム)」から生みだされた10の新ビジネスのうちの1つであるビッグ・グリーン・イノベーションでは、水管理、代替エネルギー、カーボン・マネジメントに注力してきました。
長年にわたり環境保護のリーダーシップを積極的に追及し、複雑な問題を解決し、無比のグローバルな展開を進めてきているIBMは、今日のシステムの効率を高め、お客様のグリーン化戦略を支援します。
IBMのビッグ・グリーン・イノベーション担当バイス・プレジデント、Sharon Nunes(シャロン・ヌーンズ)は次のように語っています。「高密度で拡張性のあるエネルギー・ストレージ・テクノロジーは、再生可能エネルギー源、よりスマートな送電網(グリッド)などの新時代に向けて、大きく流れを変えるものとして頭角を現しつつあります。今日、世界の石油の大半は交通のために燃やされています。風や太陽光などのエネルギー源は、常に変動します。それに対する解決策は、効率的で手頃な価格のエネルギー・ストレージ・ネットワークの開発にかかっていると考えられます。」
IBMのグリーンITソリューションの詳細は、http://www.ibm.com/systems/jp/saiteki/green/(日本語)をご覧ください。
2009 Almaden Instituteの詳細については、http://www.almaden.ibm.com/institute(US)をご覧ください。
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